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公開番号2024157476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071888
出願日2023-04-25
発明の名称車両用灯具
出願人株式会社村上開明堂
代理人個人
主分類F21S 43/31 20180101AFI20241030BHJP(照明)
要約【課題】車両外部の側部下部に設置されて可視光による画像光を車両側方の地面に投影する車両用灯具について、該車両用灯具から出射された光が車両周囲にいる人に視認されにくくする。
【解決手段】車両用灯具14Rは、ハウジング24と、ハウジング24に収容されて画像光16Rを生成する光学系53を有する。ハウジング24はその壁面の一部領域に窓36を有する。光学系53は画像光16Rを生成するレンズ群54と、該生成された画像光16Rの光路を折り曲げる光路折曲げミラー56と、該光路が折り曲げられた画像光16Rを反射して窓36から外側空間に出射させる凹面鏡58を有する。車両用灯具14Rが車両に設置された状態で、凹面鏡58は窓36よりも高い位置まで配置されている。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
車両外部の側部下部に設置されて可視光による画像光を車両側方の地面に投影する車両用灯具において、
ハウジングと、
前記ハウジングに収容されて可視光による画像光を生成する光学系と、
前記ハウジングの壁面の一部領域に配置されて前記生成された画像光を透過して該ハウジングの外側空間に出射する透明板を具える窓とを有し、
前記光学系は前記画像光を生成するレンズ群と、該生成された画像光の光路を折り曲げる光路折曲げミラーと、該光路が折り曲げられた画像光を反射して前記窓から外側空間に出射させる凹面鏡を有し、
前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記凹面鏡の高さ方向の少なくとも一部が前記窓の高さ方向の全部よりも高い位置に配置され、かつ前記窓の高さ方向の過半または全部が前記凹面鏡よりも低い位置に配置されるように該窓と該凹面鏡との位置関係が設定されている車両用灯具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記凹面鏡の高さ方向の過半または全部が前記窓の高さ方向の全部よりも高い位置に配置されるように該凹面鏡と該窓との位置関係が設定されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記窓の高さ方向の過半または全部が該窓が配置された位置の前記壁面の高さ方向の中央位置よりも低い位置に配置されるように該窓と該壁面との位置関係が設定されている請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記窓の面積は前記凹面鏡の鏡面の面積よりも小さく形成され、該窓は該凹面鏡で反射されてビーム径が縮小された前記画像光の光束の全体が該窓を透過できる位置に配置されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、平面視で見て、前記光学系の前記レンズ群、前記光路折曲げミラー、前記凹面鏡は車両前後方向に配列され、かつ前記凹面鏡は前記窓に向けて車両前後方向に対し車両側方へ傾斜した姿勢で配置されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、平面視で見て、前記ハウジングは車両後方または車両前方に向く出射側端面と、車両側方に向く側面と、前記出射側端面と前記側面の間に位置して車両側方斜め後方または車両側方斜め前方に向くコーナー面とを有し、前記窓は前記コーナー面に配置されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記ハウジングの前記出射側端面側から見て、
前記光路折曲げミラーおよび前記凹面鏡は前記出射側端面の背後に配置され、
前記凹面鏡は前記光路折曲げミラーの上方に配置され、
前記凹面鏡で反射された画像光の光軸は前記窓に向けて斜め下方に向けて配置されている
請求項6に記載の車両用灯具。
【請求項8】
車両外部の側部下部の下面に取り付けられるブラケットをさらに有し、
前記ブラケットは前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢で前記ハウジングを保持し、
前記ブラケットは前記ハウジングと車両の車輪との間に配置される衝立面を有し、
前記衝立面は前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて通過させる切欠または穴を有する請求項1から7のいずれか1つに記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両外部の側部下部に設置されて可視光による画像光を車両側方の地面に投影する車両用灯具に関し、該車両用灯具から出射された光が車両周囲にいる人に視認されにくくしたものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両外部(ドアを閉めた状態で車両の外側空間に露出する車両の部分)の側部下部〔車両の側部(左側または右側の部分)の下部(該側部の下面、側面、該下面と該側面の境界に位置する下側面〕に設置されて可視光による画像光を車両側方(左方または右方)の地面に投影する車両用灯具(以下「車両側方投影ランプ」という)としてWelcome Light Carpet(登録商標)と呼ばれるものが知られている(非特許文献1参照)。Welcome Light Carpetは、車両外部の側部下部の下側面に設置された投影ユニットから、可視光による画像光を車両側方の地面に向けて出射し、該地面に該画像を投影するものである。車両側方投影ランプは、車両への乗降時に乗降者の足元を照らすことにより、快適で安全な乗降動作を支援する機能を果たす。また、車両側方投影ランプではないが、車両前部のヘッドライト位置から車両前方の路面に画像を投影する車両用灯具が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
特開2018-090191号公報
「2023 BMW 3 Series ? Owner's Manual ? Page #161」、[令和5年2月17日検索]、インターネット〈URL:https://ownersmanuals2.com/bmw-auto/3-series-2023-owners-manual-85302/page-161〉
特開2018-090191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両側方投影ランプは車両外部に配置されて光線を外界に向けて出射する灯具ではあるが、該光を斜め下方の地面に向けて出射するので、本来は車両側方投影ランプから出射する光は車両周囲にいる人(歩行者、他車両の運転者等)には視認されにくい。しかし実際には車両側方投影ランプ内の散乱光や迷光等により、地面以外の方向に向けて出射される光も存在し、そのような光が車両周囲にいる人に視認される場合があることが本発明者によって確認された。車両側方投影ランプの光が車両周囲にいる人に視認されることは交通安全上好ましく、国によっては法規によって規制される場合もあるので、該光が視認されにくくなるように対策が講じられることが望ましい。
【0005】
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、車両側方投影ランプから出射された光が車両周囲にいる人に視認されにくくしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、車両外部の側部下部に設置されて可視光による画像光を車両側方の地面に投影する車両用灯具において、ハウジングと、前記ハウジングに収容されて可視光による画像光を生成する光学系と、前記ハウジングの壁面の一部領域に配置されて前記生成された画像光を透過して該ハウジングの外側空間に出射する透明板を具える窓とを有し、前記光学系は前記画像光を生成するレンズ群と、該生成された画像光の光路を折り曲げる光路折曲げミラーと、該光路が折り曲げられた画像光を反射して前記窓から外側空間に出射させる凹面鏡を有し、前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記凹面鏡の高さ方向の少なくとも一部が前記窓の高さ方向の全部よりも高い位置に配置され、かつ前記窓の高さ方向の過半または全部が前記凹面鏡よりも低い位置に配置されるように該窓と該凹面鏡との位置関係が設定されているものである。これによれば、仮に窓が車両周囲にいる人から見える位置に配置されても、凹面鏡が窓よりも高い位置まで配置されているので、凹面鏡の高さ方向の一部または全部を車両周囲にいる人から見えなくすることができる。これにより、凹面鏡で反射された散乱光や迷光を車両周囲にいる人に視認されにくくすることができる。
【0007】
この発明は、前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記凹面鏡の高さ方向の過半または全部が前記窓の高さ方向の全部よりも高い位置に配置されるように該凹面鏡と該窓との位置関係が設定されているものとすることができる。これによれば、仮に窓が車両周囲にいる人から見える位置に配置されても、凹面鏡の高さ方向の過半または全部を車両周囲にいる人から見えなくすることができるので、凹面鏡で反射された散乱光や迷光を車両周囲にいる人に視認されにくくすることができる。
【0008】
この発明は、前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、前記窓の高さ方向の過半または全部が該窓が配置された位置の前記壁面の高さ方向の中央位置よりも低い位置に配置されるように該窓と該壁面との位置関係が設定されているものとすることができる。これによれば、窓がハウジングの壁面の高さ方向の中央位置よりも下側に偏った位置に配置されるので、凹面鏡を車両周囲にいる人から見えにくくすることができ、凹面鏡で反射された散乱光や迷光を車両周囲にいる人に視認されにくくすることができる。また、窓がハウジングの壁面の高さ方向の中央位置よりも下側に偏った位置に配置されるので、地面からの窓の高さが決められている場合に、相対的にハウジングを地面から離れた高さに配置でき、ハウジングを地面の凹凸に衝突しにくくすることができる。
【0009】
この発明は、前記窓の面積は前記凹面鏡の鏡面の面積よりも小さく形成され、該窓は該凹面鏡で反射されてビーム径が縮小された前記画像光の光束の全体が該窓を透過できる位置に配置されているものとすることができる。これによれば、窓を透過する位置でのビーム径が小さいので窓の面積を小さく設計でき、凹面鏡で反射された散乱光や迷光を車両周囲にいる人に視認されにくくすることができる。また、窓の面積を小さく設計できるので、外光が窓を通してハウジング内に入射されにくくなり、該外光によりハウジング内で別途発生する散乱光や迷光を低減することができる。
【0010】
この発明は、前記車両用灯具が前記窓から出射される画像光を車両側方の地面に向けて照射可能な姿勢に前記車両外部の側部下部に設置された状態で、平面視で見て、前記光学系の前記レンズ群、前記光路折曲げミラー、前記凹面鏡は車両前後方向に配列され、かつ前記凹面鏡は前記窓に向けて車両前後方向に対し車両側方へ傾斜した姿勢で配置されているものとすることができる。これによれば、光学系のレンズ群、光路折曲げミラー、凹面鏡を車両前後方向に配列し、凹面鏡を窓に向けて車両前後方向に対し車両側方へ傾斜した姿勢で配置することで車両側方への画像光の投影を実現しているので、ハウジングの車両幅方向(左右方向)の寸法を小さくできる。その結果、車輪からの飛び石や泥はねがハウジングに当たりにくくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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