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公開番号
2024109498
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-14
出願番号
2023023813
出願日
2023-02-01
発明の名称
多機能発酵庫
出願人
共立プラント工業株式会社
,
株式会社MILAI・E
代理人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20240806BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】複数種の発酵菌による発酵食品を簡単に製造できる多機能発酵庫を提供する。
【解決手段】発酵庫本体と、冷凍・冷蔵・予熱・発酵などの複数の発酵処理工程の順序および時間を設定する発酵プロセス設定手段と、各発酵処理工程における温度・湿度・風速・除霜
工程よりなる
庫内環境を設定する庫内環境設定手段と、複数の発酵食品を製造する発酵プロセスおよび庫内環境を予めプログラムして記憶させた製造プロセス記憶手段と、発酵食品の製造プロセスを選択するプロセス選択手段とで構成され、
製造プログラムの作成およびプロセス記憶手段への書き込みを、プロセス選択手段のタッチパネルを用いてユーザー側で行えるようにし、プロセス選択手段にてユーザーが所望する
発酵食品の製造プロセスを選択することにより、複数種の発酵食品を製造できるようにしたことを特徴とする多機能発酵庫。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
発酵食品材料を入れた発酵容器を載置する載置棚を具備した発酵庫本体と、冷凍・冷蔵・予熱・発酵などの複数の発酵処理工程の順序および時間を設定する発酵プロセス設定手段と、各発酵処理工程における温度・湿度・風速・除霜などの庫内環境を設定する庫内環境設定手段と、複数の発酵食品を製造する発酵プロセスおよび庫内環境を予めプログラムして記憶させた製造プロセス記憶手段と、発酵食品の製造プロセスを選択するプロセス選択手段とで構成され、プロセス選択手段にて所望の発酵食品の製造プロセスを選択することにより、複数種の発酵食品を製造できるようにしたことを特徴とする多機能発酵庫。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種の発酵食品を簡単に製造できる多機能発酵庫に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
古来より食の貯蔵、保存を可能とし、人類の食の確保に大きく貢献してきた発酵技術は、大量にとれた海産物や収穫時期が集中する農産物を、次の機会が訪れるまでの間の食の平準化を図るために欠かせないものであった。
多湿な風土を有する我が国では、長い歴史の中で多くの発酵菌と共生し、発酵食品が豊富に揃っており、近年、その味覚や栄養価が評価され、健康志向の高まりや地域興しとして改めて発酵食品が注目されている。
【0003】
このような状況に置かれている発酵食品であるが、その製造プロセスは一部機械化、自動化された程度に留まっており、発酵食品を製造するための代表的な設備としては、加熱手段を有する発酵庫や、冷凍・冷蔵手段、加熱・加湿手段を有する製パン用のドウコンディショナーがある。
【0004】
上記の発酵庫は、庫内環境を発酵に適した温度になるように加熱手段を調整可能とした機器であり、ヨーグルト製造用や麹製造用の専用発酵庫が市販されている。
【0005】
また、ドウコンディショナーは、冷凍・冷蔵・予熱・発酵という4つの機能についてそれぞれに1工程が割り振られて、工程毎に最適な温度、湿度、時間を設定可能とした製パン用の専用発酵庫である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-135843 雰囲気調整機能付きパン生地貯蔵庫(ドウコンディショナー)
【0007】
上記特許文献のドウコンディショナーは、図3~図4に示すように、パン生地1を並べたトレー1aを載置する複数段の載置棚2を具備した貯蔵庫本体3内の温度・湿度・時間を制御し、パン生地の発酵処理プロセス(冷凍・冷蔵・予熱・ホイロ)に応じた最適雰囲気で貯蔵できるようにし、庫内空気を循環させる循環ファン9を制御する風量制御機能と、除霜用ヒーター8bを制御する除霜制御機能を付加し、各処理工程の最適雰囲気を実現する温度変数P1、湿度変数P2、時間変数P3、風量変数P4、除霜変数P5を予め設定して記憶手段5bに記憶させ、この記憶手段5bから読み出された5変数P1~P5に基づいて各処理工程の庫内雰囲気を最適に調整できるようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなドウコンディショナーは、イースト菌によるパン生地発酵に特化した専用発酵庫であり、パン生地処理工程(冷凍・冷蔵・予熱・ホイロ)に応じた最適雰囲気を自動調整できるようになっているが、発酵処理プロセスが固定化されているので、イースト菌以外の発酵菌による発酵食品(パン以外の発酵食品)に対応できないという問題があった。
【0009】
すなわち、ドウコンディショナーの発酵処理プロセス(冷凍工程→冷蔵工程→予熱工程→ホイロ工程)は、冷凍保存したパン生地を最適な雰囲気で自動的に解凍・発酵させるようになっており、次工程でパンを焼き上げて製品化することを前提にしているが、冷凍あるいは冷蔵状態で製品化することを前提とした他の発酵食品に対応できないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、従来例の問題点に鑑みて為されたものであり、複数種の発酵菌による発酵食品を簡単に製造できる多機能発酵庫を提供することを目的としている。
(【0011】以降は省略されています)
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