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公開番号2024103664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024088720,2020562081
出願日2024-05-31,2019-01-25
発明の名称二元機能吸湿冷感布地
出願人ムプサ,リミティド ライアビリティ カンパニー
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D04B 21/00 20060101AFI20240725BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】一方の面で汗を吸収する能力を提供し、他方の面で肌を現在の温度より低い温度に冷却する能力を提供する経編みスペーサー二元機能布地構造を提供する。
【解決手段】複数のループを有する吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地。編み物は冷却を高めるために共同で一緒に働く4つの別個の糸を使用する。編み物は経編みスペーサーおよび丸編みスペーサー材料を含むことができる。布地の冷却力を高めるために様々な仕上げ方法を採用することもできる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のループを有する吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地であって、
吸収面の第一のバーが第一の糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
吸収面の第二のバーが第二の糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第三のバーが第三の糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第四のバーが第四の糸を使用して第一のコースで0-0/2-2ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第一のバーが吸収面の第一のバーからの第一の糸を同時に使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第二のバーが吸収面の第二のバーからの第二の糸を同時に使用して、第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第三のバーが吸収面の第三のバーからの第三の糸を同時に使用して第一のコースで2-1/1-2ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第四のバーが吸収面の第四のバーからの第四の糸を同時に使用して第一のコースで1-2/1-0ステッチ表記を使用し、
第一の糸がマイクロデニールポリエステル糸であり、
第二の糸がマイクロデニールポリエステル糸であり、
第三の糸が冷却ポリエステル糸であり、そして
第四の糸がエラストマー糸である、表裏のある吸湿冷感布地。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
第一の糸が50デニール/72フィラメントの延伸加工糸である、請求項1に記載の表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項3】
第二の糸が50デニール/72フィラメントの延伸加工糸である、請求項2に記載の表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項4】
第四の糸がスパンデックスである、請求項3に記載の表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項5】
ループ吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地であって、
ループ吸収面の第一のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第一のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第二のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第二のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-1/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第四のバーがエラストマーの糸を使用して第一のコースで0-0/2-2ステッチ表記を使用し、そして
非ループ冷却面の第四のバーがエラストマー糸を使用して第一のコースで1-2/1-0ステッチ表記を使用する、表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項6】
ループ吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地であって、
ループ吸収面の第一のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第一のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第二のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第二のバーがマイクロファイバーポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第三のバーが蒸発冷却ナイロン糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第三のバーが蒸発冷却ナイロン糸を使用して第一のコースで2-1/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第四のバーがエラストマー糸を使用して第一のコースで0-0/2-2ステッチ表記を使用し、そして
非ループ冷却面の第四のバーがエラストマー糸を使用して第一のコースで1-2/1-0ステッチ表記を使用する、表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項7】
ループ吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地であって、
ループ吸収面の第一のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第一のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第二のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第二のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-1/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第四のバーがスパンデックス糸を使用して第一のコースで0-0/2-2ステッチ表記を使用し、そして
非ループ冷却面の第四のバーがスパンデックス糸を使用して第一のコースで1-2/1-0ステッチ表記を使用する、表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項8】
ループ吸収面と非ループ冷却面とを含む経編みスペーサー構造を使用して製造された表裏のある吸湿冷感布地であって、
ループ吸収面の第一のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第一のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第二のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-2/0-0ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第二のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで1-0/2-3ステッチ表記を使用し、
非ループ冷却面の第三のバーが蒸発冷却ポリエステル糸を使用して第一のコースで2-1/1-2ステッチ表記を使用し、
ループ吸収面の第四のバーがスパンデックス糸を使用して第一のコースで0-0/2-2ステッチ表記を使用し、そして
非ループ冷却面の第四のバーがスパンデックス糸を使用して第一のコースで1-2/1-0ステッチ表記を使用する、表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項9】
複数のループを有する吸収面および吸収面と反対側の冷却面を含む表裏のある吸湿冷感布地であって、
複数のループのパイル高さが表裏のある吸湿冷感布地の伝導冷却の持続時間に比例し、
湿潤時の冷却面のQ-Maxが乾燥時の冷却面のQ-Maxの少なくとも2倍である、表裏のある吸湿冷感布地。
【請求項10】
湿潤時の冷却面のQ-Maxが湿潤時の吸収面のQ-Maxの少なくとも2倍である、請求項9に記載の表裏のある吸湿冷感布地。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年1月25日に出願された米国仮特許出願第62/621,851号および2018年8月21日に出願された米国仮特許出願第62/720,483号の優先権を主張し、それらの内容はその全体が参照によってここに組込まれる。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
発明の分野
本発明は、ループのある吸収面でその重量の4倍までの汗を吸収することができる表裏のある二元機能布地を提供する編物に関する。その布地は、濡れて活性化している間、ループのない(平らな)吸収面で増大した伝導冷却をも提供することができる。より具体的には、本発明は、肌から汗を効率的に吸収する能力を提供する多層経編みスペーサー布地構造に関するが、その布地は、第一には濡れたときに、しかし第二には乾燥状態において、より長い持続時間、現在の肌の温度より低い温度に肌を冷却するのに使用することができる。この特許出願に記載されているのは、布地を製造するために共同で一緒に働く4つの糸で構成された一体的に形成された経編みスペーサー構造である。
【背景技術】
【0003】
従来の濡れると活性化する冷却布地は、吸湿性を有する吸収性の糸を使用した織物およびダブルニット構造を使用している。肌の隣りに位置する第一の層は持続的な冷却効果を提供する。しかし、そのような生地は、一般に、迅速に乾燥し、および/または使用者の肌の温度まで暖まり、冷却効果を無効にする。さらに、これらの生地は、通常のテリー織りタオルより薄い傾向があり、汗を吸収するように設計されたループパイルで構成されていないので、汗を吸収する能力が限られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、現在の冷却布地の欠陥を緩和する、より進歩した糸および製作技術を使用した二元機能吸湿冷感布地のニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一般に、繊維布地に関し、より具体的には、布地の一方の面で汗を吸収する能力を提供すると同時に、第一には濡れたときに、しかし第二には乾燥状態において、より長い持続時間、現在の肌の温度より低い温度に肌を冷却することができる冷却面をも有する二元機能吸湿冷感経編みスペーサー布地構造に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、布地の異なる層を示す二元機能吸湿冷感布地の描写的な断面図を示す。
図2A~2Dは、二元機能吸湿冷感布地の構造で使用されてもよいフィラメントの断面図を示す。
図3A~3Eは、二元機能吸湿冷感布地の第一の面の例示的なステッチ表記を示す。
図4A~4Eは、二元機能吸湿冷感布地の第二の(反対の)面の例示的なステッチ表記を示す。
図5は、結合した第一の面と第二の面の結合したステッチ表記を示す。
図6はブラシ掛けプロセスを示す。
図7はエンボス加工プロセスを示す。
図8は、ブラシ掛けされエンボス加工された冷却布地の画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
経編みスペーサー構造
図1に示すように、二元機能吸湿冷感布地100の第一の面102は、肌表面104から水分または汗を吸収するための複数のループを含む。二元機能布地100の第二の面106は冷却面であり、特に第一の面102に比べて、好ましくは平らである。好ましくは、第一の面102の立ち上がったループは0.2ミリメートルより大きいパイル高さを有する。ループを使用するパターンまたは他の設計に適合するために、第一の面102の立ち上がったループは、いくつかのセクションで省略されてもよい。パイル高さはまた第一の面102の表面にわたって変化してもよい。
【0008】
好ましくは、第2の面106は立ち上がったパイルを含まない。ループパイル高さは、二元機能布地100に望まれる吸収力、持続時間および伝導冷却の量に応じて、他の長さに変更することができる。ここで用いるときは、パイルは布地表面の上に伸びる複数のループ(または他の起立した糸)によって形成された布地効果である。パイル高さは、布地表面の上の複数のループの高さである。
【0009】
第一の面102の反対側にある第二の面106は、消費者に冷感を与えるために蒸発科学の熱を利用して、追加の蒸発冷却性能を与えるように設計された糸を含む。
【0010】
二元機能布地100の実施形態は、スポーツ選手のような使用者の肌104の隣りに着用されることが意図されている。二元機能布地100は、シャツまたは半ズボンのような衣服全体を形成してもよいし、または、使用者の肩/脇の下の近くのような追加の冷却が必要とされる衣服の中に戦略的に統合されてもよい。二元機能布地100は、また、ヘッドバンド、タオル、帽子などのようなスタンドアロンの冷却製品を形成するために利用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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