TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024114474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020268
出願日2023-02-13
発明の名称被覆用シート、及びその使用方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類D04H 1/4374 20120101AFI20240816BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】シート内での含浸液の偏在性が高く、含浸液の使用効率に優れ、取り扱い性が良好な被覆用シートを提供すること。
【解決手段】被覆用シートは第1面及び第2面を有し、第1面を対象面に接触させて該対象面を被覆するために用いられる。被覆用シートは含浸液が含浸されている。第1面を含む第1繊維層は親水性繊維を90質量%以上含む。第2面を含む第2繊維層は親水性繊維及び疎水性繊維のいずれか一方又は両方を含む。第1繊維層の含浸率が第2繊維層の含浸率よりも高い。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、該第1面と反対側に位置する第2面とを有し、
第1面を対象面に接触させて該対象面を被覆するために用いられ、
含浸液が含浸されている、被覆用シートであって、
第1面を含む第1繊維層は親水性繊維を90質量%以上含み、
第2面を含む第2繊維層は親水性繊維及び疎水性繊維のいずれか一方又は両方を含み、
第1繊維層の含浸率が第2繊維層の含浸率よりも50質量%以上高い、被覆用シート。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
第2繊維層の含浸率が650質量%以下である、請求項1に記載の被覆用シート。
【請求項3】
第1繊維層を構成する繊維の第1面における平均繊維径が、第2繊維層を構成する繊維の第2面における平均繊維径よりも小さい、請求項1又は2に記載の被覆用シート。
【請求項4】
第1繊維層を構成する繊維の平均繊維径が第1面において11.9μm以下である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の被覆用シート。
【請求項5】
第1面の繊維固定性が第2面の繊維固定性よりも高い、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の被覆用シート。
【請求項6】
第1面の摩擦抵抗値が第2面の摩擦抵抗値よりも高い、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の被覆用シート。
【請求項7】
含浸液を400質量%含浸させた状態での、第1面における熱流束極大値Qmaxが、第2面における熱流束極大値Qmaxよりも0.15W/cm

以上高い、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の被覆用シート。
【請求項8】
前記対象面がヒトの皮膚であり、皮膚を被覆して冷感を与えるために用いられる、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の被覆用シート。
【請求項9】
第1面と、該第1面と反対側に位置する第2面とを有し、含浸液が含浸されている、被覆用シートの第1面によって対象面を被覆して、該対象面を冷却する被覆用シートの使用方法であって、
第1面を含む第1繊維層は親水性繊維を90質量%以上含み、
第2面を含む第2繊維層は親水性繊維及び疎水性繊維のいずれか一方又は両方を含み、
第1繊維層の含浸率が第2繊維層の含浸率よりも50質量%以上高い、被覆用シートの使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象面を被覆するために用いられる被覆用シート及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
薬液を含浸させたシートを、対象面に当接させて該対象面を被覆する技術が種々知られている。例えば特許文献1には、親水性繊維を含む第1繊維層と、第1繊維層に含まれる親水性繊維よりも疎水性である疎水性繊維を含む第2繊維層とを含み、疎水性に差を有する二種以上の疎水性繊維を含む不織布に液体を含浸させてなるシートが記載されている。このシートは、第1繊維層を皮膚に接触させて使用される。
【0003】
特許文献2には、互いに繊維径の異なる少なくとも2種類の繊維Iと繊維IIを含み、繊維の80質量%以上100質量%以下がセルロース系繊維である、2層又は3層構造の不織布に薬液を含浸させたシートが記載されている。このシートは、取り扱い性に優れ、保液性が高く、肌への刺激性が低く、密着性が優れたものであると、同文献には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-098464号公報
特開2022-061310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載の技術を始め、不織布に薬液を含浸させてなるシートにおいては、対象面に十分な量の薬液を長時間にわたって供給する観点から、多量の薬液を含浸させることが望まれる。しかし、多量の薬液を含浸させることは、製造設備の汚染や、原材料の経費の上昇の一因となる。また、多量の薬液が含浸されたシートは、使用時の取り扱い性が著しく低下するおそれがある。
したがって本発明の課題は、含浸液の使用効率に優れ、使用時の取り扱い性の低下が抑制された被覆用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1面と、該第1面と反対側に位置する第2面とを有し、
第1面を対象面に接触させて該対象面を被覆するために用いられ、
含浸液が含浸されている、被覆用シートであって、
第1面を含む第1繊維層は親水性繊維を90質量%以上含み、
第2面を含む第2繊維層は親水性繊維及び疎水性繊維のいずれか一方又は両方を含み、
第1繊維層の含浸率が第2繊維層の含浸率よりも50質量%以上高い、被覆用シートを提供するものである。
【0007】
更に本発明は、第1面と、該第1面と反対側に位置する第2面とを有し、含浸液が含浸されている、被覆用シートの第1面によって対象面を被覆して、該対象面を冷却する被覆用シートの使用方法であって、
第1面を含む第1繊維層は親水性繊維を90質量%以上含み、
第2面を含む第2繊維層は親水性繊維及び疎水性繊維のいずれか一方又は両方を含み、
第1繊維層の含浸率が第2繊維層の含浸率よりも50質量%以上高い、被覆用シートの使用方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シート内での含浸液の偏在性が高く、含浸液の使用効率に優れ、取り扱い性が良好な被覆用シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、被覆用シートの摩擦抵抗値を測定するための装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の被覆用シートは、基材シートと、該基材シートに含浸された含浸液とを含む湿式シートである。被覆用シートは、第1面と、該第1面と反対側に位置する第2面とを有する。被覆用シートは、第1面を有する第1繊維層と、第2面を有する第2繊維層とを有している。つまり、被覆用シートは多層構造のものである。被覆用シートは、第1繊維層及び第2繊維層からなる2層構造のものであってもよく、あるいは第1繊維層と第2繊維層との間に少なくとも一層以上の他の層を有する3層以上の構造のものであってもよい。いずれの場合であっても、第1繊維層及び第2繊維層は、被覆用シートの最外面をなしている。なお、本明細書において「被覆用シート」という場合、文脈に応じ、含浸液が含浸される前の基材シートそのものを意味する場合と、基材シートに含浸液が含浸されてなる被覆用シートを意味する場合とがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
不織布
22日前
花王株式会社
染毛方法
1か月前
花王株式会社
ホルダー
1か月前
花王株式会社
洗濯方法
22日前
花王株式会社
洗浄剤製品
1か月前
花王株式会社
粉末化粧料
16日前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
血糖改善剤
19日前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
繊維シート
22日前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
洗浄剤物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
皮膚化粧料
13日前
花王株式会社
洗浄剤物品
13日前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
電界紡糸装置
1か月前
花王株式会社
消臭剤組成物
1か月前
花王株式会社
計量キャップ
13日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
2か月前
花王株式会社
殺菌剤組成物
13日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
1か月前
花王株式会社
顔料水分散体
1か月前
花王株式会社
樹脂フィルム
1か月前
花王株式会社
液吐出ノズル
5日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
1か月前
続きを見る