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公開番号
2024119563
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026555
出願日
2023-02-22
発明の名称
洗濯方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
D06L
1/16 20060101AFI20240827BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】繊維製品の汚れ由来の臭いを低減できる洗濯方法を提供する。
【解決手段】下記工程1及び工程2を含む繊維製品の洗濯方法。
工程1:処理液と汚れを含んだ繊維製品とを接触させて前処理する工程であって、前記処理液は、アルカリ剤、水及び任意に界面活性剤を含有し、pHが10以上であり、アルカリ剤を前記繊維製品の質量に対して0.05質量%以上10質量%以下の割合で含有する、工程
工程2:工程1の後、前記処理液中に含まれるアルカリ剤の質量を実質的に上昇させずに、前記処理液中に含まれる界面活性剤の質量を上昇させて、該処理液で前記繊維製品を洗浄する工程
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記工程1及び工程2を含む繊維製品の洗濯方法。
工程1:処理液と汚れを含んだ繊維製品とを接触させて前処理する工程であって、前記処理液は、アルカリ剤、水及び任意に界面活性剤を含有し、pHが10以上であり、アルカリ剤を前記繊維製品の質量に対して0.05質量%以上10質量%以下の割合で含有する、工程
工程2:工程1の後、前記処理液中に含まれるアルカリ剤の質量を実質的に上昇させずに、前記処理液中に含まれる界面活性剤の質量を上昇させて、該処理液で前記繊維製品を洗浄する工程
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記工程1と前記工程2とを同一の処理槽で行う、請求項1に記載の洗濯方法。
【請求項3】
前記アルカリ剤が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属珪酸塩、アルカリ金属炭酸塩、有機アミン化合物、及びアルカリ金属炭酸水素塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1又は2に記載の洗濯方法。
【請求項4】
前記アルカリ剤が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属珪酸塩、及びアルカリ金属炭酸塩から選ばれる1種以上の化合物と、アルカリ金属炭酸水素塩から選ばれる1種以上の化合物とである、請求項1~3の何れか1項に記載の洗濯方法。
【請求項5】
前記工程2での界面活性剤の質量の上昇を、前記処理液への界面活性剤を含む洗浄剤の添加により行う、請求項1~4の何れかに記載の洗濯方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
繊維製品の洗濯では、洗浄、すすぎ、脱水などの工程を経て繊維製品を清浄にする。洗浄には、主たる洗浄基剤である界面活性剤と、アルカリ剤、キレート剤などのビルダーとを含有する洗浄剤が用いられる。前記界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤などが主に用いられている。洗濯では、洗浄力の向上、作業負荷の低減、排水負荷の低減など、様々な観点からの改善が試みられている。
【0003】
特許文献1には、界面活性剤とアルカリ剤とを含有する所定の洗濯液に被洗物を接触させる工程1と、界面活性剤とアルカリ剤とを含有する所定の洗濯液で、工程1の後の被洗物を、物理力をかけて洗濯する工程2とを有する洗濯方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、少なくとも2つの独立した洗浄槽を有し、1の洗浄槽で衣料を洗浄した後、該洗浄槽内の洗浄液を排出し、衣料を次の洗浄槽に移動して再度洗浄する連続縦型内胴回転式洗浄機を用いた衣料の洗浄方法であって、(A)界面活性剤を主成分とする液体洗剤と(B)キレート剤及び/又はアルカリ剤を主成分とする液体洗浄助剤とを用い、液体洗剤(A)を添加する洗浄槽よりも前の洗浄槽に液体洗浄助剤(B)が添加される衣類の洗浄方法が開示されている。
【0005】
特許文献3には、被洗浄物をアルカリ性緩衝液にて洗浄する洗浄方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-253352号公報
特開平7-119033号公報
特開開2001-252630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、繊維製品の汚れ由来の臭いを低減できる洗濯方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記工程1及び工程2を含む繊維製品の洗濯方法に関する。
工程1:処理液と汚れを含んだ繊維製品とを接触させて前処理する工程であって、前記処理液は、アルカリ剤、水及び任意に界面活性剤を含有し、pHが10以上であり、アルカリ剤を前記繊維製品の質量に対して0.05質量%以上10質量%以下の割合で含有する、工程
工程2:工程1の後、前記処理液中に含まれるアルカリ剤の質量を実質的に上昇させずに、前記処理液中に含まれる界面活性剤の質量を上昇させて、該処理液で前記繊維製品を洗浄する工程
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、洗濯後の繊維製品の汚れ由来の臭いを低減できる洗濯方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の洗濯方法では、まず、工程1として、アルカリ剤を汚れを含んだ繊維製品の質量に対して、0.05質量%以上10質量%以下、水及び任意に界面活性剤を含有し、pHが10以上である処理液と汚れを含んだ繊維製品とを接触させて前処理する。その後、工程2として、前記処理液中に含まれるアルカリ剤の質量を実質的に上昇させずに、前記処理液中に含まれる界面活性剤の質量を上昇させて、界面活性剤の質量を上昇させた処理液で前記繊維製品を洗浄する洗浄処理を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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