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公開番号2024122416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029943
出願日2023-02-28
発明の名称粉末化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/02 20060101AFI20240902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】しっとりした塗布感で、塗布中の肌への密着感に優れ、肌へのつきが均一で、乾燥感のない仕上がりが得られる粉末化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)アシルアミノ酸、
(B)脂肪酸金属塩
を含有し、成分(A)及び(B)の合計含有量が、46質量%以上である粉末化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)アシルアミノ酸、
(B)脂肪酸金属塩
を含有し、成分(A)及び(B)の合計含有量が、46質量%以上である粉末化粧料。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
成分(A)の含有量が45~98質量%であり、成分(B)の含有量が1~30質量%である、請求項1記載の粉末化粧料。
【請求項3】
成分(A)及び(B)の質量割合((B)/(A))×100が、3~45である、請求項1又は2記載の粉末化粧料。
【請求項4】
さらに、(C)硫酸塩及び炭酸塩から選ばれる1種以上を含有する、請求項1~3のいずれか1項記載の粉末化粧料。
【請求項5】
成分(C)の含有量が、0.2~40質量%である、請求項4記載の粉末化粧料。
【請求項6】
成分(A)及び(C)の質量割合((C)/(A))×100が、0.2~60である、請求項4又は5記載の粉末化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末化粧料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ルースパウダー等の粉末化粧料は、なめらかな使用感で、均一で自然な仕上がりを得るために使用されている。
例えば、特許文献1には、オクタノイルリジン、油成分、窒化ホウ素を含有する粉末化粧料が、塗布後にムラがなく、粉っぽくなく、自然な仕上がりで、潤って見えることが記載されている。
特許文献2には、特定の体積平均粒径の微粉末、特定長短径の有機粉体を含有する粉末化粧料が、肌上でのすべり等の感触が良好で、しっとり感も得られ、毛穴や小じわ等の凹凸を目立たなくすることができ、化粧下地を用いなくても自然な仕上がりが得られることが記載されている。
特許文献3には、脂肪酸マグネシウム塩粒子、アシルアミノ酸を含有する化粧料、特に粉末化粧料が、なめらかさ、しっとり感、自然な仕上がり、ツヤ感などの使用性に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-197496号公報
特開平10-175822号公報
特開2022-56558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の粉末化粧料は、塗布した際に、上滑りして、肌への密着感に劣るという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、アシルアミノ酸と脂肪酸金属塩を、合計で46質量%以上含有する粉末化粧料が、しっとりした塗布感で、塗布中の肌への密着感に優れ、肌へのつきが均一で、乾燥感のない仕上がりが得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)アシルアミノ酸、
(B)脂肪酸金属塩
を含有し、成分(A)及び(B)の合計含有量が、46質量%以上である粉末化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の粉末化粧料は、しっとりした塗布感で、塗布中の肌への密着感に優れ、肌へのつきが均一で、乾燥感のない仕上がりが得られるものである。また、塗布後の粉末化粧料と肌とが一体感があって馴染みが良く、塗布後の肌がなめらかな肌触りを感じる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
成分(A)のアシルアミノ酸において、アミノ酸としては、α-アミノ酸が好ましく、リジンがより好ましい。
また、アシルアミノ酸のアシル基を構成する脂肪酸残基は、炭素数8~14の脂肪酸残基が好ましく、炭素数8~12の脂肪酸残基がより好ましい。
成分(A)としては、塗布後の肌のなめらかな肌触りを得る観点から、ラウロイルリジン、オクタノイルリジンが好ましく、ラウロイルリジンがより好ましい。
また、成分(A)のアシルアミノ酸の体積平均粒子径は、肌への密着感に優れ、上滑りを抑制する観点から、1~50μmであるのが好ましく、3~30μmがより好ましく、5~25μmがさらに好ましい。ここで、体積平均粒子径は、レーザー回折散乱粒度分布測定器(堀場製作所製、LA-920)により測定される。本発明において、体積平均粒子径とは、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
【0009】
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の肌のなめらかな肌触りを得る観点から、全組成中に45質量%以上であるのが好ましく、48質量%以上がより好ましく、52質量%以上がさらに好ましく、98質量%以下が好ましく、97質量%以下がより好ましく、95質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に45~98質量%であるのが好ましく、48~97質量%がより好ましく、52~95質量%がさらに好ましい。
【0010】
本発明で用いる成分(B)は、脂肪酸金属塩であり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、水不溶性のものが好ましい。
成分(B)の脂肪酸金属塩において、脂肪酸は、炭素数12~22の脂肪酸が好ましく、炭素数14~18の脂肪酸がより好ましい。
脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ミリストオレイン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキン酸、ベヘン酸、ヒドロキシステアリン酸等が挙げられ、ミリスチン酸、ステアリン酸が好ましく、ミリスチン酸がより好ましい。
また、肌への密着感に優れ、上滑りを抑制する観点から、多価金属の脂肪酸金属塩が好ましく、2価金属の脂肪酸塩がより好ましく、マグネシウムの脂肪酸塩、亜鉛の脂肪酸塩がさらに好ましい。
成分(B)としては、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛が好ましく、ミリスチン酸マグネシウムがより好ましい。
また、成分(B)の脂肪酸金属塩の体積平均粒子径は、肌への密着感に優れ、上滑りを抑制する観点から、1~30μmであるのが好ましく、3~20μmがより好ましく、4~15μmがよりさらに好ましい。ここで、体積平均粒子径は、レーザー回折散乱粒度分布測定器(堀場製作所製、LA-920)により測定される。本発明において、体積平均粒子径とは、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
(【0011】以降は省略されています)

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