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公開番号
2024148710
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062086
出願日
2023-04-06
発明の名称
口腔状態推定装置
出願人
花王株式会社
代理人
個人
主分類
A61B
1/24 20060101AFI20241010BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】手軽に口腔状態を推定可能とする技術を提供する。
【解決手段】口腔状態推定装置(10)は、被評価者の一以上の特定歯が写り込む歯画像を取得する手段(21)と、取得された歯画像における特定歯を示す歯領域の中の自然歯領域の情報を抽出する手段(23)と、抽出された自然歯領域の情報に基づいて被評価者の口腔状態を推定する手段(24)とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
被評価者の一以上の特定歯が写り込む歯画像を取得する画像取得手段と、
前記取得された歯画像における前記特定歯を示す歯領域の中の自然歯領域の情報を抽出する画像解析手段と、
前記抽出された自然歯領域の情報に基づいて前記被評価者の口腔状態を推定する推定手段と、
を備える口腔状態推定装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記特定歯は、上顎中切歯のいずれか一方又は両方である、
請求項1に記載の口腔状態推定装置。
【請求項3】
前記被評価者の年齢情報を取得する情報取得手段、
を更に備え、
前記画像解析手段は、前記自然歯領域の彩度情報を抽出し、
前記推定手段は、前記取得された年齢情報及び前記抽出された彩度情報に基づいて、前記被評価者の歯肉炎症状態を示す前記口腔状態を推定する、
請求項1又は2に記載の口腔状態推定装置。
【請求項4】
前記画像解析手段は、前記自然歯領域の色相角情報を抽出し、
前記推定手段は、前記抽出された色相角情報に基づいて、前記被評価者の歯周ポケット深さ状態を示す前記口腔状態を推定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔状態推定装置。
【請求項5】
前記被評価者の年齢情報を取得する情報取得手段、
を更に備え、
前記画像解析手段は、前記自然歯領域の彩度情報及び色相角情報を抽出し、
前記推定手段は、前記抽出された彩度情報及び色相角情報並びに前記取得された年齢情報に基づいて、前記被評価者の歯周病進行状態を推定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の口腔状態推定装置。
【請求項6】
前記画像解析手段は、前記自然歯領域の明度情報若しくは彩度情報のいずれか一方又は両方を抽出し、
前記推定手段は、前記抽出された明度情報若しくは彩度情報のいずれか一方又は両方に基づいて、前記被評価者の唾液状態を示す前記口腔状態を推定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の口腔状態推定装置。
【請求項7】
前記画像解析手段は、前記取得された歯画像における前記特定歯を示す歯領域の中の変色領域若しくは修復領域のいずれか一方又は両方を示す非自然歯領域の情報を更に抽出し、
前記推定手段は、前記抽出された非自然歯領域の情報及び前記推定された唾液状態に基づいて前記被評価者の歯のう蝕状態若しくは着色状態のいずれか一方又は両方を更に示す前記口腔状態を推定する、
請求項6に記載の口腔状態推定装置。
【請求項8】
前記推定手段で推定された口腔状態に基づいて、口腔ケア製品若しくは口腔ケア方法のいずれか一方又は両方の推奨情報を出力装置に出力させる出力処理手段、
を更に備える請求項1から7のいずれか一項に記載の口腔状態推定装置。
【請求項9】
前記推定手段で推定された二つの前記口腔状態の差異情報を出力装置に出力させる出力処理手段、
を更に備え、
前記画像取得手段は、前記被評価者の前記歯画像として撮像タイミングが相互に異なる第一歯画像及び第二歯画像をそれぞれ取得し、
前記画像解析手段は、前記取得された第一歯画像及び第二歯画像について前記自然歯領域の情報をそれぞれ抽出し、
前記推定手段は、前記抽出された自然歯領域の情報に基づいて、前記第一歯画像及び前記第二歯画像に関する前記被評価者の第一口腔状態及び第二口腔状態を推定し、
前記出力処理手段は、前記被評価者における前記第一口腔状態と前記第二口腔状態との差異情報を生成する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の口腔状態推定装置。
【請求項10】
一以上のプロセッサ及びメモリを備える一以上のコンピュータによって実行される口腔状態推定方法であって、
前記一以上のプロセッサが
被評価者の一以上の特定歯が写り込む歯画像を取得する画像取得工程と、
前記取得された歯画像における前記特定歯を示す歯領域の中の変色領域及び修復領域を除いた自然歯領域の情報を抽出する画像解析工程と、
前記抽出された自然歯領域の情報に基づいて前記被評価者の口腔状態を推定する推定工程と、
を実行する口腔状態推定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯の画像を用いて口腔状態を推定する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、口腔画像から口腔の状態を推定する機械学習モデルのための教師データを効率的に生成可能なデータ生成システムが開示されております。
下記特許文献2には、口腔画像Pを機械学習による学習モデルMにより解析して、所定期間経過後のユーザの口腔内の状態に関する将来情報を得ることが開示されており、口腔内の状態として、歯肉炎症、う蝕、着色の有無または程度に関する情報、歯、歯茎、および、口腔粘膜の状態に関する情報等を得ることが開示されております。
下記特許文献3には、口腔の少なくとも一部の歯列を含む歯列画像を取得し、機械学習機構による学習結果を参照することでその歯列画像から歯又は歯肉に関する口腔状態を判定し、判定された口腔状態に基づいてオーラルケアに関する推奨情報を抽出するシステムが開示されております。
下記特許文献4には、ユーザの歯周画像を機械学習アルゴリズムで分析して、矯正有無、う蝕状態、補綴物状態を分析して、ユーザの口腔健康状態予測情報を提供する口腔健康予測装置が開示されております。
下記特許文献5には、カメラによる撮影で得られた口腔領域の画像データを予め機械学習により構築された判定モデルと照合することで歯肉領域の画像データ及び歯領域の画像データを抽出し、それら口腔対象領域の画像データに基づいて口腔対象領域の状態を推定する携帯端末が開示されております。口腔対象領域の状態としては、歯肉の腫れ度合い、歯周ポケットの状態、口腔内の汚れの状態、歯肉の傷の状態等が挙げられております。
下記特許文献6には、画像から歯を1本ずつ識別し、その画像の歯茎のうち識別された歯に対応する部分の歯茎状態を歯ごとに判定し、その画像に撮像されている歯茎全体の状態を判定する口内状態判定装置が開示されております。
下記特許文献7には、口腔内の所定の領域を表した複数の画像からなる口腔内写真に基づいてユーザの口腔内の疾患を診断する口腔疾患診断システムが開示されております。このシステムが、歯茎領域及び歯領域の少なくとも一つの画像の特徴に基づいて歯周病の有無及び状態を判定すること、歯領域の画像の特徴に基づいてう蝕の有無及び状態を判定することが開示されております。
下記特許文献8には、最新及び過去の口腔及び咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態及び意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、ユーザ情報に基づき解析し、解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報を生成し、ユーザ端末に提供する健康寿命延長の支援システムが開示されております。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-69880号公報
特開2022-68486号公報
特開2020-179173号公報
特表2022-508923号公報
特開2021-53175号公報
特開2020-54646号公報
特開2019-155027号公報
特開2019-67302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のとおり、口腔画像を解析することにより歯又は歯茎の状態を推定する技術が存在している。このような既存技術における口腔画像の解析では、口腔画像を機械学習モデルに入力させる形態、或いは口腔画像の中の状態を推定すべき対象部位(歯自体又は歯茎)の部分領域を解析対象とする形態等が採用されている。
【0005】
しかしながら、このような既存手法には改善の余地が残る。例えば、歯茎の状態を推定するために歯茎領域が確実に写り込む画像を取得するには、撮影の際に、歯茎を大きく露出させなければならず、画像の撮影が難しいという問題が生じ得る。また、推定精度にも改善の余地が残る。
【0006】
本発明は、このような観点からなされたものであり、手軽に口腔状態を推定可能とする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、被評価者の一以上の特定歯が写り込む歯画像を取得する画像取得手段と、前記取得された歯画像における前記特定歯を示す歯領域の中の自然歯領域の情報を抽出する画像解析手段と、前記抽出された自然歯領域の情報に基づいて前記被評価者の口腔状態を推定する推定手段とを備える口腔状態推定装置が提供され得る。
【0008】
また、一以上のプロセッサ及びメモリを備える一以上のコンピュータによって実行される口腔状態推定方法であって、前記一以上のプロセッサが被評価者の一以上の特定歯が写り込む歯画像を取得する画像取得工程と、前記取得された歯画像における前記特定歯を示す歯領域の中の変色領域及び修復領域を除いた自然歯領域の情報を抽出する画像解析工程と、前記抽出された自然歯領域の情報に基づいて前記被評価者の口腔状態を推定する推定工程とを実行する口腔状態推定方法が提供され得る。
【0009】
また、上述の口腔状態推定方法を一以上のプロセッサに実行させるコンピュータプログラム或いはそのコンピュータプログラムを記録する記録媒体も提供可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、手軽に口腔状態を推定可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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