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公開番号
2024128383
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2023037329
出願日
2023-03-10
発明の名称
オーラルケア製品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/34 20060101AFI20240913BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】最内層が直鎖状低密度ポリエチレンにより形成され、紫外線の透過を可能にする構造を少なくとも一部に有する容器に、口腔用組成物が充填されてなるオーラルケア製品であって、紫外線に晒されても使用時に不快な異味が発生するのを有効に抑制することができるオーラルケア製品に関する。
【解決手段】直鎖状低密度ポリエチレンにより形成されてなる最内層を備え、かつ紫外線透過率10%以上である領域を少なくとも一部に有する容器(X)に、口腔用組成物(Y)が充填されてなるオーラルケア製品であって、
口腔用組成物(Y)が、次の成分(A)~(C):
(A)エタノール(a1)、及びプロピレングリコール(a2)から選ばれる1種又は2種のアルコール 1質量%以上6質量%以下
(B)メントール
(C)ノニオン界面活性剤
を含有し、かつ成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が1.5以上15以下である、オーラルケア製品。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
直鎖状低密度ポリエチレンにより形成されてなる最内層を備え、かつ紫外線透過率10%以上である領域を少なくとも一部に有する容器(X)に、口腔用組成物(Y)が充填されてなるオーラルケア製品であって、
口腔用組成物(Y)が、次の成分(A)~(C):
(A)エタノール(a1)、及びプロピレングリコール(a2)から選ばれる1種又は2種のアルコール 1質量%以上6質量%以下
(B)メントール
(C)ノニオン界面活性剤
を含有し、かつ成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が1.5以上15以下である、オーラルケア製品。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
成分(C)が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルから選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載のオーラルケア製品。
【請求項3】
口腔用組成物(Y)において、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が、3以上600以下である、請求項1又は2に記載のオーラルケア製品。
【請求項4】
容器(X)が、少なくとも本体部、及び口栓部から構成されてなり、かつ紫外線透過率10%以上である領域が口栓部における本体部との連設部位に設けられてなる、請求項1~3のいずれか1項に記載のオーラルケア製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に口腔用組成物が充填されてなるオーラルケア製品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
柔軟性や耐薬品性等に優れることで知られる直鎖状低密度ポリエチレンは、口腔用組成物を充填する容器の最内層を形成する材料として多用されている。そして、かかる容器に充填されてなる種々の口腔用組成物の開発がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、油性薬効成分、トリアシルグリセロール、ノニオン性界面活性剤、水、及び香料成分を特定の含有量及び質量比にて含有し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンであるチューブ容器に収容されている容器入り歯磨組成物が開示されており、油性薬効成分の容器への吸着防止や良好な香味の付与を図っている。また、特許文献2には、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなるチューブ容器に、イソプロピルメチルフェノール、アニオン性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及びフッ素化合物を配合した歯磨組成物が充填されており、イソプロピルメチルフェノールの容器への吸着を抑制して安定化の向上を試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-231972号公報
特開2016-199473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者は、こうした最内層が直鎖状低密度ポリエチレンにより形成された容器に紫外線の透過が可能な領域が存在すると、紫外線に晒されることにより、充填物である組成物において、これを口腔内に適用した時に異味をもたらしてしまうことに新たに着目した。
通常、上記特許文献に記載されるような、口腔用組成物を充填する容器は、良好な保存安定性や耐候性等を確保し得るよう、不要に光に晒されることのない構成を備えている。したがって、これらの文献には、紫外線に晒されることにより発生し得る不具合についての検討は一切なされていない。一方、こうした発生し得る不具合に対し、本発明者により改善の余地があることが判明し、本発明を見出すに至ったものである。
【0006】
したがって、本発明は、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンにより形成され、紫外線の透過を可能にする構造を少なくとも一部に有する容器に、口腔用組成物が充填されてなるオーラルケア製品であって、紫外線に晒されても使用時に不快な異味が発生するのを有効に抑制することができるオーラルケア製品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、直鎖状低密度ポリエチレンにより形成されてなる最内層を備え、かつ一部の領域が高い紫外線透過率である容器に、特定の成分を特定の量的条件にて含有する口腔用組成物を充填することにより、紫外線に晒された後においても不快な異味の発生を抑制することができるオーラルケア製品が得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、直鎖状低密度ポリエチレンにより形成されてなる最内層を備え、かつ紫外線透過率10%以上である領域を少なくとも一部に有する容器(X)に、口腔用組成物(Y)が充填されてなるオーラルケア製品であって、
口腔用組成物(Y)が、次の成分(A)~(C):
(A)エタノール(a1)、及びプロピレングリコール(a2)から選ばれる1種又は2種のアルコール 1質量%以上6質量%以下
(B)メントール
(C)ノニオン界面活性剤
を含有し、かつ成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))が1.5以上15以下である、オーラルケア製品を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のオーラルケア製品であれば、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンにより形成され、かつ高い紫外線透過率の領域を一部に有する容器に口腔用組成物が充填されて、紫外線に晒される状況でも、析出物の発生や含有成分の分離を抑制して良好な安定性を保持しつつ、使用時における不快な異味の発生を有効に抑制することができる。
したがって、かかる不快な異味の発生を懸念することなく、紫外線透過率の高い領域を容器に設ける自由度が増し、充填物である口腔用組成物の視認容易性や容器の操作性を高めて、オーラルケア製品の機能性向上を図ることも可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において発生の抑制を図る、口腔用組成物がもたらし得る「異味」とは、紫外線に晒される条件において、容器の最内層を形成する直鎖状低密度ポリエチレン由来の不快感を伴うような味のほか、口腔用組成物における含有成分由来の不快な味をも含む意味である。
(【0011】以降は省略されています)
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