TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024101136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023004906
出願日2023-01-17
発明の名称高圧ガス貯留装置
出願人株式会社FTS,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類F17C 13/12 20060101AFI20240722BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンク内から漏出した高圧ガスの周辺への拡散を防止する。
【解決手段】高圧ガス貯留装置は、高圧ガスを貯留するタンク10と、タンク10の外面との間に保留室18を空けるように配置され、タンク10の全体を包囲する外殻体20とを備え、外殻体20は、高圧ガスを保留することが可能な気密性を有している。タンク10から漏出した高圧ガスを保留室18に一次的に保留することにより、高圧ガスが周辺へ拡散することを防止できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に保留室を空けるように配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体とを備え、
前記外殻体は、前記高圧ガスを保留することが可能な気密性を有している高圧ガス貯留装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記タンク内には液化ガスと気化ガスとが貯留され、
前記外殻体は、前記タンク内の飽和蒸気圧よりも高い圧力に耐える気密性を有している請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項3】
前記外殻体が、分割及び合体が可能な複数の外殻構成体によって構成され、
合体状態で隣接する前記外殻構成体間の接合部に、受圧面を前記保留室に臨ませたセルフシール部材が設けられている請求項2に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項4】
前記保留室における前記気化ガスの濃度を検出する濃度センサを備えている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項5】
前記保留室内には、前記気化ガスよりも比重の大きい気体が貯留されており、
前記濃度センサが前記保留室の上端部に配置されている請求項4に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項6】
前記保留室への空気の圧送又は前記保留室内の空気の吸引を行うエアポンプと、
前記保留室内の圧力を検出する圧力センサと、
前記エアポンプの作動時における空気の流量と、前記圧力センサの検出値とに基づいて、前記外殻体の気密性が保たれているか否かを判定する判定部と、を備えている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯留装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス貯留装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンク内に液化ガスを貯留したタンクシステムが開示されている。タンク内には、液化ガスと、液化ガスが蒸発することによって生成された気化ガスとが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-036417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のタンクシステムでは、タンクに亀裂が生じた場合に、タンク内の気化ガスが、亀裂を通ってタンク外へ漏出し、タンクシステムの周辺へ拡散する虞がある。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タンク内から漏出した高圧ガスの周辺への拡散を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に保留室を空けるように配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体とを備え、
前記外殻体は、前記高圧ガスを保留することが可能な気密性を有している。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、タンクから漏出した高圧ガスを保留室に一次的に保留することにより、気化ガスが周辺へ拡散することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の高圧ガス貯留装置の側断面図
図1のX-X線断面図
タンクの側断面図
外殻体を分割した状態の側断面図
外殻体の部分拡大側断面図
タンクから保留室への高圧ガスの漏れ検出と外殻体における異常検出を行うシステムをあらわすブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記タンク内には液化ガスと気化ガスとが貯留され、前記外殻体は、前記タンク内の飽和蒸気圧よりも高い圧力に耐える気密性を有していることが好ましい。この構成によれば、タンク内の気化ガスが保留室内へ漏出した場合、タンク内の飽和蒸気圧(気化ガスの圧力)と保留室の気化ガスの圧力とが平衡状態になると、タンク内から保留室への気化ガスの漏れが停止するので、保留室の圧力はタンクの飽和蒸気圧よりも高くならない。外殻体は、タンク内の飽和蒸気圧よりも高い圧力に耐える強度を有しているので、保留室内の気化ガスの圧力によって、外殻体の気密性が低下する虞がない。
【0010】
前記外殻体が、分割及び合体が可能な複数の外殻構成体によって構成され、合体状態で隣接する前記外殻構成体間の接合部に、受圧面を前記保留室に臨ませたセルフシール部材が設けられていることが好ましい。この構成によれば、外殻体を分割及び合体が可能な構造にすることによって、タンクのメンテナンスを容易に行うことができる。タンクからの気化ガスの漏出によって保留室内の圧力が上昇しても、隣接する外殻構成体間の接合部がセルフシール部材によって気密状に閉塞されるので、隣接する外殻構成体の接合部から気化ガスが外殻体の外部へ漏出することを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
タンク
7か月前
武蔵医研株式会社
圧力調整装置
3か月前
個人
高齢者用スプレー缶残留ガス抜き具
10日前
大阪瓦斯株式会社
ガス監視システム
11日前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
2か月前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
2か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
1か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
川崎重工業株式会社
平底円筒タンク
11日前
トヨタ自動車株式会社
タンク
11日前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
株式会社ハイドロネクスト
水素活用システム
21日前
トヨタ自動車株式会社
カードル
6か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
1か月前
昭和産業株式会社
検視配管
3か月前
株式会社タツノ
校正装置
1か月前
川崎重工業株式会社
粒状断熱材充填装置
4か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
4か月前
ミクニ総業株式会社
ガスカートリッジ取り付け具
7か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填方法
7か月前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
28日前
豊田合成株式会社
ガス容器
4か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
3か月前
トヨタ自動車株式会社
貯蔵モジュール
3か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
3か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
3か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
4か月前
株式会社FTS
圧力容器
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク支持構造体
3日前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
1か月前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
5か月前
続きを見る