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公開番号2024100519
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004577
出願日2023-01-16
発明の名称使い捨ておむつ
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/494 20060101AFI20240719BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】弾性伸縮性を有する部位の収縮による嵩張りの増大を抑制して、優れた外観性及び肌触りが得られる使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】本発明の使い捨ておむつ1では、吸収性本体10が、横方向Y両側に配された、縦方向に沿って延びる一対の防漏カフ6,6を備えている。防漏カフ6は、その自由端に沿ってカフ弾性部材61が配されており、且つ該カフ弾性部材61がシート材60に固定された状態で弾性伸縮性を発現するカフ伸縮領域63を有している。前記使い捨ておむつ1を、縦方向Xの全長を二等分する位置で、横方向Yに沿って二つ折りにした状態において、カフ伸縮領域63の腹側部A側の端である前端63aの位置と背側部B側の端である後端63bの位置とが、縦方向Xに沿う二つ折り縦方向X1において相互に離間している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体よりも非肌対向面側に配された外装体とを備え、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向、及び該縦方向に直交する横方向を有する、使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体は、前記横方向両側に配された、前記縦方向に沿って延びる一対の防漏カフを備えており、
前記防漏カフは、その自由端に沿ってカフ弾性部材が配されており、且つ該カフ弾性部材がシート材に固定された状態で弾性伸縮性を発現するカフ伸縮領域を有しており、
前記使い捨ておむつを、前記縦方向の全長を二等分する位置で、前記横方向に沿って二つ折りにした状態において、前記カフ伸縮領域の前記腹側部側の端である前端の位置と前記背側部側の端である後端の位置とが、前記縦方向に沿う二つ折り縦方向において相互に離間している、使い捨ておむつ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記吸収性本体は、前記吸収体の前記縦方向に沿う側部に、前記縦方向に延在する吸収体弾性部材が配されており、且つ該吸収体弾性部材が弾性伸縮性を発現する吸収体伸縮領域を有しており、
前記使い捨ておむつを前記二つ折りにした状態において、前記吸収体伸縮領域の前記腹側部側の端である前端の位置と、前記背側部側の端である後端の位置とが、前記二つ折り縦方向において相互に離間している、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方において、前記カフ伸縮領域及び前記吸収体伸縮領域の前記縦方向の端どうしの位置が、前記二つ折りにした状態において前記二つ折り縦方向に離間している、請求項2に記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記二つ折りにした状態において、前記カフ伸縮領域は、前記前端の位置が前記後端の位置よりも前記二つ折り縦方向外方である、請求項1~3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記吸収体の前記腹側部側の端部よりも前記縦方向の外方に、前記横方向に伸縮可能なウエスト伸縮領域を備えており、
前記カフ伸縮領域の前記前端が、前記ウエスト伸縮領域よりも前記縦方向の内方に位置する、請求項1~4の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項6】
着用状態において着用者の脚周りに配されるレッグ開口縁部を有し、該レッグ開口縁部は前記吸収体の前記横方向外方に形成されており、
前記レッグ開口縁部は、前記股下部における少なくとも前記腹側部側に、前記横方向に伸長状態で配された横弾性部材を備えており、
前記縦方向における前記ウエスト伸縮領域と前記横弾性部材との間に、前記カフ伸縮領域の前記前端が位置している、請求項5に記載の使い捨ておむつ。
【請求項7】
前記腹側部における前記吸収体の前記横方向両側に、前記横方向に伸縮可能な胴回り伸縮領域を備えており、
前記カフ伸縮領域の前記前端が、前記胴回り伸縮領域の前記横方向内方端よりも該横方向の内方に位置する、請求項1~6の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項8】
前記吸収体は、吸収性コアを含んでおり、該吸収性コアは前記横方向に離間し且つ前記縦方向に延びる一対のサイド折曲誘導部と、一対の該サイド折曲誘導部の間において、前記縦方向に延びる中央折曲誘導部とを有しており、
前記中央折曲誘導部の前記腹側部側の端部は、前記サイド折曲誘導部の該腹側部側の端部よりも、前記縦方向外方に位置しており、
前記カフ伸縮領域の前記前端は、前記中央折曲誘導部の該腹側部側の端部よりも、前記縦方向外方に位置している、請求項1~7の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項9】
前記吸収性コアは、前記縦方向において一対の前記サイド折曲誘導部及び前記中央折曲誘導部の何れも存在しない高剛性領域を、前記腹側部における該縦方向の端部に有しており、
平面視において、前記カフ伸縮領域の前記前端が、前記高剛性領域と重なっている、請求項8に記載の使い捨ておむつ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつは、吸収性コアを含む吸収体の両側部や該吸収体の横方向外方に、弾性伸縮性を有する部位を具備することが一般的である。例えば、吸収体の両側部に配され且つ弾性部材を具備する防漏カフや、着用時に着用者の脚周りに配され且つレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材、吸収性コアの長手方向の両側縁部に沿って、該吸収性コアの両側部を立ち上げるための弾性部材等を有する、使い捨ておむつが知られている(特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-16435号公報
特開2018-79058号公報
特開2020-69168号公報
特開2020-108744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
使い捨ておむつにおいて、吸収体の両側部や該吸収体の横方向外方に配され且つ弾性伸縮性を有する部位は、その収縮によって、排泄物の横漏れ防止やフィット性の向上に寄与する。しかしながら、前記収縮によって、使い捨ておむつに大きな皺が発生することがある。この場合、当該皺が、使い捨ておむつの嵩張りを増大させたり、使い捨ておむつの外観性や肌触り(感触)を低下させたりする虞がある。特許文献1~4に記載の使い捨ておむつは、弾性伸縮性を有する部位の収縮によるこれらの課題について、特段の検討はなされていなかった。
【0005】
したがって本発明は、弾性伸縮性を有する部位の収縮による嵩張りの増大を抑制して、外観性及び肌触りに優れる使い捨ておむつに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体よりも非肌対向面側に配された外装体とを備え、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向、及び該縦方向に直交する横方向を有する、使い捨ておむつに関する。
一実施形態として、前記吸収性本体は、前記横方向両側に配された、前記縦方向に沿って延びる一対の防漏カフを備えており、
前記防漏カフは、その自由端に沿ってカフ弾性部材が配されており、且つ該カフ弾性部材がシート材に固定された状態で弾性伸縮性を発現するカフ伸縮領域を有していることが好ましい。
一実施形態として、前記使い捨ておむつを、前記縦方向の全長を二等分する位置で、前記横方向に沿って二つ折りにした状態において、前記カフ伸縮領域の前記腹側部側の端である前端の位置と前記背側部側の端である後端の位置とが、前記縦方向に沿う二つ折り縦方向において相互に離間していることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の使い捨ておむつによれば、弾性伸縮性を有する部位の収縮による嵩張りの増大を抑制して、優れた外観性及び肌触りが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態である使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す平面図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3は、図1に示す使い捨ておむつを、縦方向に伸長状態で二つ折りにした状態を模式的に示す、縦方向に沿う断面図である。
図4は、本発明の作用効果を説明するための使い捨ておむつの図3相当図であり、該おむつを自然状態にした断面図である。
図5は、図1に示す腹側部の拡大平面図である。
図6は、図1に示す背側部の拡大平面図である。
図7は、カフ非伸縮領域の別の形態を示す拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1~図6には、本発明の使い捨ておむつの一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単に「おむつ1」という)が示されている。おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側部に配される背側部Bと、腹側部A及び背側部Bの間に位置する股下部Cとを有している。おむつ1は、着用者の前後方向に対応する方向、即ち腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向Xと、該縦方向Xと直交する横方向Yとを有している。縦方向Xは、後述する吸収性本体10の長手方向と一致している。
おむつ1は、吸収性本体10と、該吸収性本体10の非肌対向面側に配された外装体3とを備えている。外装体3は、おむつ1の非肌対向面、即ちおむつ1の外面を形成している。
【0010】
本明細書において、「肌対向面」は、使い捨ておむつ又はその構成部材(例えば表面シート12)における、使い捨ておむつの着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、使い捨ておむつ又はその構成部材における、使い捨ておむつの着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、「着用時」又は「着用状態」は、通常の適正な着用位置、即ち当該使い捨ておむつの正しい着用位置が維持された状態を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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