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公開番号2024135698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046508
出願日2023-03-23
発明の名称触感または物性の評価方法、および触感または物性の評価装置
出願人花王株式会社
代理人個人
主分類G01N 33/15 20060101AFI20240927BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数ステージを含む期間の所定の剤の触感または物性の評価方法、および、触感または物性の評価装置を提供する。
【解決手段】評価方法は、所定の剤が適用された物体と動作体を動作させたことにより物体との間に生じる力学的物理量の時系列データから算出した複数種類の特徴量に基づき所定の剤の触感を評価する方法であって、第一ステージと第一ステージとは異なる第二ステージと、を少なくとも含む期間の所定の剤の触感または当該触感を生み出す物性を評価する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1または複数の所定の剤が適用された物体に接触させた動作体を動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得し、
前記取得した力学的物理量の時系列データから所定ステージの所定期間ごとに複数種類の特徴量を算出し、前記複数種類の特徴量に基づき、前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価方法であって、
前記所定ステージは、時期的に互いに異なる期間である少なくとも第一ステージと第二ステージと、を有し、前記第一ステージおよび前記第二ステージにおいて前記物体に接触させた前記動作体を動作させて前記時系列データを取得し、
前記第一ステージと前記第二ステージとは、
前記所定の剤が互いに異なる、
前記所定の剤が適用された前記物体の環境が互いに異なる、または、
前記物体が互いに異なる、
の少なくともいずれかであり、
前記所定期間ごとに算出した前記複数種類の特徴量を用いて、前記第一ステージでの第一触感値と前記第二ステージでの第二触感値とを特定し、
前記第一触感値および前記第二触感値に基づき、前記物体に前記動作体を接触させた前記第一ステージと前記第二ステージを含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記力学的物理量の時系列データは、前記物体に接触させた前記動作体を繰り返し動作させて前記物体と前記動作体との間に生じるデータであることを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
【請求項3】
前記複数種類の特徴量は、前記力学的物理量、前記力学的物理量の統計量、前記力学的物理量または前記力学的物理量の統計量の所定閾値以上の値であるスパイク信号量、ならびに前記力学的物理量の統計量である平均値またはばらつきから算出した特徴量の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の評価方法。
【請求項4】
前記第一ステージにおける前記力学的物理量を用いて前記第一触感値を特定し、
前記第二ステージにおける前記力学的物理量を用いて前記第二触感値を特定する請求項1から3いずれか一項に記載の評価方法。
【請求項5】
前記所定ステージが有する複数のステージ毎に特定した各触感値を所定の座標系にプロットすることにより、複数ステージを含む期間の触感または所定の剤の物性を評価することを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の評価方法。
【請求項6】
前記座標系は、前記第一触感値を示す第一軸と、前記第二触感値を示す第二軸と、からなり、
前記座標系に前記第一触感値および前記第二触感値をともにプロットすることにより、前記第一ステージである期間と前記第二ステージである期間とを含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価する請求項5に記載の評価方法。
【請求項7】
前記所定期間ごとの前記複数種類の特徴量に対し、所定期間の時間帯に応じて所定の時間重み付け値を付加処理し、時間重み付け付加処理した特徴量を用いて、前記第一触感値と前記第二触感値とを特定する請求項1から6いずれか一項に記載の評価方法。
【請求項8】
前記第一ステージの後に前記第二ステージが有り、
前記第二ステージの前記所定の時間重み付け値は、前記第一ステージの前記所定の時間重み付け値に関連付けられた値であることを特徴とする請求項7に記載の評価方法。
【請求項9】
1または複数の所定の剤が適用された物体に接触させた動作体を動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得手段と、
前記取得した力学的物理量の時系列データから所定ステージの所定期間ごとに複数種類の特徴量を算出する算出手段と、
前記複数種類の特徴量に基づき、前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価手段と、を備えた評価装置において、
前記所定ステージは、時期的に互いに異なる期間である少なくとも第一ステージと第二ステージと、を有し、前記第一ステージおよび前記第二ステージにおいて前記物体に接触させた前記動作体を動作させて前記時系列データを取得し、
前記第一ステージと前記第二ステージとは、
前記所定の剤が互いに異なる、
前記所定の剤が適用された前記物体の環境が互いに異なる、または、
前記物体が互いに異なる、
の少なくともいずれかであり、
前記所定期間ごとに算出した前記複数種類の特徴量を用いて、前記第一ステージでの第一触感値と前記第二ステージでの第二触感値とを特定する特定手段をさらに備え、
前記評価手段は、
前記第一触感値および前記第二触感値に基づき、前記物体に前記動作体を接触させた前記第一ステージと前記第二ステージを含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数ステージを含む期間の所定の剤の触感または物性の評価方法、および触感または物性の評価装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
肌等に塗布された化粧料に動作体を接触させながら動作体を動かすことにより生じる振動を検出し、検出した振動の周波数スペクトルの経時的変化に基づき化粧料の使用触感を評価する評価方法がある(特許文献1)。
また、例えば、所定の剤を塗布した直後、および、所定時間経過後のように、複数のタイミングそれぞれにおいて、所定の剤の触感を評価する方法がある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/039466号
特開2016-204343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、振動の強度の時間変化を数値化しているにすぎず、触感の特徴やその変化について適切な評価を行うことができていなかった。
特許文献2は、複数のタイミングそれぞれにおいては所定の剤の触感を評価しているが、複数のタイミングを含む期間全体における所定の剤の触感について評価していなかった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、所定の剤が適用された物体と動作体を動作させたことにより物体との間に生じる力学的物理量の時系列データから算出した複数種類の特徴量に基づき所定の剤の触感または当該触感を生み出す物性を評価する方法であって、第一ステージと第一ステージとは異なる第二ステージと、を少なくとも含む期間の所定の剤の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価方法および評価装置に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、1または複数の所定の剤が適用された物体に接触させた動作体を動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得し、前記取得した力学的物理量の時系列データから所定ステージの所定期間ごとに複数種類の特徴量を算出し、前記複数種類の特徴量に基づき、前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価方法であって、前記所定ステージは、時期的に互いに異なる期間である少なくとも第一ステージと第二ステージと、を有し、前記第一ステージおよび前記第二ステージにおいて前記物体に接触させた前記動作体を動作させて前記時系列データを取得し、前記第一ステージと前記第二ステージとは、前記所定の剤が互いに異なる、前記所定の剤が適用された前記物体の環境が互いに異なる、または、前記物体が互いに異なる、の少なくともいずれかであり、前記所定期間ごとに算出した前記複数種類の特徴量を用いて、前記第一ステージでの第一触感値と前記第二ステージでの第二触感値とを特定し、前記第一触感値および前記第二触感値に基づき、前記物体に前記動作体を接触させた前記第一ステージと前記第二ステージを含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価方法に関する。
【0007】
また、本発明は、1または複数の所定の剤が適用された物体に接触させた動作体を動作させて前記物体と前記動作体との間に生じる力学的物理量の時系列データを取得する取得手段と、前記取得した力学的物理量の時系列データから所定ステージの所定期間ごとに複数種類の特徴量を算出する算出手段と、前記複数種類の特徴量に基づき、前記物体の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価手段と、を備えた評価装置において、前記所定ステージは、時期的に互いに異なる期間である少なくとも第一ステージと第二ステージと、を有し、前記第一ステージおよび前記第二ステージにおいて前記物体に接触させた前記動作体を動作させて前記時系列データを取得し、前記第一ステージと前記第二ステージとは、前記所定の剤が互いに異なる、前記所定の剤が適用された前記物体の環境が互いに異なる、または、前記物体が互いに異なる、の少なくともいずれかであり、前記所定期間ごとに算出した前記複数種類の特徴量を用いて、前記第一ステージでの第一触感値と前記第二ステージでの第二触感値とを特定する特定手段をさらに備え、前記評価手段は、前記第一触感値および前記第二触感値に基づき、前記物体に前記動作体を接触させた前記第一ステージと前記第二ステージを含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価する評価装置に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により提供される方法によれば、第一ステージと第二ステージを少なくとも含む期間の触感または当該触感を生み出す物性を評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(1)は洗浄時の評価者の肌表面にセンサを装着した指を接触させるイメージ図であり、(2)はすすぎ時の評価者の肌表面にセンサを装着した指を接触させるイメージ図である。
(1)はSample1の時系列波形信号を示す図であり、(2)はSample3の時系列波形信号を示す図である。
時系列波形信号から複数種類の特徴量を算出する概念図である。
(1)はSample1のスパイク信号量を説明する図であり、(2)はSample2のスパイク信号量を説明する図であり、(3)はSample3のスパイク信号量を説明する図である。
(1)はSample1の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(2)はSample2の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(3)はSample3の平均値とばらつきとの相関性を示す図であり、(4)はSample4の平均値とばらつきとの相関性を示す図である。
各プロットの原点からの距離を示す図である。
横軸をx´値、縦軸をy´´値とした座標系を示す図である。
(1)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ始め(第1期間))であり、(2)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ前半(第4期間))である。
(1)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ中盤(第5期間))であり、(2)は図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ後半(第7期間))である。
図7の座標系を用いたグラフ(すすぎ終わり(第9期間))である
(1)はSample1の図8から図10をまとめた図であり、(2)はSample2の図8から図10をまとめた図であり、(3)はSample3の図8から図10をまとめた図であり、(4)はSample4の図8から図10をまとめた図である。
(1)はx´値を代表にした時間変動グラフの概念図であり、(2)はx´値を代表にした時間変動グラフである。
(1)はx´値を代表にした時間変動グラフ(各洗浄剤の時間変化(洗浄時))であり、(2)はx´値を代表にした時間変動グラフ(各洗浄剤の時間変化(すすぎ時))である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフであり、(2)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフであり、(2)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)である。
(1)は触感値の特定方法を説明するグラフ(図)であり、(2)は触感値の特定方法を説明する図である。
第一触感値および第二触感値を用いたグラフである。
触感評価方法のフローチャートである。
触感評価装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の図面は、いずれも本発明の技術思想、構成及び動作を説明するためのものであり、その構成を具体的に限定するものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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