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公開番号2024122199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029622
出願日2023-02-28
発明の名称カルボン酸又はその塩の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C07D 307/68 20060101AFI20240902BHJP(有機化学)
要約【課題】生成するフラン骨格を有するカルボン酸又はその塩の収率を向上させることができる、カルボン酸又はその塩の製造方法を提供する。
【解決手段】Pd、及びAgから選ばれる少なくとも1種の金属成分(x)を含有する固体触媒(X)の存在下で、フラン骨格を形成する炭素が炭素又は水素と結合する、フラン骨格を有する化合物(A)と二酸化炭素とを反応させカルボキシ基を形成する、カルボン酸又はその塩の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Pd、及びAgから選ばれる少なくとも1種の金属成分(x)を含有する固体触媒(X)の存在下で、フラン骨格を形成する炭素が炭素又は水素と結合する、フラン骨格を有する化合物(A)と二酸化炭素とを反応させカルボキシ基を形成する、カルボン酸又はその塩の製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記フラン骨格を有する化合物(A)が、フラン骨格に直接結合した、カルボキシ基、アルキル基、アルデヒド基、及びエステル基から選ばれる少なくとも1種を有する、請求項1に記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項3】
前記フラン骨格を有する化合物(A)が、2-フランカルボン酸又はその塩である、請求項1又は2に記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項4】
前記反応における二酸化炭素の分圧がゲージ圧で0.01MPa以上10MPa以下である、請求項1~3のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項5】
反応温度が150℃以上380℃以下である、請求項1~4のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項6】
前記反応が、更に、反応温度以下で融解する金属塩及び/又は塩基(B1)(但し、前記固体触媒(X)を除く)の存在下で行われる、請求項1~5のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項7】
前記反応が、更に、反応温度以下で融解しない塩基(B2)(但し、前記固体触媒(X)を除く)の存在下で行われる、請求項1~6のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項8】
前記固体触媒(X)に含まれる金属成分(x)が、担体に担持されている、請求項1~7のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項9】
前記担体が、活性炭、及びシリカから選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。
【請求項10】
前記反応における固体触媒(X)に含まれる金属成分(x)の使用量が、前記フラン骨格を有する化合物(A)100モル部に対して、1モル部以上20モル部以下である、請求項1~9のいずれかに記載のカルボン酸又はその塩の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カルボン酸又はその塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
カルボン酸又はその塩は、医薬品、ポリエステル等の化成品、界面活性剤、高級アルコール等の原料又は中間原料として広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の触媒の存在下で、芳香族化合物と二酸化炭素とを反応させて、芳香族化合物のベンゼン環に、カルボキシル基が直接結合した芳香族カルボン酸を製造する方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、特定の触媒の存在下で、ベンゼン環にヒドロキシ基が2個置換したフェノール類と、二酸化炭素とを反応させて、フェノール類のベンゼン環に、カルボキシル基が直接結合した芳香族カルボン酸を製造する方法が開示されている。
【0005】
更に、非特許文献1には、無触媒下で、複素環式化合物と二酸化炭素とを反応させて、複素環式化合物に、カルボキシル基が直接結合した複素環式カルボン酸を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2003-521480号公報
CN101508642
【非特許文献】
【0007】
Nature 2016,531,215-219.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1~2では、ベンゼン環を有する化合物を原料として芳香族カルボン酸を製造する方法についての検討はなされているが、フラン骨格を有する化合物を原料とする検討はなされておらず、更なる検討の余地があった。また、非特許文献1では、複素環式カルボン酸の製造における生産性、及び経済性の観点から、更なる検討の余地があった。
【0009】
そこで、本発明は、生成するフラン骨格を有するカルボン酸又はその塩の収率を向上させることができる、カルボン酸又はその塩の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、特定の固体触媒の存在下で、特定のフラン骨格を有する化合物と二酸化炭素とを反応させることにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕を提供する。
〔1〕Pd、及びAgから選ばれる少なくとも1種の金属成分(x)を含有する固体触媒(X)の存在下で、フラン骨格を形成する炭素が炭素又は水素と結合する、フラン骨格を有する化合物(A)と二酸化炭素とを反応させカルボキシ基を形成する、カルボン酸又はその塩の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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