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公開番号2024148043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060925
出願日2023-04-04
発明の名称腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 31/353 20060101AFI20241009BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物の提供。
【解決手段】(A)非重合体カテキン類と(B)イヌリンを有効成分として含有する腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物であって、(A)非重合体カテキン類として1日あたり300mg以上の量で、且つ、(B)イヌリンとして1日あたり1.5g以上の量で経口投与又は経口摂取される腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)非重合体カテキン類と(B)イヌリンを有効成分として含有する腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物であって、(A)非重合体カテキン類として1日あたり300mg以上の量で、且つ、(B)イヌリンとして1日あたり1.5g以上の量で経口投与又は経口摂取される腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
経口組成物が飲料であり、飲料中の(A)非重合体カテキン類の含有量が0.03質量%以上で、(B)イヌリンの含有量が0.15質量%以上である請求項1記載の腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物。
【請求項3】
経口組成物がインスタント飲料組成物であり、インスタント飲料組成物中の(A)非重合体カテキン類の含有量が1質量%以上で、(B)イヌリンの含有量が50質量%以上である請求項1記載の腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの消化管内には1000種類以上、100兆個以上の細菌が生息し、腸内細菌叢(フローラ)を形成している。最近の研究により、消化器疾患にとどまらず、代謝疾患、免疫疾患、精神疾患等、様々な疾患の発症機序に腸内細菌叢が関与していることが明らかにされつつある。特に、腸内細菌叢と肥満及び2型糖尿病との関連については早くから研究が行われ、腸内細菌叢解析により腸内細菌叢のかたよりや乱れが肥満及び2型糖尿病を引き起こす可能性が示唆されている。現在、腸内細菌叢の制御を通して、疾患の予防又は治療に生かす試みが活発に行われている。
【0003】
ブラウティア属(Blautia)細菌は、ヒト及び動物の全腸内細菌の3~11%程度を占める主要菌である。ブラウティア属細菌は、体内で肥満を解消する働きがある酢酸、プロピオン酸、酪酸等の短鎖脂肪酸を産生することが知られている。特許文献1には、ブラウティア属細菌を経口摂取すると内臓脂肪が低減することが開示されている。
また、2型糖尿病の患者腸内でブラウティア属細菌が減少していること、2型糖尿病寛解した者ではブラウティア属細菌が増加しており、ブラウティア属細菌は2型糖尿病寛解と正相関することが報告されている(非特許文献1)。
【0004】
一方、非重合体カテキン類は、Camellia属の茶葉に含まれるポリフェノールの一種であり、継続摂取することにより内臓脂肪低減効果が得られることが報告されている(非特許文献1)。ポリフェノールの抗肥満作用には腸内細菌叢の変化が関係している可能性が示唆されているが、肥満者の腸内細菌叢に対する非重合体カテキン類(エピガロカテキンガレート)の効果を調べた試験では、非重合体カテキン類の継続摂取によりヒト腸内細菌叢の組成は変化しなかったことが報告されている(非特許文献2)。
また、イヌリンは、種々の植物に含まれる水溶性食物繊維の一種であり、腸内において人体に有益な細菌を増やすのに貢献することが知られている。肥満者における検討では、イヌリンを経口摂取させたところビフィズス菌やバクテロイデス属細菌が増加し、ブラウティア属細菌が減少したことが報告されている(非特許文献3、4)。
【0005】
非重合体カテキン類とイヌリンとの併用については、特許文献2に、非重合体カテキン類の保存劣化が抑制された食物繊維含有経口組成物が開示されている。
しかしながら、非重合体カテキン類及びイヌリンの経口摂取が腸内ブラウティア属細菌の存在量に及ぼす影響に関しては何ら報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-184424号公報
特開2022-23016号公報
【非特許文献】
【0007】
NPJ Biofilms Microbiomes. 2019 4;5(1):28
PLOS ONE DOI:10.1371/journal.pone.0153134 April 7, 2016
Clinical Nutrition 39, 2020:3618-3628
Gut 2019 68:1430-1438. doi:10.1136/gutjnl-2019-318424
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、非重合体カテキン類とイヌリンとの組み合わせに、腸内におけるブラウティア属細菌を増加する効果があることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、(A)非重合体カテキン類と(B)イヌリンを有効成分として含有する腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物であって、(A)非重合体カテキン類として1日あたり300mg以上の量で、且つ、(B)イヌリンとして1日あたり1.5g以上の量で経口投与又は経口摂取される腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物を提供するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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