TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024098935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023011369
出願日2023-01-11
発明の名称オーク抽出物及びその製造方法
出願人池田食研株式会社
代理人
主分類A23L 27/10 20160101AFI20240717BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 本発明は、オークの酸性溶媒抽出物、その製造方法及び該抽出物を含む飲食品、並びに該抽出物を有効成分とする風味改善剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 オークを酸性溶媒で抽出することで、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物が得られることを見出し、本発明を完成した。また、該オーク抽出物を有効成分とする風味改善剤として提供できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オークの酸性溶媒抽出物であって、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
140℃以下で抽出したオークの酸性溶媒抽出物である、請求項1記載のオーク抽出物。
【請求項3】
シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物の製造方法であって、オークを酸性溶媒で抽出することを特徴とする、オーク抽出物の製造方法。
【請求項4】
オークを140℃以下で抽出する、請求項3記載のオーク抽出物の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2記載のオーク抽出物を含む、飲食品又はタバコ製品。
【請求項6】
シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオークの酸性溶媒抽出物を有効成分とする、風味改善剤。
【請求項7】
飲食品又はタバコ製品に、請求項1又は2記載のオーク抽出物を含有させることで飲食品又はタバコ製品の風味を改善する、風味改善方法。
【請求項8】
ノンアルコール飲料のコク又は味の厚みを増強する、請求項7記載の風味改善方法。
【請求項9】
請求項6記載の風味改善剤を含む、風味が改善された飲食品又はタバコ製品。
【請求項10】
請求項6記載の風味改善剤を含む、コク又は味の厚みが増強されたノンアルコール飲料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はオーク抽出物及びその製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
オークは、ブナ科コナラ属の植物の総称であり、その木部が樽やチップ等に加工されて、ワイン、ウイスキー等の製造に用いられる。オークには、ラクトン類、フェノール類、芳香族アルデヒド類、芳香族アルコール類等が含まれており、抽出物も利用されている。
【0003】
特許文献1には、ブナ科コナラ属植物のエタノール抽出物を、水やソーダ水にわずかに添加するだけで、それをアルコール飲料の割り材(ウイスキー用の水又はソーダ水)として用いたときに、そのアルコールの呈味が格段と向上することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-48692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、広く飲食品に利用できる、オークの酸性溶媒抽出物、その製造方法及び該抽出物を含む飲食品、並びに該抽出物を有効成分とする風味改善剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明者は、オークを酸性溶媒で抽出することで、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物が得られることを見出し、本発明を完成した。また、該オーク抽出物を有効成分とする風味改善剤として提供できる。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[10]の態様に関する。
[1]オークの酸性溶媒抽出物であって、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物。
[2]140℃以下で抽出したオークの酸性溶媒抽出物である、[1]記載のオーク抽出物。
[3]シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物の製造方法であって、オークを酸性溶媒で抽出することを特徴とする、オーク抽出物の製造方法。
[4]オークを140℃以下で抽出する、[3]記載のオーク抽出物の製造方法。
[5][1]又は[2]記載のオーク抽出物を含む、飲食品又はタバコ製品。
[6]シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオークの酸性溶媒抽出物を有効成分とする、風味改善剤。
[7]飲食品又はタバコ製品に、[1]又は[2]記載のオーク抽出物を含有させることで飲食品又はタバコ製品の風味を改善する、風味改善方法。
[8]ノンアルコール飲料のコク又は味の厚みを増強する、[7]記載の風味改善方法。
[9][6]記載の風味改善剤を含む、風味が改善された飲食品又はタバコ製品。
[10][6]記載の風味改善剤を含む、コク又は味の厚みが増強されたノンアルコール飲料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物が得られ、該抽出物を使用することで、飲食品の風味を改善でき、広く飲食品に利用できる有用な抽出物を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施品1-1~1-7及び比較品1の各オーク抽出物における、シリンガアルデヒド及びバニリン濃度を示す。
実施品2-1~2-5及び比較品2-1~2-3の各オーク抽出物における、シリンガアルデヒド及びバニリン濃度を示す。
実施品3及び比較品3の各オーク抽出物を各ノンアルコール飲料に添加した際の官能評価結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のオーク抽出物は、シリンガアルデヒドを含み、バニラ様風味を有するオーク抽出物であって、オークを酸性溶媒で抽出することで得られる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

池田食研株式会社
風味改善剤
7日前
池田食研株式会社
納豆菌発酵液
11日前
池田食研株式会社
圧縮成型肉様食品
今日
池田食研株式会社
多孔質顆粒の製造方法
11日前
池田食研株式会社
発毛又は育毛促進用組成物
17日前
群馬県
こんにゃく
2か月前
大正製薬株式会社
飲料
1か月前
個人
古代食品、醍醐味
17日前
不二製油株式会社
発酵乳
7日前
個人
海苔簀張設具
1か月前
不二製油株式会社
加工食品
24日前
池田食研株式会社
風味改善剤
1か月前
池田食研株式会社
風味改善剤
7日前
大正製薬株式会社
固形組成物
2か月前
個人
コーヒー豆焙煎機
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
今日
池田食研株式会社
灰汁抑制剤
1か月前
不二製油株式会社
高栄養冷菓
15日前
エムケー精工株式会社
塗布装置
1か月前
ソマール株式会社
魚肉加工食品
7日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
2か月前
不二製油株式会社
チーズ様食品
3日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
2か月前
長谷川香料株式会社
香味改善剤
1か月前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
2か月前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
1か月前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
2か月前
SoPros株式会社
血圧改善剤
1か月前
日本メナード化粧品株式会社
飲料
2か月前
不二製油株式会社
油脂の製造方法
8日前
不二製油株式会社
被覆用油性食品
7日前
日本製紙株式会社
麺類
3日前
三井農林株式会社
紅茶葉の製造方法
14日前
池田食研株式会社
圧縮成型肉様食品
今日
SoPros株式会社
冷え性改善剤
今日
アクア株式会社
冷蔵庫
今日
続きを見る