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公開番号2024097278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023000759
出願日2023-01-05
発明の名称曳航用浮体及び曳航方法
出願人株式会社大林組,国立大学法人九州大学
代理人個人
主分類E02D 23/02 20060101AFI20240710BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】従来のようにフローティングクレーンによって揚重して曳航することなく、サクションバケットジャケットを直接設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法を提供する。
【解決手段】複数のサクションバケット10を有するサクションバケットジャケット100の曳航用浮体40であって、前記曳航用浮体40は、中空の本体部41と、該本体部41の周囲に設けられるとともにそれぞれの前記サクションバケット10を保持することが可能なバケット保持部42と、を少なくとも有し、前記本体部41は、浮遊する複数の前記サクションバケット10に囲われた位置に出入させることが可能であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航用浮体であって、
前記曳航用浮体は、中空の本体部と、該本体部の周囲に設けられるとともにそれぞれの前記サクションバケットを保持することが可能なバケット保持部と、を少なくとも有し、
前記本体部は、浮遊する複数の前記サクションバケットに囲われた位置に出入させることが可能である
ことを特徴とする曳航用浮体。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記本体部は、隣接する前記サクションバケットが互いに連結された補強フレームを、把持することが可能なフレーム把持部を有している
請求項1に記載の曳航用浮体。
【請求項3】
複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航方法であって、
浮遊する複数の前記サクションバケットに囲われた位置に曳航用浮体を配置し、前記曳航用浮体の本体部の周囲に設けられたバケット保持部によってそれぞれの前記サクションバケットを保持して、前記サクションバケットジャケットを曳航する
ことを特徴とする曳航方法。
【請求項4】
隣接する前記サクションバケットを補強フレームによって互いに連結し、前記曳航用浮体の本体部に設けられたフレーム把持部によって該補強フレームを把持する
請求項3に記載の曳航方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上においてサクションバケットジャケットを設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
クリーンエネルギーである洋上風力発電は世界中で広く利用される状況にあるが、従来、これら装置の基礎(例えば、サクションバケットとジャケット)を設置する際は、フローティングクレーンによって完全に揚重した状態で、洋上の設置場所まで曳航していた。
【0003】
しかし、風車や塔体の大型化に伴って基礎も大型化してくると、数少ない超大型のフローティングクレーンが必要となってしまう。そこで、例えば非特許文献1では、トリプルバケットジャケット基礎自体を、直接曳航船によって浮遊曳航させる方法について室内実験とシミュレーションを行って安定性の評価を行っている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Chaojun Yan、他4名、“Laboratory Study of Integrated Wet-Towing of a Triple-Bucket Jacket Foundation for Far-Offshore Applications”、[online]、Journal of Marine Science and Engineering、[令和4年10月20日検索]、インターネット<https://www.mdpi.com/2077-1312/9/11/1152>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記非特許文献1に開示された方法では、トリプルバケットジャケット基礎の浮力を3つのバケットのみから得ているため、風や波といった外力を受け、曳航中にバケット内の空気が漏れて大量の海水がバケット内に流れ込んだ場合には、トリプルバケットジャケット基礎が大きく傾いて転覆してしまう可能性がある。つまり風や波といった外力の作用による姿勢の変化も考慮した曳航の安定性について、なお課題がある。
【0006】
そこで本願発明は、上記した問題点等に鑑み、従来のようにフローティングクレーンによって揚重して曳航することなく、サクションバケットジャケットを設置場所まで安定して曳航することが可能な、曳航用浮体及び曳航方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)に係る発明は、複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航用浮体であって、前記曳航用浮体は、中空の本体部と、該本体部の周囲に設けられるとともにそれぞれの前記サクションバケットを保持することが可能なバケット保持部と、を少なくとも有し、前記本体部は、浮遊する複数の前記サクションバケットに囲われた位置に出入させることが可能であることを特徴とする曳航用浮体である。
【0008】
(2)に係る発明は、前記本体部は、隣接する前記サクションバケットが互いに連結された補強フレームを、把持することが可能なフレーム把持部を有している前記(1)に記載の曳航用浮体である。
【0009】
(3)に係る発明は、複数のサクションバケットを有するサクションバケットジャケットの曳航方法であって、浮遊する複数の前記サクションバケットに囲われた位置に曳航用浮体を配置し、前記曳航用浮体の本体部の周囲に設けられたバケット保持部によってそれぞれの前記サクションバケットを保持して、前記サクションバケットジャケットを曳航することを特徴とする曳航方法である。
【0010】
(4)に係る発明は、隣接する前記サクションバケットを補強フレームによって互いに連結し、前記曳航用浮体の本体部に設けられたフレーム把持部によって該補強フレームを把持する前記(3)に記載の曳航方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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