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公開番号
2024164415
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023079869
出願日
2023-05-15
発明の名称
構造体および立設構造
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E04B
1/94 20060101AFI20241120BHJP(建築物)
要約
【課題】施工性の高い構造体および立設構造を提供する。
【解決手段】立設構造10は、下部構造体11、上部構造体12、および、構造体30を有する。構造体30は、鋼材31と、鋼材31を囲繞する耐火被覆層32と、耐火被覆層32を囲繞する空気層33と、空気層33を囲繞する木質耐火被覆材34と、を有する。構造体30は、下部構造体11のスラブ15によって下端部が保持され、上部構造体12の梁18の木質耐火被覆材34によって上端部が保持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼材と、前記鋼材を囲繞する耐火被覆層と、前記耐火被覆層を囲繞する空気層と、前記空気層を囲繞する木質耐火被覆材と、を有する
構造体。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記空気層は、連続した空気のみを有する
請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記空気層を貫通し、一端が前記鋼材に接続され、他端が前記木質耐火被覆材に埋設され、前記木質耐火被覆材の熱を前記鋼材に熱伝達する熱伝達材を有する
請求項1に記載の構造体。
【請求項4】
前記熱伝達材の他端の小口に埋木を有し、前記埋木は、前記木質耐火被覆材の一部として機能する
請求項3に記載の構造体。
【請求項5】
前記鋼材は鋼管材であり、前記鋼管材の内側にコンクリート材を有し、前記鋼管材と前記コンクリート材で鋼管コンクリート構造を形成している
請求項1~4のいずれか一項に記載の構造体。
【請求項6】
構造体と、前記構造体が立設する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記構造体の下端部を保持する下端部保持部材と、を有し、
前記構造体は、鋼材と、前記鋼材を囲繞する耐火被覆層と、前記耐火被覆層を囲繞する空気層と、前記空気層を囲繞する木質耐火被覆材と、を有する
立設構造。
【請求項7】
前記構造体の上端部が当接する上部構造体と、前記上部構造体に設けられ、前記上端部を保持する上端部保持部材と、を有する
請求項6に記載の立設構造。
【請求項8】
前記空気層は、連続した空気のみを有する
請求項6または7に記載の立設構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材を取り囲むように木質材が配設される構造体、および、該構造体を有する立設構造に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、鋼材を取り囲むように木質材が配設される構造体として、損傷抑制材が周囲に配置された鋼管に対して、該鋼管を取り囲むように一対の半割木質材を嵌合させた構造体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-56202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構造体においては、施工現場において鋼管に半割木質材を嵌合させることは困難である。そのため、完成品を施工現場へと搬入しなければならず、施工性に改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する構造体は、鋼材と、前記鋼材を囲繞する耐火被覆層と、前記耐火被覆層を囲繞する空気層と、前記空気層を囲繞する木質耐火被覆材と、を有する構造体。この構成によれば、構造体の施工性を向上させることができる。
【0006】
上記構成の構造体において、前記空気層は、連続した空気のみを有していてもよい。この構成によれば、空気層が断熱層として機能することで木質板部が熱分解するまで耐火被覆層が熱影響を受けにくい。
【0007】
上記構成の構造体は、前記空気層を貫通し、一端が前記鋼材に接続され、他端が前記木質耐火被覆材に埋設され、前記木質耐火被覆材の熱を前記鋼管材に熱伝達する熱伝達材を有していてもよい。この構成によれば、鋼材と木質耐火被覆材とが熱伝達材によって取り付けられるため、構造体の施工性をより向上させることができる。
【0008】
上記構成の構造体は、前記熱伝達材の他端の小口に埋木を有し、前記埋木は、前記木質耐火被覆材の一部として機能してもよい。この構成によれば、小口に埋木が配設されることによって、その小口付近における耐火性の低下を抑えることができる。
【0009】
上記構成の構造体において、前記鋼材は鋼管材であり、前記鋼管材の内側にコンクリート材を有し、前記鋼管材と前記コンクリート材で鋼管コンクリート構造を形成していてもよい。この構成によれば、鋼材が受けた熱の一部をコンクリート材に伝熱することができる。これにより、鋼材の耐火性、ひいては構造体の耐火性を向上させることができる。
【0010】
上記課題を解決する立設構造は、構造体と、前記構造体が立設する下部構造体と、前記下部構造体に設けられ、前記構造体の下端部を保持する下端部保持部材と、を有し、前記構造体が上述した構造体である。この構成によれば、構造体の下端部が下端部保持部材で保持されるため、構造体および立設構造の施工性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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