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公開番号2024096512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-16
出願番号2023076500
出願日2023-05-08
発明の名称ロータリー装置
出願人東佑達自動化科技股ふん有限公司
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類F16H 55/24 20060101AFI20240708BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】従動ギアと主動ギアの間のバックラッシュを微調整できるロータリー装置を提供する。
【解決手段】内部空間11を囲むように形成された筐体10と、所定の軸線Lを回転軸として回転することによって、少なくとも2つの固定位置で筐体に固定可能、且つ、筐体に固定される際、内部空間に連通し、軸線から所定の距離を離れた偏心軸L1を中心とする第1の偏心孔23が形成されている第1の回転調整盤20と、筐体に取り付けられて駆動力を出力する駆動手段30と、駆動手段により駆動される主動ギア41及び主動ギアにより駆動されて回転する従動ギア42を有するギアセット40と、第1の回転調整盤20とギアセットが有する従動ギアとの間に介在し、従動ギアが回転する軸心を偏心軸に規定する第1の軸受け51と、を備えるロータリー装置を提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間を囲むように形成された筐体と、
所定の軸線を回転軸として回転することによって少なくとも2つの固定位置で前記筐体に固定可能であり、且つ、前記筐体に固定される際、前記内部空間に連通し、前記軸線から所定の距離を離れた偏心軸を中心とする第1の偏心孔が形成されている第1の回転調整盤と、
前記筐体に取り付けられて駆動力を出力する駆動手段と、
前記駆動手段により駆動される主動ギア及び前記主動ギアにより駆動されて回転する従動ギアを有するギアセットと、
前記第1の回転調整盤と前記ギアセットが有する前記従動ギアとの間に介在し、前記従動ギアが回転する軸心を前記偏心軸に規定する第1の軸受けと、を備えることを特徴とするロータリー装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第1の回転調整盤は、円盤状に形成された第1の本体部と、前記第1の偏心孔を囲む内周面に沿って前記第1の本体部から突起する第1の環状部と、を有するように形成されており、
前記筐体は、前記第1の回転調整盤に対応し、前記第1の本体部を収容できるように凹陥する第1の収容凹部と、該第1の収容凹部の底面から更に凹陥して前記第1の環状部に対応して収容する第1の収容スロットと、前記第1の収容スロットの底面に開口し、且つ、前記第1の収容スロットの底面に直交するように延伸し、前記内部空間の一部として前記従動ギアを収容する縦孔と、を有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー装置。
【請求項3】
前記筐体には、前記軸線との最短距離がいずれも所定の半径距離と一致するように、前記第1の収容凹部の底面に形成された少なくとも2つの第1の固定孔が形成されており、
前記第1の回転調整盤の前記第1の本体部には、前記第1の固定孔の数よりも多くの調整対応孔が、前記軸線との最短距離がいずれも前記半径距離と一致するように形成されており、
更に、すべての前記第1の固定孔に対応するよう、前記第1の回転調整盤に形成される前記調整対応孔から選択された前記第1の固定孔と同じ数の前記調整対応孔に対して、第1のボルトを挿通させてから対応の前記第1の固定孔にねじ込むことにより、前記第1の回転調整盤を前記筐体に固定することが可能であり、
前記第1の回転調整盤に形成される前記調整対応孔から選択される前記調整対応孔を変更することにより、前記第1の回転調整盤の前記筐体に固定される相対角度を変更することで、前記第1の回転調整盤に形成される前記第1の偏心孔により規定される前記偏心軸の位置を変更して該偏心軸を回転の軸心とする前記従動ギアの前記主動ギアに対する相対距離を微調整することができることを特徴とする請求項2に記載のロータリー装置。
【請求項4】
前記第1の回転調整盤の前記筐体に面する側の反対側に配置され、且つ、前記第1の回転調整盤の前記第1の偏心孔を経由して前記従動ギアに固定される出力盤を更に有することを特徴とする請求項1に記載のロータリー装置。
【請求項5】
前記主動ギアはウォームであり、前記従動ギアはウォームホイールであることを特徴とする請求項1に記載のロータリー装置。
【請求項6】
前記所定の距離は0.1mm~0.4mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のロータリー装置。
【請求項7】
前記偏心軸を中心とする第2の偏心孔を囲む内周面と、前記軸線を中心とする外周面とを有し、該外周面に各前記調整対応孔にそれぞれ対応する複数の係合ノッチが形成されている第2の回転調整盤と、
前記第2の回転調整盤と前記従動ギアとの間に介在するように前記第2の偏心孔内に配置され、前記従動ギアが回転する軸心を前記第1の軸受けと共に前記偏心軸に規定する第2の軸受けと、を更に有し、
前記筐体は、前記第2の回転調整盤を収容できるように凹陥する第2の収容凹部と、前記軸線との最短距離がいずれも前記外周面の半径に略一致するように、前記第2の収容凹部の底面に形成される少なくとも1つの第2の固定孔とが形成されており、
すべての前記第2の固定孔に対応するよう、選択された前記調整対応孔に対応する前記係合ノッチに対して第2のボルトを嵌め込ませてから対応の前記第2の固定孔にねじ込むことにより、前記第2の回転調整盤を前記筐体に固定することが可能であり、
前記第1の回転調整盤に形成される前記調整対応孔から前記第1のボルトにより挿通されるように選択された前記調整対応孔の変更に対応して、前記第2のボルトに嵌め込まれる前記係合ノッチを選択することにより、前記第1の回転調整盤に合わせて前記第2の回転調整盤の前記筐体に固定される相対角度を変更することで、前記第2の回転調整盤に形成される前記第2の偏心孔により規定される前記偏心軸の位置を変更して該偏心軸を回転の軸心とする前記従動ギアの前記主動ギアに対する相対距離を前記第1の回転調整盤に合わせて微調整することができることを特徴とする請求項3に記載のロータリー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はロータリー装置に関し、特に、バックラッシュが調整可能なロータリー装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
図1と図2に示されるように、従来のロータリー装置(SMC株式会社製、ロータリテーブルLERシリーズ)はリニア装置と異なり、回転する駆動力を出力することが出来、工業界において広く用いられている。この平面ロータリー装置は動力源1(ステッピングモーター)と、動力伝達メカニズム2と、軸受け3と、回転出力部品4とにより構成される。この動力伝達メカニズム2はベルトホイールアセンブリ201と、歯車アセンブリ202(ウォームとウォームホイールを含む)を有する。動力源1はベルトホイールアセンブリ201を駆動して歯車アセンブリ202を連動させ、最終的に回転出力部品4の一つの上方の盤の表面から回転動力を出力する。
【0003】
ウォームとウォームホイールは加工や組立などの様々な原因により、平歯車と比べてバックラッシュが大きく、従ってその性能パラメータには、±0.3°以下のバックラッシュ値が表記され、このバックラッシュ値は必然的にクライアント側での使用上の精度に影響を及ぼす。
【0004】
この他、電動モータにより駆動される電動式平面ロータリー装置では、力を伝導するメカニズムとして通常は歯車アセンブリを選択して使用するが、必要とされる減速レートが比較的に低いものには、平歯車とはすば歯車の組合せが選択され、必要とされる減速レートが比較的に高いものには、かさ歯車あるいはウォームギヤが選択される。どの形式の歯車アセンブリを選択するにせよ、バックラッシュの調整は必須であり、バックラッシュが小さすぎると、歯車同士の摩耗を加速して使用寿命が減り、バックラッシュが大きすぎると、クライアント側での使用上の精度に影響を及ぼす。従って、バックラッシュをいかに調整するかは、平面ロータリー装置の課題の1つとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明は、従来技術の少なくとも1つの欠点を解決できるロータリー装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点に鑑みて、本発明は、内部空間を囲むように形成された筐体と、所定の軸線を回転軸として回転することによって少なくとも2つの固定位置で前記筐体に固定可能であり、且つ、前記筐体に固定される際、前記内部空間に連通し、前記軸線から所定の距離を離れた偏心軸を中心とする第1の偏心孔が形成されている第1の回転調整盤と、前記筐体に取り付けられて駆動力を出力する駆動手段と、前記駆動手段により駆動される主動ギア及び前記主動ギアにより駆動されて回転する従動ギアを有するギアセットと、前記第1の回転調整盤と前記ギアセットが有する前記従動ギアとの間に介在し、前記従動ギアが回転する軸心を前記偏心軸に規定する第1の軸受けと、を備えることを特徴とするロータリー装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のロータリー装置は、軸線を回転軸として回転して角度を調整できる第1の回転調整盤に、軸線から所定の距離を離れた偏心軸を中心とする第1の偏心孔が形成されるので、軸線を回転軸として回転して角度を調整することにより、第1の偏心孔により規定される偏心軸の位置を調整することができるので、動力の転送に用いられる従動ギアの回転軸をこの位置が可変な偏心軸に合わせることで、この従動ギアと主動ギアの相対位置、すなわちバックラッシュを微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
従来のロータリー装置の構成が示される平面模式図である。
図1におけるII-II線に沿った断面図である。
本発明の一実施形態におけるロータリー装置の外部構成が示される斜視図である。
上記実施形態のロータリー装置の内部構成が示される分解斜視図である。
上記実施形態のロータリー装置における第1の回転調整盤の構成が示される上面図である。
図5におけるVI-VI線に沿った断面図である。
上記実施形態のロータリー装置の内部構成が示される一部切り抜き斜視図である。
上記実施形態のロータリー装置の内部構成が示される縦断面図である。
図8におけるIX-IX線に沿った縦断面図である。
図8におけるX-X線に沿った横断面図である。
本発明の一実施形態における従動ギアと主動ギアとの位置関係(接近前)が示される一部拡大断面図である。
本発明の一実施形態における従動ギアと主動ギアとの位置関係(接近後)が示される一部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
具体的説明に入る前に、本発明において同じ役割を担う構成要素に関しては、全く同じものでなくても、同じ符号が振り分けられている。また、以下の説明における「前」、「後」、「左」、「右」などの用語は、各部材の間の相対的位置関係をわかりやすく説明するために用いられるものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0010】
以下は各図面を用いて本願発明について詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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