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公開番号2024094305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2023219301
出願日2023-12-26
発明の名称有機化合物、発光デバイス、発光装置、および電子機器
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類C07D 487/04 20060101AFI20240702BHJP(有機化学)
要約【課題】電子注入性を有し、水への溶解度の低い有機化合物を提供する。
【解決手段】式(G1)で表される有機化合物を提供する。ただし、Xは式(X-1)で表される基、Yは式(Y-1)で表される基である。Arは環を形成する炭素の数が2乃至30の複素芳香族炭化水素基または6乃至30の芳香族炭化水素基を表し、R1およびR2は独立に水素または炭素数1乃至6のアルキル基を表し、hは1乃至6の整数を表す。式(X-1)および(Y-1)において、R3乃至R6は独立に水素または炭素数1乃至6のアルキル基を表し、mは0乃至4の整数を表し、nは1乃至5の整数を表す。なお、mまたはnが2以上の場合複数となるR3乃至R6はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(G1)で表される有機化合物。
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2024094305000030.jpg
33
167
(ただし、一般式(G1)で表される有機化合物において、Xは一般式(X-1)で表される基、Yは一般式(Y-1)で表される基である。また、Arは置換もしくは無置換の環を形成する炭素の数が2乃至30の複素芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の環を形成する炭素の数が6乃至30の芳香族炭化水素基を表し、R

およびR

はそれぞれ独立に水素(重水素を含む)または炭素数1乃至6のアルキル基を表し、hは1乃至6の整数を表す。)
JPEG
2024094305000031.jpg
24
167
(ただし、一般式(X-1)および(Y-1)において、R

乃至R

はそれぞれ独立に水素(重水素を含む)または炭素数1乃至6のアルキル基を表し、mは0乃至4の整数を表し、mが0、1、3、または4のとき、nは1乃至5の整数を表し、mが2のとき、nは1、2、4、または5を表す。なお、mまたはnが2以上の場合複数となるR

乃至R

はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。)
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
一般式(G2-1)乃至(G2-8)で表される有機化合物。
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2024094305000032.jpg
132
167
(ただし、上記一般式(G2-1)乃至(G2-8)において、Arは置換または無置換の環を形成する炭素の数が2乃至30の複素芳香族炭化水素基または置換または無置換の環を形成する炭素の数が6乃至30の芳香族炭化水素基を表し、R
11
乃至R
26
はそれぞれ独立に水素(重水素を含む)または炭素数1乃至6のアルキル基を表し、hは1乃至6の整数を表す。)
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記環を形成する炭素の数が2乃至30の複素芳香族炭化水素基は、構造式(Ar-1)乃至(Ar-15)で表される複素芳香族炭化水素のいずれか一からh個の水素原子を除くことにより生成される基であり、
前記環を形成する炭素の数が6乃至30の芳香族炭化水素基は、構造式(Ar-16)乃至(Ar-27)で表される芳香族炭化水素のいずれか一からh個の水素原子を除くことにより生成される基である、有機化合物。
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2024094305000033.jpg
199
167
【請求項4】
構造式(100)で表される有機化合物。
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2024094305000034.jpg
34
167
【請求項5】
請求項1、請求項2、および請求項4のいずれか一に記載の有機化合物を用いた発光デバイス。
【請求項6】
請求項5に記載の発光デバイスと、トランジスタ、または、基板と、を有する発光装置。
【請求項7】
請求項6に記載の発光装置と、検知部、入力部、または、通信部と、を有する電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、発光デバイス、発光装置、受発光装置、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、表示装置は様々な用途への応用が期待されている。例えば、大型の表示装置の用途としては、家庭用のテレビジョン装置(テレビまたはテレビジョン受信機ともいう)、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)、及び、PID(Public Information Display)等が挙げられる。また、携帯情報端末として、タッチパネルを備えるスマートフォン及びタブレット端末などの開発が進められている。
【0003】
また、表示装置の高精細化が求められている。高精細な表示装置が要求される機器として、例えば、仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、代替現実(SR:Substitutional Reality)、及び、複合現実(MR:Mixed Reality)向けの機器が、盛んに開発されている。
【0004】
表示装置としては、例えば、発光デバイス(発光素子ともいう)を有する発光装置が開発されている。エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence、以下ELと記す)現象を利用した発光デバイス(有機ELデバイス、有機EL素子ともいう)は、薄型軽量化が容易である、入力信号に対し高速に応答可能である、直流定電圧電源を用いて駆動可能である等の特徴を有し、表示装置に応用されている。
【0005】
特許文献1には、有機ELデバイス(有機EL素子ともいう)を用いた、VR向けの表示装置が開示されている。また、特許文献2には、遷移金属と非共有電子対を有する有機化合物の混合膜を電子注入層に用いた、駆動電圧が低く信頼性が良好な発光デバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2018/087625号
特開2018-201012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
有機半導体膜を所定の形状に作製する方法の一つとして、メタルマスクを用いた真空蒸着法(マスク蒸着)が広く用いられている。しかし、高密度化、高精細化が進む昨今、マスク蒸着は、合わせ精度の問題、基板との配置間隔の問題に代表される種々の理由により、これ以上の高精細化は限界に近付いている。一方、リソグラフィ法を用いて有機半導体膜の形状を加工することで、より緻密なパターンを形成することができる。この方法はさらに、大面積化も容易であることから、リソグラフィ法を用いた有機半導体膜の加工に関する研究も進められている。
【0008】
有機ELデバイスは、電極間(第1の電極と第2の電極との間)に発光物質を含む有機化合物層(上記有機半導体膜に相当)を有しており、電極から当該有機化合物層に注入されたキャリア(正孔および電子)を再結合させることによって生じたエネルギーによって、発光を得る構成を有している。
【0009】
ここで、有機化合物層は電気が流れにくくエネルギー障壁が大きいため、キャリアの注入、特に電子の注入には、基本的には高い電圧が必要であった。そのため、現状、陰極に接する電子注入層には、ドナー性物質(電子供与体ともいう)が用いられ、低電圧化が実現されている。ドナー性物質の具体例としては、代表的には、仕事関数の小さいリチウム(Li)等のアルカリ金属または当該アルカリ金属の化合物が挙げられる。
【0010】
しかし、ドナー性物質を含む有機化合物層を有する発光デバイスを、上述のリソグラフィ法を用いて作製する場合、大気中の酸素または水、工程中の薬液または水の影響により、駆動電圧の大幅な上昇または、電流効率の著しい低下を引き起こしてしまうという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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