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公開番号2024093845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210438
出願日2022-12-27
発明の名称等速自在継手
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人
主分類F16D 3/229 20060101AFI20240702BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】1点当たりの接触面圧を下げることができので、ポケットとボールで発生する剥離までの時間が長くなって、等速自在継手(トリボールジョイント)としての耐久寿命が向上する等速自在継手を提供する。
【解決手段】底壁から中心軸部を突出させることによって一端が開口する環状空間を形成し、その環状空間の外壁面と内壁面の少なくとも一方に軸方向に延びる3本のトラック溝が周方向に120°の間隔をおいて形成された外輪と、その外輪の環状空間内に端部が組込まれ、トラック溝のそれぞれと対応する位置にポケットが形成されたトルクチューブと、このトルクチューブのポケット内に組込まれて前記トラック溝に沿って転動可能なボールとを備えた等速自在継手である。トルクチューブのポケットに対してボールを2点で接触するアンギュラコンタクトさせた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底壁から中心軸部を突出させることによって一端が開口する環状空間を形成し、その環状空間の外壁面と内壁面の少なくとも一方に軸方向に延びる3本のトラック溝が周方向に120°の間隔をおいて形成された外輪と、その外輪の前記環状空間内に端部が組込まれ、前記トラック溝のそれぞれと対応する位置にポケットが形成されたトルクチューブと、このトルクチューブのポケット内に組込まれて前記トラック溝に沿って転動可能なボールとを備えた等速自在継手であって、
前記トルクチューブのポケットに対して前記ボールを2点で接触するアンギュラコンタクトさせたことを特徴とする等速自在継手。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
ポケットの内径面を複数の円弧形状部で構成し、これによって、ボールがポケットに2点接触することを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
【請求項3】
ポケットの内径面に楕円形状部を設け、これによって、ボールがポケットに2点接触することを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、等速自在継手に関し、特に、トリボールジョイントに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
等速自在継手として「トリボールジョイント」と称されるものがある。トリボールジョイントは、図5~図8に示すように、中心軸部1と一体となった外輪2と、3個のボール穴(ポケット)3が形成されたトルクチューブ4が、3個のボール5を介して伝達力を伝えるようになっている。このようなトリボールジョイントとして、特許文献1等に記載されたものがある。
【0003】
すなわち、トリボールジョイントは、外輪2は、外周壁2aと、底壁2bと、底壁2bから突設される中心軸部1とを備え、これらによって、一端が開口する環状空間6が形成される。環状空間6の外壁面6aと内壁面6bに軸方向に延びる3本のトラック溝7、8が周方向に120°の間隔をおいて形成される。トルクチューブ4は、図7(a)(b)に示すように、その先端部にテーパ部9が形成されるとともに、ポケット3よりも後方側(反外輪側)にテーパ部10が形成されている。このため、テーパ部9とテーパ部10との間には、円環部11が形成され、円環部11が外輪2の前記環状空間6内に組込まれ、前記トラック溝7のそれぞれに対応する位置に前記ポケット3が形成される。すなわち、図8に示すように、ポケット3も周方向に沿って120°ピッチで配設されている。
【0004】
また、外輪2の開口部はブーツ12にて密封されている。すなわち、ブーツ12は、大径部12aと、小径部12bと、大径部12aと小径部12bとを連結する蛇腹部12cとからなる。そして、大径部12aを外輪2の開口端部に外嵌してブーツバンド13で締め付け、小径部12bをトルクチューブ4の所定位置に外嵌してブーツバンド13で締め付ける。なお、この等速自在継手は、底壁2bから反環状空間へ突出する軸部2cを有し、この軸部2cには、図示省略の駆動軸等が挿入される挿入孔2c1が設けられている。
【0005】
このように構成されたトリボールジョイントは、トルクチューブ4に伝達された回転トルクが、図9に示すように、ポケット3に保持されたボール5を介して、外輪2に分力F1として伝達され、中心軸部1に分力F2として伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-58341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、トリボールジョイントのトルクチューブ4は、3つのボールポケット3を円周上に等間隔で形成したもので、ボールポケット3は保持されたボール5より大きい真円である。そのため、ボールとトルクチューブ4のポケット3の接触は、図10に示すように、サーキュラコンタクトとなり、接触点Cでの接触面圧Pが高くなる。
【0008】
なお、特許文献1に記載のトリボールジョイントは、案内溝とボールとがアンギュラコンタクトになるように設定している。しかしながら、ボールとトルクチューブのポケットの接触において、接触面圧が高くなるままである。このように、接触面圧を下げることができなければ、耐久寿命の向上を図ることができなかった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ボールとトルクチューブのボールポケットの接触面圧を下げて、トリボールジョイントの耐久寿命を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の等速自在継手は、底壁から中心軸部を突出させることによって一端が開口する環状空間を形成し、その環状空間の外壁面と内壁面の少なくとも一方に軸方向に延びる3本のトラック溝が周方向に120°の間隔をおいて形成された外輪と、その外輪の前記環状空間内に端部が組込まれ、前記トラック溝のそれぞれと対応する位置にポケットが形成されたトルクチューブと、このトルクチューブのポケット内に組込まれて前記トラック溝に沿って転動可能なボールとを備えた等速自在継手であって、 前記トルクチューブのポケットに対して前記ボールを2点でアンギュラコンタクトさせたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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