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公開番号2024092640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208725
出願日2022-12-26
発明の名称ガラスペースト
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C03C 8/16 20060101AFI20240701BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】環境への負荷が少なく、かつ、低温域で焼成しても非常に良好な脱泡性を有するガラスペーストの提供。
【解決手段】ビヒクル、ガラス粉末、金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末、並びに、金属酸化物粉末を含み、前記ビヒクルは、有機溶剤を含む有機ビヒクルであり、前記金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末は、融点が2000℃以下であり、前記金属酸化物粉末を構成する金属は、遷移金属(但し、Zrを除く。)及びSnからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属Aであり、前記ガラス粉末100質量部に対する、前記金属粉末及び前記Si粉末の合計の含有量は0.1質量部以上であり、前記ガラス粉末100質量部に対する、前記金属酸化物粉末の合計の含有量は1.0質量部以上である、ガラスペースト。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビヒクル、ガラス粉末、金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末、並びに、金属酸化物粉末を含み、
前記ビヒクルは、有機溶剤を含む有機ビヒクルであり、
前記金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末は、融点が2000℃以下であり、
前記金属酸化物粉末を構成する金属は、遷移金属(但し、Zrを除く。)及びSnからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属Aであり、
前記ガラス粉末100質量部に対する、前記金属粉末及び前記Si粉末の合計の含有量は0.1質量部以上であり、
前記ガラス粉末100質量部に対する、前記金属酸化物粉末の合計の含有量は1.0質量部以上である、ガラスペースト。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
ビヒクル、ガラス粉末、並びに、金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末を含み、
前記ビヒクルは、有機溶剤を含む有機ビヒクルであり、
前記金属粉末及びSi粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末は、融点が2000℃以下であり、
前記ガラス粉末を構成する酸化物は金属酸化物を含み、
前記金属酸化物を構成する金属は、遷移金属(但し、Zrを除く。)及びSnからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属Aを含み、
前記ガラス粉末100質量部に対する、前記金属粉末及び前記Si粉末の合計の含有量は0.1質量部以上であり、
前記ガラス粉末100質量部に対する、前記ガラス粉末に含まれる前記金属Aの酸化物の合計の含有量は0.5質量部以上である、ガラスペースト。
【請求項3】
前記金属酸化物粉末の合計の含有量は、前記金属粉末及び前記Si粉末の合計の含有量に対して、質量比で5~20倍である、請求項1に記載のガラスペースト。
【請求項4】
前記金属酸化物粉末は、CeO

、CrO

、NiO、SnO

、TiO

及びFe



からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載のガラスペースト。
【請求項5】
前記ガラス粉末は、酸化物基準の質量%での含有量が、
SiO

:48~55%、




:0~5%、
Na

O:0~1%、
MgO:0~3%、
CaO:8~15%、
BaO:8~27%、
SrO:0~18%、
Al



:5~12%、
ZnO:0~3%、及び
ZrO:0~3%、を満たす、請求項1に記載のガラスペースト。
【請求項6】
前記金属Aの酸化物の合計の含有量は、前記金属粉末及び前記Si粉末の合計の含有量に対して、質量比で2.5~20倍である、請求項2に記載のガラスペースト。
【請求項7】
前記金属Aの酸化物は、CeO

、CrO

、NiO、SnO

、TiO

及びFe



からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項2に記載のガラスペースト。
【請求項8】
前記ガラス粉末は、酸化物基準の質量%での含有量が、
SiO

:48~55%、




:0~5%、
Na

O:0~1%、
MgO:0~3%、
CaO:8~15%、
BaO:8~27%、
SrO:0~20%、
Al



:5~12%、
ZnO:0~3%、
ZrO:0~3%、及び
前記金属Aの酸化物の合計:0.5%以上、を満たす、請求項2に記載のガラスペースト。
【請求項9】
前記金属粉末は、融点が1000℃以上である、請求項1又は2に記載のガラスペースト。
【請求項10】
固形分率が70~75質量%である、請求項1又は2に記載のガラスペースト。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスペーストに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
感熱記録方式(サーマル方式)の画像記録装置として、各種プリンタやファックス等が挙げられる。サーマルプリンタでは、印字部において、記録紙を一方向に送りつつ加熱することにより、記録紙上に画像が形成される。
【0003】
例えば、感熱記録紙を用いる感熱式プリンタでは、感熱記録紙に設けられた感熱層中の感熱色素が加熱されることによって発色して画像が形成される。
【0004】
また、熱転写インクリボンを用いる熱転写プリンタでは、加熱されることにより溶融或いは昇華したインクが記録紙に転写させられて画像が形成される。この形式では記録紙に普通紙が用いられる。
【0005】
上記のいずれの形式においても、印字部には、感熱記録紙や熱転写インクリボンを加熱するためのサーマルプリンタヘッドと、記録紙をそのサーマルプリンタヘッドに向かって押圧しつつ一方向に送るための加圧ローラとが備えられている。
【0006】
サーマルプリンタヘッドは、例えば、セラミック等の絶縁性基板の一方の主面上にアンダーグレーズ層を形成して表面平滑性を担保し、その上に電極層が形成されている。そして、電極層に重なるように発熱抵抗体が形成され、その上にオーバーコート層が形成されている。電極層として、例えば、Auリード電極、Ag外部電極等が挙げられる。また、発熱抵抗層として、例えば、RuO

層等が挙げられる。
【0007】
電極層を発熱抵抗層の上に微細なパターンで形成するにあたって、アンダーグレーズ層による表面平滑化が、断線なく配線するにあたって重要である。
そこで特許文献1では、セラミック基板の表面に第1のガラスペーストによる下地グレーズ層を形成し、その表面を研磨した後、さらに第2のガラスペーストを焼成して下地グレーズ層と固着させることで本グレーズ層を形成する方法が開示されている。これによりグレーズ層の表面の全体的な平滑性を維持しつつ、局所的な平滑性も高められるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-071384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
サーマルプリンタヘッドにおいて、基板の熱伝導率が低減され、かつ、絶縁性が向上されれば、より高速・高精度での印刷が実現できる。上記熱伝導率の低減や膜絶縁性を向上する方法として、アンダーグレーズ層の厚膜化が考えられる。
【0010】
しかしながら、アンダーグレーズ層形成のためにガラスペーストを焼成すると、厚膜化のために層厚みを厚くするほど、生じた泡が浮上して抜けるまでに要する時間が長くなり、脱泡能力が低下することが分かった。脱泡能力の低下は、アンダーグレーズ層における泡突起の発生による表面平滑性の低下に加え、熱伝導性や絶縁性にも悪影響を及ぼす。
(【0011】以降は省略されています)

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