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公開番号
2024175922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094025
出願日
2023-06-07
発明の名称
印刷層付き板の製造方法、および、印刷装置
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241212BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】屈曲部を有する板にインクジェット法を用いて印刷層を効率良く形成できる印刷層付き板の製造方法を提供すること。
【解決手段】印刷層付き板の製造方法は、板厚方向に屈曲する屈曲部を有する板の主面にインクジェット法を用いて印刷層を形成する印刷層付き板の製造方法であって、それぞれ少なくとも1つのノズルを備える複数のプリントヘッドを用い、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させつつ前記複数のプリントヘッドの前記ノズルからインクを吐出することにより、前記主面に印刷層を形成するに際し、前記インクを吐出する前記ノズルから前記主面までの距離が20mm以下になるように、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
板厚方向に屈曲する屈曲部を有する板の主面にインクジェット法を用いて印刷層を形成する印刷層付き板の製造方法であって、
それぞれ少なくとも1つのノズルを備える複数のプリントヘッドを用い、
前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させつつ前記複数のプリントヘッドの前記ノズルからインクを吐出することにより、前記主面に印刷層を形成するに際し、前記インクを吐出する前記ノズルから前記主面までの距離が20mm以下になるように、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させる、印刷層付き板の製造方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させる処理として、前記板を動かさずに、前記複数のプリントヘッドを前記主面の前記屈曲部の形状に応じて上昇または下降させつつ印刷進行向きに移動させる処理を行う、印刷層付き板の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記複数のプリントヘッドは、前記印刷進行向きの位置が異なる複数の前記ノズルをそれぞれ備え、
前記複数のプリントヘッドを前記複数のノズルの開口面が水平面に対し平行な状態を維持したまま移動させ、前記主面の傾きに応じて、前記印刷進行向きの位置が異なる前記複数のノズルのうち、前記主面までの距離が20mm以下の前記印刷進行向き側または当該印刷進行向き側に対する反対側の前記ノズルのみから前記インクを吐出する、印刷層付き板の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記主面までの距離が10mm以下の前記ノズルから前記インクを吐出する、印刷層付き板の製造方法。
【請求項5】
請求項2に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記複数のプリントヘッドは、前記印刷進行向きの位置が異なる2つ以上の前記プリントヘッドにより構成され、かつ、前記印刷進行向きに直交する印刷幅方向に並ぶように配置された複数の前記ノズルを備え、前記印刷進行向き側から見たときに、互いに隣り合う一方の前記プリントヘッドにおける前記印刷幅方向一端側の部位と、他方の前記プリントヘッドにおける前記印刷幅方向他端側の部位とが重なるように配置されている、印刷層付き板の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記複数のプリントヘッドは、前記印刷幅方向に互いにずれた状態で配置された3つ以上の前記プリントヘッドにより構成されている、印刷層付き板の製造方法。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記互いに隣り合う前記プリントヘッドにおける前記印刷進行向き側から見たときに重なる部位には、それぞれ前記ノズルが配置されており、
前記主面の印刷領域における単位面積当たりの前記インクの着弾数が等しくなるように、前記ノズルからの前記インクの吐出状態を制御する、印刷層付き板の製造方法。
【請求項8】
請求項5または請求項6に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記印刷層付き板は、前記印刷層が形成された印刷領域と、前記印刷層が形成されていない非印刷領域と、を備え、
前記互いに隣り合う前記プリントヘッドにおける前記印刷進行向き側から見たときに重なる部位には、それぞれ前記ノズルが配置されており、
前記印刷領域と前記非印刷領域との境界のうち前記印刷進行向きに対して交差する前記境界の形状に応じて、前記ノズルからの前記インクの吐出タイミングを制御する、印刷層付き板の製造方法。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記複数のプリントヘッドは、1回の前記印刷進行向きへの移動により、前記主面の印刷領域における前記印刷幅方向全体に前記印刷層を形成できるように配置されている、印刷層付き板の製造方法。
【請求項10】
請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の印刷層付き板の製造方法において、
前記印刷層形成時における前記ノズルのメニスカスの圧力設定値に対する圧力変動の絶対値を0.2kPa以下に維持しながら前記インクを吐出する、印刷層付き板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷層付き板の製造方法、および、印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムまたはオーディオなどの車載用情報機器、あるいは、携帯通信機器は、表示装置を備える。表示装置におけるディスプレイの前面には、接着層を介して板状の透明板である保護カバーが設けられる。保護カバーのディスプレイ側の面には、例えば、遮光性の印刷層が枠状に設けられる。印刷層は、ディスプレイ側の配線を隠蔽し美観を保つ機能、または、バックライトの照明光を隠蔽してディスプレイの周囲から照明光が漏れるのを防止する機能を有する。
近年、車載用表示装置のカバーガラス形状として、大型で屈曲部を備えた複雑な形状が求められている。曲面への印刷層の形成方法としては、例えば特許文献1に記載のインクジェット法などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-197850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、インクジェット法のプリントヘッドが単一であるため、印刷対象物が大型化すると、プリントヘッドを複数回往復させて印刷を行う必要があり、生産効率が低いという課題があった。
【0005】
本発明は、屈曲部を有する板にインクジェット法を用いて印刷層を効率良く形成できる印刷層付き板の製造方法、および、印刷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の印刷層付き板の製造方法は、板厚方向に屈曲する屈曲部を有する板の主面にインクジェット法を用いて印刷層を形成する印刷層付き板の製造方法であって、それぞれ少なくとも1つのノズルを備える複数のプリントヘッドを用い、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させつつ前記複数のプリントヘッドの前記ノズルからインクを吐出することにより、前記主面に印刷層を形成するに際し、前記インクを吐出する前記ノズルから前記主面までの距離が20mm以下になるように、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させる。
【0007】
本発明の一態様の印刷装置は、板厚方向に屈曲する屈曲部を有する板の主面にインクジェット法を用いて印刷層を形成することにより印刷層付き板を製造する印刷装置であって、それぞれ少なくとも1つのノズルを備える複数のプリントヘッドと、前記複数のプリントヘッドの前記ノズルからインクを吐出させることにより前記主面に前記印刷層を形成する吐出制御部と、前記インクを吐出する前記ノズルから前記主面までの距離が20mm以下になるように、前記複数のプリントヘッドと前記板とを相対移動させる相対移動部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、屈曲部を有する板にインクジェット法を用いて印刷層を効率良く形成できる印刷層付き板の製造方法、および、印刷装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る印刷層付き板の模式図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のIB-IB線に沿う断面図である。
前記一実施形態における印刷装置の概略構成を示す側面図である。
前記一実施形態における印刷装置の概略構成を示す平面図である。
前記一実施形態におけるインクヘッドにおけるノズルの配置状態を示す模式図である。
前記一実施形態における印刷層形成時におけるインクヘッドと板との位置関係を示す模式図であり、(A)は板水平面部に印刷層を形成する場合の位置関係を示し、(B)は第1の板傾斜面部に印刷層を形成する場合の位置関係を示す。
前記一実施形態における制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、数値については四捨五入の範囲が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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