TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024176121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094386
出願日2023-06-07
発明の名称ガラス板積層体及びガラス板梱包体
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B65D 85/48 20060101AFI20241212BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ガラス板表面におけるパーティクルを抑制できるガラス板積層体、及び上記ガラス板積層体を有するガラス板梱包体を提供する。
【解決手段】収納容器に収納されるガラス板積層体10であって、複数枚のガラス板2と、複数枚のガラス板用合紙1とが交互に積層された構造を有し、ガラス板積層体10の積層方向のうち、収納容器から離れる方向を第1方向D1とし、反対方向を第2方向D2とし、ガラス板用合紙1の第1方向側の主面を第1主面とし、ガラス板用合紙の第1主面の、隣接するガラス板の主面に接する領域または対応する領域を面内領域とし、ガラス板積層体10において、最も前記第1方向側に位置するガラス板用合紙1aの面内領域の色彩値を第1面内色とし、最も第2方向側に位置するガラス板用合紙1Nの面内領域の色彩値を第2面内色としたときに、第1面内色と第2面内色との色差が所定の値以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
収納容器に収納されるガラス板積層体であって、
前記ガラス板積層体は、複数枚のガラス板と、複数枚のガラス板用合紙とが交互に積層された構造を有し、
前記ガラス板用合紙はバージンパルプからなる合紙であり、
前記ガラス板積層体の積層方向のうち、前記収納容器から離れる方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第2方向とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1方向側の主面を第1主面とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、隣接するガラス板の主面に接する領域または対応する領域を面内領域とし、
前記ガラス板積層体において、最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第1面内色とし、最も前記第2方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第2面内色としたときに、
前記第1面内色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が0.58以下である、ガラス板積層体。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、前記面内領域以外の領域を出代領域とし、
最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記出代領域のL





表色系における色彩値を第1出代色としたときに、
前記第1出代色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が0.58以下である、請求項1に記載のガラス板積層体。
【請求項3】
前記ガラス板用合紙は、L

が90%以上であり、灰分量が0.001%以上0.5%以下である、請求項1に記載のガラス板積層体。
【請求項4】
前記ガラス板用合紙は、L

が90%以上であり、灰分量が0.001%以上0.5%以下である、請求項2に記載のガラス板積層体。
【請求項5】
収納容器に収納されるガラス板積層体であって、
前記ガラス板積層体は、複数枚のガラス板と、複数枚のガラス板用合紙とが交互に積層された構造を有し、
前記ガラス板用合紙は古紙パルプからなる合紙であり、
前記ガラス板積層体の積層方向のうち、前記収納容器から離れる方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第2方向とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1方向側の主面を第1主面とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、隣接するガラス板の主面に接する領域または対応する領域を面内領域とし、
前記ガラス板積層体において、最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第1面内色とし、最も前記第2方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第2面内色としたときに、
前記第1面内色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が5.0以下である、ガラス板積層体。
【請求項6】
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、前記面内領域以外の領域を出代領域とし、
最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記出代領域のL





表色系における色彩値を第1出代色としたときに、
前記第1出代色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が5.0以下である、請求項4に記載のガラス板積層体。
【請求項7】
前記ガラス板用合紙は、L

が70%以上90%未満であり、灰分量が0.5%超10%以下である、請求項5に記載のガラス板積層体。
【請求項8】
前記ガラス板用合紙は、L

が70%以上90%未満であり、灰分量が0.5%超10%以下である、請求項6に記載のガラス板積層体。
【請求項9】
前記ガラス板積層体の前記第1方向側の最表面と前記第2方向側の最表面には、それぞれガラス板用合紙が積層される、請求項1~8のいずれか1項に記載のガラス板積層体。
【請求項10】
前記ガラス板積層体の前記第1方向側の最表面にはガラス板が積層され、前記ガラス板積層体の前記第2方向側の最表面にはガラス板用合紙が積層される、請求項1~8のいずれか1項に記載のガラス板積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板積層体及びガラス板梱包体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイに使用される無アルカリガラス板のように、その表面に電気回路等を組み込むガラス板は、その表面にわずかな傷や汚染があっても断線やパターニング不良が発生する場合がある。よって、このようなガラス板には、きわめて高い表面特性が要求される。そこで、ガラス板の保管中や搬送中の傷や汚染を防止する方法として、積層されるガラス板同士の間にガラス板用合紙(以下、単に「合紙」ともいう。)を挟み込み、隣接するガラス板表面を分離する方法が従来から採られている。
【0003】
ガラス板間に合紙を介在させた形態をガラス板積層体という。ガラス板積層体は、例えばガラス板積層体の側面からはみ出す合紙を側面から押圧する合紙押さえ部材(横押さえ部材)を備えるパレット等の収納容器に収納される。ガラス板積層体を収納容器に収納した形態をガラス板梱包体という。
【0004】
ガラス板間に合紙を介在させる方法では、合紙とガラス板の表面とが、直接接触する。そのため、合紙から発生した紙粉や、合紙原料中に含まれる樹脂分や粘着成分、抄紙工程中で添加する填料、pH調整剤などの添加剤や工程中で混入する部材片といった各種の異物などが合紙の表面に存在し、接触したガラス板の表面に転写され、パーティクルとして検出される場合がある。ガラス板にパーティクルが多い場合、ガラス板の表面に形成された微細な配線が断線する等の不良の原因となる。
【0005】
例えば特許文献1には、複数枚のガラス板が合紙を介して積層されたガラス板積層体が梱包されたガラス板梱包体において、前記合紙の、合紙質量に対する高級飽和脂肪酸の含有率が0.08質量%以下であることで、合紙からガラス板への転写汚れを抑制できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2011/118502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のような合紙を用いた場合にもガラス板表面のパーティクルが検出されることがあり、パーティクルの抑制という観点で不十分な場合があった。
【0008】
本発明は上記に鑑み、ガラス板表面におけるパーティクルを抑制できるガラス板積層体、及び上記ガラス板積層体を有するガラス板梱包体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、光により紙ヤケしたガラス板用合紙を用いた際に、ガラス板表面におけるパーティクルが生じやすいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下のガラス板積層体及びガラス板梱包体を提供する。
<1> 収納容器に収納されるガラス板積層体であって、
前記ガラス板積層体は、複数枚のガラス板と、複数枚のガラス板用合紙とが交互に積層された構造を有し、
前記ガラス板用合紙はバージンパルプからなる合紙であり、
前記ガラス板積層体の積層方向のうち、前記収納容器から離れる方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第2方向とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1方向側の主面を第1主面とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、隣接するガラス板の主面に接する領域または対応する領域を面内領域とし、
前記ガラス板積層体において、最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第1面内色とし、最も前記第2方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第2面内色としたときに、
前記第1面内色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が0.58以下である、ガラス板積層体。
<2> 収納容器に収納されるガラス板積層体であって、
前記ガラス板積層体は、複数枚のガラス板と、複数枚のガラス板用合紙とが交互に積層された構造を有し、
前記ガラス板用合紙は古紙パルプからなる合紙であり、
前記ガラス板積層体の積層方向のうち、前記収納容器から離れる方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第2方向とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1方向側の主面を第1主面とし、
前記ガラス板用合紙の前記第1主面の、隣接するガラス板の主面に接する領域または対応する領域を面内領域とし、
前記ガラス板積層体において、最も前記第1方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第1面内色とし、最も前記第2方向側に位置する前記ガラス板用合紙の前記面内領域のL





表色系における色彩値を第2面内色としたときに、
前記第1面内色と前記第2面内色との色差ΔE

ab
が5.0以下である、ガラス板積層体。
<3> 上記<1>又は<2>に記載のガラス板積層体と、前記ガラス板積層体を収納する収納容器とを有し、
前記ガラス板積層体の前記第2方向側の面が前記収納容器に面して載置されている、ガラス板梱包体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

AGC株式会社
積層体及び積層体の製造方法
10日前
AGC株式会社
崩壊性スクラブ剤及びその利用
11日前
AGC株式会社
ガラス板積層体及びガラス板梱包体
3日前
AGC株式会社
ガラス物品の製造方法及びガラス物品
4日前
AGC株式会社
印刷層付き板の製造方法、および、印刷装置
3日前
AGC株式会社
特許出願又は実用新案登録出願書類の作成方法
10日前
AGC株式会社
光学フィルタ
3日前
AGC株式会社
複合金属シアン化物錯体触媒及びその製造方法、複合金属シアン化物錯体スラリー触媒及びその製造方法、並びに重合体の製造方法
10日前
AGC株式会社
複合金属シアン化物錯体触媒及びその製造方法、複合金属シアン化物錯体スラリー触媒及びその製造方法、並びに重合体の製造方法
10日前
個人
2か月前
個人
ゴミ箱
2か月前
個人
包装体
2か月前
個人
構造体
9か月前
個人
収納用具
6か月前
個人
物品収納具
6か月前
個人
半蓋半箱筒
12か月前
個人
折り畳み水槽
2か月前
個人
パウチ補助具
2か月前
個人
掃除楽々ゴミ箱
7か月前
個人
開封用カッター
8か月前
個人
ダンボール宝箱
2か月前
個人
圧縮収納袋
3か月前
個人
チャック付き袋体
8か月前
個人
パウチ容器
9か月前
個人
折りたたみコップ
8か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
1か月前
三甲株式会社
容器
11か月前
個人
粘着テープ剥がし具
7か月前
株式会社イシダ
包装装置
2か月前
個人
開口しやすいレジ袋
10か月前
三甲株式会社
容器
11か月前
個人
チャック付き保存袋
8か月前
個人
粘着テープ切断装置
4か月前
個人
粘着テープ剥がし具
3か月前
個人
伸縮するゴミ収納器
9か月前
三甲株式会社
容器
4か月前
続きを見る