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公開番号2024092130
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207843
出願日2022-12-26
発明の名称バルブ機器の筐体構造、バルブ用エアアクチュエータおよびバルブ機器の製造方法
出願人株式会社キッツ
代理人個人
主分類F16K 27/00 20060101AFI20240701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】筐体に台座として設けたフランジ部と筐体の表面との隙間内に満遍なく塗装を施すことができるバルブ機器の筐体構造、バルブ用エアアクチュエータおよびバルブ機器の製造方法の提供。
【解決手段】バルブ機器の筐体構造1は、弁軸または駆動軸51周りの台座としてフランジ部33を筐体10に設け、該フランジ部33が筐体10の表面20aに対向する領域に突出し、フランジ部33が、筐体10の表面20aに対向する側の面に、該筐体10の表面20aとの隙間Gを奥側から入口G1側に向けて漸次拡大する傾斜面状または曲面形状の肉厚調整面部33bを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
弁軸または駆動軸周りの台座としてフランジ部を筐体に設け、該フランジ部が前記筐体の表面に対向する領域に突出しているバルブ機器の筐体構造において、
前記フランジ部が、前記筐体の表面に対向する側の面に、該筐体の表面との隙間を奥側から入口側に向けて漸次拡大する傾斜面状または曲面形状の肉厚調整面部を有することを特徴とするバルブ機器の筐体構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記筐体が、複数の分割筐体を連結して組み立てられ、
前記フランジ部が、前記複数の分割筐体の一つに連結相手の分割筐体側に突出して設けられ、
前記肉厚調整面部が、前記連結相手の分割筐体に対向する側の面に設けられた請求項1に記載のバルブ機器の筐体構造。
【請求項3】
駆動軸周りの台座として筐体の表面に対向する領域に突出したフランジ部と、前記フランジ部を含む前記筐体の上面に外部取付品を取り付ける外部取付品取付面部とを前記筐体に設けたバルブ用エアアクチュエーアにおいて、
前記フランジ部が、前記筐体の表面に対向する側の面に、該筐体の表面との隙間を奥側から入口側に向けて漸次拡大する傾斜面状または曲面形状の肉厚調整面部を有することを特徴とするバルブ用エアアクチュエータ。
【請求項4】
前記筐体が、複数の分割筐体を連結して組み立てられ、
前記フランジ部が、前記複数の分割筐体の一つに連結相手の分割筐体側に突出して設けられ、
前記肉厚調整面部が、前記連結相手の分割筐体に対向する側の面に設けられた請求項3に記載のバルブ用エアアクチュエータ。
【請求項5】
前記フランジ部を有する分割筐体が、前記駆動軸を収容したハウジングであり、前記連結相手の分割筐体が、エア駆動されるピストンを収容し、かつ、前記ハウジングに対して前記ピストンの移動方向に延出するように連結したシリンダであり、
前記フランジ部が、前記シリンダの上方領域まで前記シリンダの延出方向に突出した端部を前記隙間の入口とした少なくともとも一方向の前記肉厚調整面部を有する請求項4に記載のバルブ用エアアクチュエータ。
【請求項6】
前記フランジ部が、前記隙間の奥側から異なる複数の方向の入口側に向けて形成された複数方向の前記肉厚調整面部を有する請求項3に記載のバルブ用エアアクチュエータ。
【請求項7】
前記分割筐体が、鋳造成形品である請求項4~6の何れか一項に記載のバルブ用エアアクチュエータ。
【請求項8】
弁軸又は駆動軸周りの台座としてフランジ部を筐体に設け、該フランジ部が前記筐体の表面に対向する領域に突出しているバルブ機器の筐体に対して塗装を施すバルブ機器の製造方法であって、
前記筐体の表面に対向する側の前記フランジ部の面に該筐体の表面との隙間を奥側から入口側に向けて漸次拡大する傾斜面状又は曲面形状の肉厚調整面部を形成する肉厚調整面部形成ステップと、
前記肉厚調整面部が形成された前記フランジ部の面と前記筐体の表面との隙間に対して塗装を施す際、前記肉厚調整面部に対向する前記筐体の表面の斜め上方から該筐体の表面に塗料噴射口を向けた状態で塗料を吹き付ける斜め塗装ステップとを含むことを特徴とするバルブ機器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ機器の筐体構造、バルブ用エアアクチュエータおよびバルブ機器の製造方法に関し、特に、筐体にフランジ部を設けたバルブ機器の筐体構造、バルブ用エアアクチュエータおよびバルブ機器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バルブ、或いはバルブの駆動源となるバルブ用エアアクチュエータ等のバルブ機器は、その筐体が鋳造によって分割して成形されることが多い。
このため、このようなバルブ機器は、筐体を構成する複数に分割された分割筐体を互いに連結して組み立てられる。
このような連結構造の筐体は、別々に塗装を行えば、連結後に隙間となる部位への塗装は容易であるものの、塗装工数が増加するほか、本来塗装を施す必要のない部位まで塗料が付着するなど不都合があるため、連結した後に全体に対してスプレーガン等を用いて吹き付け塗装を施す塗装方法が多く選択される。
【0003】
例えば、特許文献1には、組み立て完了したバルブについてのバルブの塗装方法およびその装置とバルブが記載されている。
この特許文献1に記載されたバルブの塗装方法およびその装置とバルブは、バルブの自動塗装における多品種少量生産にも対応可能であるばかりでなく、必要最小限度のスペース内における自動塗装により塗装斑が生じることのないバルブの自動塗装を可能とし、もって省力化にも著しく貢献することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-34114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、バルブ機器の筐体が、弁軸の軸方向の貫通孔を形成され、その貫通孔に弁軸又は弁軸の一端部に連結された駆動軸が貫通される場合、例えば、バルブの開閉表示プレート或いはリミットスイッチなどの弁軸又は駆動軸の回転動作に関連した外部取付品を配置する台座としての機能を付加するため、突出したフランジ部が設けられ、このフランジ部がバルブ機器の塗装およびコストの両方に影響を及ぼすようになってきている。
すなわち、バルブ機器の塗装については、昨今のバルブ、或いはバルブ用エアアクチュエータ等に対するコンパクト化の要求、或いはナムール規格等の規格による寸法制限から、台座としての機能をなす筐体のフランジ部とこのフランジ部に対向する筐体の表面との間に僅かな隙間しか設けることができず、塗装用スプレーを用いて塗装する際、その狭い隙間にノズル入れて塗装することが難しくなってきている。
このため、バルブ機器に対して距離を隔てた位置から塗装を施すことになるが、狭い隙間に対して塗装用スプレーの塗布角度を変えて塗装するだけでは、隙間内に満遍なく塗装を施すことが困難になってきている。
【0006】
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、筐体に台座として設けたフランジ部と筐体の表面との隙間内に満遍なく塗装を施すことができるバルブ機器の筐体構造、バルブ用エアアクチュエータおよびバルブ機器の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、弁軸または駆動軸周りの台座としてフランジ部を筐体に設け、このフランジ部が筐体の表面に対向する領域に突出し、フランジ部が、筐体の表面に対向する側の面に、この筐体の表面との隙間を奥側から入口側に向けて漸次拡大する傾斜面状または曲面形状の肉厚調整面部を有するバルブ機器の筐体構造である。
【0008】
請求項2に係る発明は、筐体が、複数の分割筐体を連結して組み立てられ、フランジ部が、複数の分割筐体の一つに連結相手の分割筐体側に突出して設けられ、肉厚調整面部が、連結相手の分割筐体に対向する側の面に設けられたバルブ機器の筐体構造である。
【0009】
上記目的を達成するため、請求項3に係る発明は、駆動軸周りの台座として筐体の表面に対向する領域に突出したフランジ部と、フランジ部を含む筐体の上面に外部取付品を取り付ける外部取付品取付面部とを筐体に設け、フランジ部が、筐体の表面に対向する側の面に、この筐体の表面との隙間を奥側から入口側に向けて漸次拡大する傾斜面状または曲面形状の肉厚調整面部を有するバルブ用エアアクチュエータである。
【0010】
請求項4に係る発明は、筐体が、複数の分割筐体を連結して組み立てられ、フランジ部が、複数の分割筐体の一つに連結相手の分割筐体側に突出して設けられ、肉厚調整面部が、連結相手の分割筐体に対向する側の面に設けられたバルブ用エアアクチュエータである。
(【0011】以降は省略されています)

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