TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024090910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207093
出願日2022-12-23
発明の名称船舶
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63B 43/04 20060101AFI20240627BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】万が一の浸水時における船体の安定性を高める。
【解決手段】船舶は、船体と、第一水密甲板と、機関区域と、タンク格納室と、第二水密甲板と、を備えている。船体は、一対の舷側及び船底を有する。第一水密甲板は、船体内に設けられている。第一水密甲板は、船体内を上層区域及び下層区域に区画する車両乗込甲板として設けられている。機関区域は、下層区域に設けられて、燃料を燃焼する燃焼装置を収容している。タンク格納室は、下層区域に設けられて、燃焼装置への燃料を貯留する燃料タンクを格納している。第二水密甲板は、下層区域に設けられている。第二水密甲板は、第一水密甲板とともに下層区域の上部に水密区画を形成する車両甲板として設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対の舷側及び船底を有する船体と、
前記船体内に設けられて、前記船体内を上層区域及び下層区域に区画する車両乗込甲板としての第一水密甲板と、
前記下層区域に設けられて、燃料を燃焼する燃焼装置を収容する機関区域と、
前記下層区域に設けられて、前記燃焼装置への燃料を貯留する燃料タンクを格納したタンク格納室と、
前記下層区域に設けられて、前記第一水密甲板とともに前記下層区域の上部に水密区画を形成する車両甲板としての第二水密甲板と、
を備える船舶。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第二水密甲板は、
前記船体に損傷が生じて前記下層区域内に浸水した場合における損傷後の喫水線よりも下側に配置されている
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記第一水密甲板は、
前記船体に損傷が生じて前記下層区域内に浸水した場合における損傷後の喫水線よりも上側に配置されている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記下層区域には、上下に間隔をあけて複数の車両甲板が設けられ、
前記第二水密甲板は、複数の前記車両甲板のうち最も上方に位置する前記車両甲板として設けられている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項5】
前記第二水密甲板よりも下方に位置する他の前記車両甲板に至る車両通路を封止する水密扉をさらに備える
請求項4に記載の船舶。
【請求項6】
前記燃料タンクは、前記第二水密甲板よりも下方に位置する
請求項4に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
フェリー、RORO(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等の船舶は、多数の車両を搭載可能な車両甲板を船体内に備えている。このような船舶においては、車両甲板上における車両の通行の妨げとなる隔壁をなるべく設けず、車両甲板上に、広い車両搭載スペースを確保している。
【0003】
このような船舶においては、更に、万が一の浸水時に備え、船体内に水密甲板を設けることが行われている。例えば、特許文献1には、水密甲板(乾舷甲板)と、水密式の上部蓋と、水密扉と、を備えた構成が開示されている。水密甲板は、船体内に配置されている。水密式の上部蓋は、船内ランプから乾舷甲板に至る車両通路を開閉する。水密扉は、船内ランプから下部車両甲板に至る車両通路を封止する。
【0004】
このような構成により、万が一、水密区画よりも下側で船体内への浸水が生じた場合、船体内の水密区画よりも上側における浮力により、船体の沈没を防ぐ。また、水密区画よりも下側で船体内に侵入した水が、錘として機能し、浸水時における船体の安定性確保に寄与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-84043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、車両甲板を備える船舶において、天然ガスやアンモニアを燃料として用いるものがある。このような船舶においては、天然ガスやアンモニアを貯留するため、船体内の乾舷甲板の下側に、大きな燃料タンクを備えることがある。この場合、燃料タンクにより、水密区画よりも下側の船体内の容積が占められ、万が一の浸水時に、水密区画よりも下側で船体内に侵入する水の量が少なくなる。すると、錘として機能する水の量が少なくなり、水密区画よりも船体下側の浮力が相対的に増加するため、浸水時における船体の安定性が低くなってしまうことがある。
【0007】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、万が一の浸水時における船体の安定性を高めることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体と、第一水密甲板と、機関区域と、タンク格納室と、第二水密甲板と、を備えている。前記船体は、一対の舷側及び船底を有する。前記第一水密甲板は、前記船体内に設けられている。前記第一水密甲板は、前記船体内を上層区域及び下層区域に区画する車両乗込甲板として設けられている。前記機関区域は、前記下層区域に設けられて、燃料を燃焼する燃焼装置を収容している。前記タンク格納室は、前記下層区域に設けられて、前記燃焼装置への燃料を貯留する燃料タンクを格納している。前記第二水密甲板は、前記下層区域に設けられている。前記第二水密甲板は、前記第一水密甲板とともに前記下層区域の上部に水密区画を形成する車両甲板として設けられている。
【発明の効果】
【0009】
本開示の船舶によれば、万が一の浸水時における船体の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の実施形態に係る船舶を船首尾方向から見た断面図である。
本開示の実施形態に係る船舶におけるタンク格納室の構成を示す断面図である。
本開示の実施形態に係る船舶において、第二水密甲板上の構成を示す断面図である。
本開示の実施形態に係る船舶の変形例における、第二水密甲板上の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日鉄エンジニアリング株式会社
接続構造、搬送中継体、可撓性線状体の設置方法、及び可撓性線状体の交換方法
9日前
個人
川下り用船
2か月前
個人
発電船
3か月前
個人
シーアンカー
4か月前
小柳建設株式会社
台船
5か月前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
6か月前
炎重工株式会社
浮標
24日前
炎重工株式会社
浮標
24日前
個人
水陸両用移動装置
5か月前
炎重工株式会社
移動体
3か月前
個人
船舶
24日前
ダイハツ工業株式会社
ジャケット
7か月前
個人
キャタピラ推進式高速船
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機
24日前
誠加興業股分有限公司
呼吸用マスク
6か月前
株式会社テラサン
位置保持システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
ガンネル治具
8か月前
常石造船株式会社
メタノール燃料船
1か月前
株式会社神戸タフ興産
船舶の甲板構造
2か月前
藤倉コンポジット株式会社
架台
1か月前
川崎汽船株式会社
ドライアイス輸送船
7か月前
炎重工株式会社
自律航行浮遊体
24日前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
9日前
株式会社大林組
水中潜行システム
16日前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
3日前
高階救命器具株式会社
救命具
7か月前
株式会社小野田産業
シェルタ
7か月前
ASTI株式会社
操作機構取付構造
3か月前
ヤマハ発動機株式会社
船舶推進機および船舶
7か月前
ヤマト発動機株式会社
レース艇
2か月前
個人
競艇用ターンブイ
7か月前
日本ソリッド株式会社
バランス機能を付与した船舶
6か月前
個人
水中観察ボート、曲肱システム及び動揺病軽減
8か月前
株式会社新来島どっく
船舶の居住区支持構造
16日前
ヤマハ発動機株式会社
船舶推進機および船舶
6か月前
常石造船株式会社
メタノール燃料コンテナ船
9日前
続きを見る