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公開番号2024089989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205590
出願日2022-12-22
発明の名称アキシャルピストン装置
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類F04B 1/2021 20200101AFI20240627BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】例えば静油圧式無段変速装置の油圧ポンプや油圧モータとして用いられるアキシャルピストン装置において、騒音を抑える。
【解決手段】ポートブロック3は、シリンダブロックが回転しながら接する給排ポート面15と、第1ポート11,12,13と、第2ポート21,22,23とを有する。第1死点部分16と第2死点部分17とのうちの少なくとも一方において、シリンダブロックの回転方向A1での下手側に位置する第1ポート11,13及び第2ポート21,23の一方から、シリンダブロックの回転方向A1での上手側に向けて、凹部18,19が給排ポート面15に形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポートブロックと、前記ポートブロックに対して回転可能なシリンダブロックと、斜板とが備えられ、
前記ポートブロックは、前記シリンダブロックが回転しながら接する給排ポート面と、前記シリンダブロックの回転軸芯を直角に通る仮想線に対して一方の前記給排ポート面の部分に形成された第1ポートと、前記仮想線に対して他方の前記給排ポート面の部分に形成された第2ポートとを有し、
前記シリンダブロックは、前記給排ポート面に接するシリンダポート面と、複数のシリンダ室と、前記回転軸芯に沿って往復移動可能に前記シリンダ室の内部に設けられた複数のピストンと、前記シリンダポート面と前記シリンダ室とに亘って形成された複数のシリンダポートとを有し、
前記斜板は、前記シリンダブロックが回転駆動されるのに伴って、前記ピストンを案内して前記ピストンが往復駆動されるようにし、又は、前記シリンダ室に作動油が給排されることにより前記ピストンが往復駆動されるようにして、前記シリンダブロックが回転駆動されるようにし、
前記シリンダポートが前記第1ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートから離れる側に移動して、作動油が前記第1ポートから前記シリンダポートを通って前記シリンダ室に入り、
前記シリンダポートが前記第2ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートに接近する側に移動して、前記シリンダ室の作動油が前記シリンダポートを通って前記第2ポートに出るように構成され、
前記仮想線が通る前記第1ポートと前記第2ポートとの間の一方の部分である第1死点部分と、前記仮想線が通る前記第1ポートと前記第2ポートとの間の他方の部分である第2死点部分とのうちの少なくとも一方において、
前記シリンダブロックの回転方向での下手側に位置する前記第1ポート及び前記第2ポートの一方から、前記シリンダブロックの回転方向での上手側に向けて、凹部が前記給排ポート面に形成されているアキシャルピストン装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記凹部における前記シリンダブロックの回転方向に沿った長さが、前記シリンダブロックの回転方向での上手側に位置する前記第1ポート及び前記第2ポートの他方と、前記凹部との両方に、前記シリンダポートが接続される状態が生じる長さに設定されている請求項1に記載のアキシャルピストン装置。
【請求項3】
前記シリンダポートにおける前記シリンダブロックの回転方向での中心と前記回転軸芯とを通る配列仮想線において、隣接する前記シリンダポートの前記配列仮想線の間隔である配列ピッチに、互いに異なる前記配列ピッチが存在する請求項1に記載のアキシャルピストン装置。
【請求項4】
前記シリンダポートにおける前記シリンダブロックの回転方向での中心と前記回転軸芯とを通る配列仮想線において、隣接する前記シリンダポートの前記配列仮想線の間隔である配列ピッチの全てが、互いに異なる請求項1に記載のアキシャルピストン装置。
【請求項5】
前記凹部が、前記第1死点部分及び前記第2死点部分の両方に設けられている請求項1に記載のアキシャルピストン装置。
【請求項6】
外部の動力により前記シリンダブロックが一方向に回転駆動され、
前記斜板は、前記シリンダブロックが回転駆動されるのに伴って、前記ピストンを案内して前記ピストンが往復駆動されるようにし、且つ、
前記斜板は、前記シリンダポートが前記第1ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートから離れる側に移動し、前記シリンダポートが前記第2ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートに接近する側に移動する正転位置と、前記シリンダポートが前記第1ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートに接近する側に移動し、前記シリンダポートが前記第2ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートから離れる側に移動する逆転位置とに、姿勢変更可能である請求項5に記載のアキシャルピストン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば静油圧式無段変速装置の油圧ポンプや油圧モータとして用いられるアキシャルピストン装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたアキシャルピストン装置では、ポートブロックに、給排ポート面、給排ポート面に形成された第1ポート及び第2ポートが設けられている。シリンダブロックに、シリンダポート面、複数のシリンダ室、ピストン、シリンダポート面とシリンダ室とに亘って形成されたシリンダポートが設けられている。
【0003】
特許文献1に開示されたアキシャルピストン装置において、外部の動力によりシリンダブロックが回転駆動される油圧ポンプを想定した場合、1組のシリンダポート、シリンダ室及びピストンに着目する。
シリンダポートが第1ポートに対向する位相では、ピストンがシリンダポートから離れる側に移動して、作動油が第1ポートからシリンダポートを通ってシリンダ室に吸入される。シリンダポートが第2ポートに対向する位相では、ピストンがシリンダポートに接近する側に移動して、シリンダ室の作動油がシリンダポートを通って第2ポートに吐出される。
この場合、シリンダ室への作動油の吸入が行われる第1ポートは、低圧となっており、シリンダ室からの作動油の吐出が行われる第2ポートは、高圧となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-11098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、シリンダポートが低圧の第1ポートから高圧の第2ポートに移動する場合、シリンダポートは、低圧の第1ポートに接続される状態から、ポートブロックの給排ポート面により閉じられる状態に移行する。
【0006】
前述のように、シリンダポートが低圧の第1ポートに接続される状態から給排ポート面により閉じられる状態に移動する場合、シリンダポートと低圧の第1ポートとが連通する面積が小さくなっていくことにより、シリンダ室の圧力が急速に下降することがある。このような状態が生じると、アキシャルピストン装置の騒音が大きくなるので、改善の余地がある。
【0007】
特許文献1では、シリンダポートが高圧の第2ポートから低圧の第1ポートに移動する場合、シリンダポートは、高圧の第2ポートに接続される状態から、ポートブロックの給排ポート面により閉じられる状態に移行する。
【0008】
前述のように、シリンダポートが高圧の第2ポートに接続される状態から給排ポート面により閉じられる状態に移動する場合、シリンダポートと高圧の第2ポートとが連通する面積が小さくなっていくことにより、シリンダ室の圧力が急速に上昇することがある。このような状態が生じると、アキシャルピストン装置の騒音が大きくなるので、改善の余地がある。
【0009】
本発明は、例えば静油圧式無段変速装置の油圧ポンプや油圧モータとして用いられるアキシャルピストン装置において、騒音を抑えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のアキシャルピストン装置は、ポートブロックと、前記ポートブロックに対して回転可能なシリンダブロックと、斜板とが備えられ、前記ポートブロックは、前記シリンダブロックが回転しながら接する給排ポート面と、前記シリンダブロックの回転軸芯を直角に通る仮想線に対して一方の前記給排ポート面の部分に形成された第1ポートと、前記仮想線に対して他方の前記給排ポート面の部分に形成された第2ポートとを有し、前記シリンダブロックは、前記給排ポート面に接するシリンダポート面と、複数のシリンダ室と、前記回転軸芯に沿って往復移動可能に前記シリンダ室の内部に設けられた複数のピストンと、前記シリンダポート面と前記シリンダ室とに亘って形成された複数のシリンダポートとを有し、前記斜板は、前記シリンダブロックが回転駆動されるのに伴って、前記ピストンを案内して前記ピストンが往復駆動されるようにし、又は、前記シリンダ室に作動油が給排されることにより前記ピストンが往復駆動されるようにして、前記シリンダブロックが回転駆動されるようにし、前記シリンダポートが前記第1ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートから離れる側に移動して、作動油が前記第1ポートから前記シリンダポートを通って前記シリンダ室に入り、前記シリンダポートが前記第2ポートに対向する位相では、前記ピストンが前記シリンダポートに接近する側に移動して、前記シリンダ室の作動油が前記シリンダポートを通って前記第2ポートに出るように構成され、前記仮想線が通る前記第1ポートと前記第2ポートとの間の一方の部分である第1死点部分と、前記仮想線が通る前記第1ポートと前記第2ポートとの間の他方の部分である第2死点部分とのうちの少なくとも一方において、前記シリンダブロックの回転方向での下手側に位置する前記第1ポート及び前記第2ポートの一方から、前記シリンダブロックの回転方向での上手側に向けて、凹部が前記給排ポート面に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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