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公開番号2024073022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022183997
出願日2022-11-17
発明の名称エンジン
出願人株式会社クボタ
代理人個人
主分類F02B 77/11 20060101AFI20240522BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】遮熱カバー4の遮熱性が高く、かつ排気マニホルド3に対して遮熱カバー4を脱着する場合に、排気出口フランジ3bからスタッドボルト3cを取り外す必要がないエンジンを提供する。
【解決手段】上側遮熱板4aは、ヘッドフランジ間部分3dの上方で、上側遮熱板4aの一部を上側に打ち出し状に隆起させた上方隆起部4aaを備え、排気マニホルド3から反ヘッド側に遮熱カバー4を離脱させ、或いは、排気マニホルド3に反ヘッド側から遮熱カバー4を装着させる場合に、隆起状遮熱部4aaの上端壁4adを反ヘッド側に下り傾斜させた姿勢で、この傾斜の方向に沿って遮熱カバー4を横方向にスライドさせることにより、スタッドボルト3eの先端部3caが隆起状遮熱部4aaの内部空間4aeを通過するように構成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
クランク軸(1)の架設方向を前後方向、前後方向と直交するエンジンの幅方向を横方向とし、シリンダヘッド(2)の横方向一側に配置された排気マニホルド(3)と、排気マニホルド(3)を覆う遮熱カバー(4)を備え、
横方向のうち、シリンダヘッド(2)の排気側壁(2a)から外向きに離れる側を反ヘッド側として、排気マニホルド(3)は、排気コレクタ部(3a)と、排気コレクタ部(3a)の反ヘッド側に設けられた排気出口フランジ(3b)を備え、
遮熱カバー(4)は、排気マニホルド(3)の上下側及び反ヘッド側を覆う、上下側遮熱板(4a)(4b)及び反ヘッド側遮熱板(4c)を備え、反ヘッド側遮熱板(4c)には、排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)を反ヘッド側に露出させる反ヘッド側カバー開口部(4d)が設けられ、排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)から反ヘッド側にスタッドボルト(3c)が突出し、
排気マニホルド(3)のうち、排気出口フランジ(3b)とシリンダヘッド(2)の間に挟まれた部分をヘッドフランジ間部分(3d)として、上側遮熱板(4a)は、ヘッドフランジ間部分(3d)の上方で、上側遮熱板(4a)の一部を上側に打ち出し状に隆起させた上方隆起部(4aa)を備え、
排気マニホルド(3)から反ヘッド側に遮熱カバー(4)を離脱させ、或いは、排気マニホルド(3)に反ヘッド側から遮熱カバー(4)を装着させる場合に、上方隆起部(4aa)の上端壁(4ad)を反ヘッド側に下り傾斜させた姿勢で、この傾斜の方向に沿って遮熱カバー(4)を横方向にスライドさせることにより、スタッドボルト(3c)の先端部(3ca)が上方隆起部(4aa)の内部空間(4ae)を通過するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたエンジンにおいて、
反ヘッド側から見て、排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)は上下端縁(3bb)(3bc)をいずれも水平にした方形状に形成され、端面(3ba)の4隅から、それぞれスタッドボルト(3c)が突設され、
上方から見て、上方隆起部(4aa)は、横長長方形状に形成され、排気マニホルド(3)に対する遮熱カバー(4)の脱着時に、上方隆起部(4aa)の内部空間(4ae)に、排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)の上側の隅から突出された前後一対のスタッドボルト(3c)の先端部(3ca)が通過するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項3】
請求項2に記載されたエンジンにおいて、
上側遮熱板(4a)は、上方隆起部(4aa)の後側または前側に、上側遮熱板(4a)の一部を上側に打ち出し状に隆起させた上側追加隆起部(4af)を備え、上側追加隆起部(4af)は、上側から見て横長長方形状に形成されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項4】
請求項3に記載されたエンジンにおいて、
上側追加隆起部(4af)の前後幅は、上方隆起部(4aa)の前後幅よりも短く形成されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項5】
請求項4に記載されたエンジンにおいて、
上側遮熱板(4a)は、上方隆起部(4aa)及び上側追加隆起部(4af)の他、平坦部(4ag)を備え、遮熱カバー(4)は、上側追加隆起部(4af)と平坦部(4ag)をそれぞれ上側から押圧する締結具(5)で排気マニホルド(3)に固定されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項6】
請求項5に記載されたエンジンにおいて、
排気マニホルド(3)は、複数の気筒から排気を導出する前後方向に並ぶ複数の排気枝管(3e)を備え、排気コレクタ部(3a)のうち、各排気枝管(3e)の反ヘッド側に隣接する部分を反ヘッド側コレクタ部分(3ab)として、各締結具(5)が、各排気枝管(3e)または各排気枝管(3e)の反ヘッド側コレクタ部分(3ab)のいずれかにそれぞれ固定されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
下側遮熱板(4b)は、下側遮熱板(4b)の一部を下側に打ち出し状に隆起させた下側隆起部(4ba)を備え、下側隆起部(4ba)は、下側から見て横長長方形状に形成されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
上方隆起部(4aa)は、その内部空間(4ae)を前後側及び反ヘッド側から取り囲む立壁(4ab)と、その内部空間(4ae)をシリンダヘッド(2)側に開放するヘッド側開口部(4ac)を備えている、ことを特徴とするエンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンに関し、詳しくは、遮熱カバーの遮熱性が高く、かつ排気マニホルドに対して遮熱カバーを脱着する場合に、排気出口フランジからスタッドボルトを取り外す必要がないエンジンに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、排気マニホルドと、排気マニホルドを覆う遮熱カバーを備えたエンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
このエンジンでは、排気マニホルドのうち、排気出口フランジとシリンダヘッドに挟まれたヘッドフランジ間部分が遮熱カバーの上方に露出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-199880号公報(図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題点》 遮熱カバーの遮熱性が低い。
特許文献1のエンジンは、排気マニホルドのヘッドフランジ間部分が遮熱カバーの上方に露出しているため、遮熱カバーの遮熱性が低い。
【0005】
《本発明に先立つエンジンの試作例》
上記問題点を解決するため、本発明の発明者は、本発明に先立ち、図14~図17に示すエンジンを試作した。
この試作例のエンジンでは、遮熱カバー(4)は、排気マニホルド(3)を上下側及び反ヘッド側から覆う、上下側遮熱板(4a)(4b)及び反ヘッド側遮熱板(4c)を備え、反ヘッド側遮熱板(4c)に、反ヘッド側に排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)を露出させる反ヘッド側カバー開口部(4d)が設けられ、排気出口フランジ(3b)の端面(3ba)から反ヘッド側にスタッドボルト(3c)が突出している。
【0006】
そして、排気マニホルド(3)のうち、排気出口フランジ(3b)とシリンダヘッド(2)に挟まれた部分をヘッドフランジ間部分(3d)として、ヘッドフランジ間部分(3d)は、上側遮熱板(4a)の平坦部(4ag)で上方から覆われている。
【0007】
この試作例のエンジンでは、排気マニホルド(3)のヘッドフランジ間部分(3d)は、上方に露出せず、遮熱カバー(4)の遮熱性が高い。
図13(A)~(F)は試作例のエンジンで用いた遮熱カバー(4)の説明図である。
【0008】
《試作例の新たな問題点》 排気マニホルド(3)に対し遮熱カバー(4)を脱着する場合に、排気出口フランジ(3b)からスタッドボルト(3c)を取り外す必要がある。
この試作例のエンジンでは、図12(A)に示すように、ヘッドフランジ間部分(3d)の反ヘッド側カバー開口部(4d)からの露出を抑制するために、上下側遮熱板(4a)(4b)をヘッドフランジ間部分(3d)に接近させると、新たな問題が発生する。
すなわち、図12(A)~(D)に示すように、排気マニホルド(3)から反ヘッド側に遮熱カバー(4)を離脱させ、或いは、排気マニホルド(3)に反ヘッド側から遮熱カバー(4)を装着させる場合に、図12(B)~(D)に示すように、上側遮熱板(4a)の平坦部(4ag)を反ヘッド側に下り傾斜させた姿勢で、この傾斜に沿って遮熱カバー(4)を横方向にスライドさせると、下側遮熱板(4b)は排気出口フランジ(3b)と干渉しないが、上側遮熱板(4a)の平坦部(4ag)がスタッドボルト(3c)の先端部(3ca)と干渉する。
このため、排気マニホルド(3)に対し遮熱カバー(4)を脱着する場合に、排気出口フランジ(3b)からスタッドボルト(3c)を取り外す必要がある。
図12(E)~(H)は図12(A)~(D)を反ヘッド側から見た側面図である。
【0009】
本発明の課題は、遮熱カバーの遮熱性が高く、かつ、排気マニホルドに対して遮熱カバー脱着する場合に、排気フランジからスタッドボルトの取り外す必要がないエンジンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明の主要な構成は、次の通りである。
図3,図4に例示するように、排気マニホルド(3)のうち、排気出口フランジ(3b)とシリンダヘッド(2)の間に挟まれた部分をヘッドフランジ間部分(3d)として、図3~図5に例示するように、上側遮熱板(4a)は、ヘッドフランジ間部分(3d)の上方で、上側遮熱板(4a)の一部を上側に打ち出し状に隆起させた上方隆起部(4aa)を備え、
図1(A)~(D)に例示するように、排気マニホルド(3)から反ヘッド側に遮熱カバー(4)を離脱させ、或いは、排気マニホルド(3)に反ヘッド側から遮熱カバー(4)を装着させる場合に、図1(B)~(D)に例示するように、上方隆起部(4aa)の上端壁(4ad)を反ヘッド側に下り傾斜させた姿勢で、この傾斜の方向に沿って遮熱カバー(4)を横方向にスライドさせることにより、図1(C)(D)に例示するように、スタッドボルト(3c)の先端部(3ca)が上方隆起部(4aa)の内部空間(4ae)を通過するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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