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公開番号2024086385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201484
出願日2022-12-16
発明の名称ボード用スクリュードライバ
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25B 21/00 20060101AFI20240620BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】摩擦クラッチを用いても伝達トルクを大きくする。
【解決手段】ボード用スクリュードライバは、モータと、モータの駆動により回転する駆動側クラッチ35と、駆動側クラッチ35と接触することにより回転が伝達される従動側クラッチ36と、従動側クラッチ36により回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドル37と、スピンドル37の軸線方向の後退に伴って動作し、従動側クラッチ36を駆動側クラッチ35に押圧させる倍力レバー82と、を含んでなる。そして、スピンドル37が最後方に位置した際、スピンドル37と倍力レバー82との当接位置P2を通る接平面TPと、スピンドル37の軸線とのなす角度が60°以上となる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、
前記モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
前記駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
前記従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
前記スピンドルの軸線方向の後退に伴って動作し、前記従動側クラッチを前記駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなり、
前記スピンドルが最後方に位置した際、前記スピンドルと前記倍力レバーとの接触点を通る接平面と、前記スピンドルの軸線とのなす角度が60°以上となることを特徴とするボード用スクリュードライバ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
モータと、
前記モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
前記駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
前記従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
前記スピンドルの軸線方向の後退に伴って動作し、前記従動側クラッチを前記駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなり、
後退した前記スピンドルが前記倍力レバーに当接した第1の時点で前記倍力レバーが前記従動側クラッチを押圧する第1の倍力率と、前記スピンドルが最後方に位置した第2の時点で前記倍力レバーが前記従動側クラッチを押圧する第2の倍力率とが、以下の関係であることを特徴とするボード用スクリュードライバ。
第1の倍力率×0.5<第2の倍力率
【請求項3】
前記駆動側クラッチが前側、前記従動側クラッチが後側に配置され、前記駆動側クラッチの後面と前記従動側クラッチの前面とに互いに接触するクラッチ面がそれぞれ形成されていると共に、前記スピンドルは、前記駆動側クラッチと前記従動側クラッチとを貫通しており、
前記倍力レバーは、前記従動側クラッチの後方で前記スピンドルの径方向外側に配置されて、正面視で前記スピンドルの径方向に延びており、
前記スピンドルが軸線方向に後退して前記倍力レバーの前記スピンドル側の端部に当接して後方へ押圧することで、前記倍力レバーの前記径方向外側の端部が前記従動側クラッチに当接して前記従動側クラッチを前記駆動側クラッチに押圧させることを特徴とする請求項1又は2に記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項4】
前記スピンドルが前記倍力レバーの前記スピンドル側の端部に当接して当該端部を押圧する力点の作用線と、前記倍力レバーの前記径方向外側の端部が前記従動側クラッチに当接して前記従動側クラッチを押圧する作用点の作用線とは、共に前記スピンドルの軸線と平行であることを特徴とする請求項3に記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項5】
前記倍力レバーは、前記スピンドルの後退前では、前記スピンドル側の端部が、前記径方向外側の端部よりも前方に位置する傾斜姿勢となっていることを特徴とする請求項3又は4に記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項6】
前記倍力レバーは、前記スピンドル側の端部の前面と前記径方向外側の端部の前面とが鈍角で繋がる屈曲形状であることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項7】
各前記クラッチ面は、前記スピンドルの軸線方向で前方へ向かうに従って小径となるテーパ形状であることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項8】
前記倍力レバーの後方には、前記従動側クラッチとの間で前記倍力レバーを動作可能に支持するレバー支持部材が設けられており、
前記倍力レバーは、前記スピンドルが後退して前記スピンドル側の端部が後方へ押圧されると、前記レバー支持部材との第1の当接位置を支点として前記径方向外側の端部が前方へ移動して姿勢変更し、前記従動側クラッチを前記駆動側クラッチに押圧させることを特徴とする請求項3乃至7の何れかに記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項9】
前記スピンドルの径方向で、前記第1の当接位置と、前記スピンドル側の端部と前記スピンドルとの第2の当接位置との間の距離の方が、前記第1の当接位置と、前記径方向外側の端部と前記従動側クラッチとの第3の当接位置との間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載のボード用スクリュードライバ。
【請求項10】
モータと、
前記モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
前記駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
前記従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
前記スピンドルの径方向外側に配置され、前記スピンドルの軸線方向の何れか一方側への移動に伴って姿勢変更して前記従動側クラッチを前記駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなり、
前記スピンドルの移動前の前記倍力レバーは、前記スピンドル側の端部が、前記径方向外側の端部よりも前方に位置する傾斜姿勢となっていることを特徴とするボード用スクリュードライバ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ボード用スクリュードライバに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ボード用スクリュードライバは、石膏ボード等の被加工材にネジ締めを行うために用いられる。このボード用スクリュードライバとして、特許文献1には、モータの回転が伝達される駆動側のギヤと、ネジを締め付ける従動側の主軸との間に偏心摩擦クラッチを採用した構造が開示されている。この偏心摩擦クラッチは、ギヤの前端面に形成された偏心凹所と、主軸の後部に形成された偏心軸部とから形成されている。モータの回転がギヤに伝わっている状態で主軸に装着したドライバビットをネジに押し付けると、主軸が後退して偏心軸部が偏心凹所に嵌合する。すると、両者の偏心位置が一致した位相で摩擦係合(互いの接触面間に生じる摩擦力により係合される状態)されてギヤのトルクが主軸に伝達される。ネジ締めが進んで主軸が前進すると、偏心軸部が偏心凹所から離れてトルク伝達が遮断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-318331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ボード用スクリュードライバのような摩擦クラッチは、押し付ける力が小さい時に伝達できるトルクが比較的小さい。よって、ネジ締め負荷が大きい場合でもネジ締めが行えるように伝達トルクを大きくしたい要望があった。
【0005】
そこで、本開示は、摩擦クラッチを用いても伝達トルクを大きくすることができるボード用スクリュードライバを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の第1の構成は、ボード用スクリュードライバであって、
モータと、
モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
スピンドルの軸線方向の後退に伴って動作し、従動側クラッチを駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなるものであってもよい。
そして、スピンドルが最後方に位置した際、スピンドルと倍力レバーとの接触点を通る接平面と、スピンドルの軸線とのなす角度が60°以上となるものであってもよい。
上記目的を達成するために、本開示の第2の構成は、ボード用スクリュードライバであって、
モータと、
モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
スピンドルの軸線方向の後退に伴って動作し、従動側クラッチを駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなるものであってもよい。
そして、後退したスピンドルが倍力レバーに当接した第1の時点で倍力レバーが従動側クラッチを押圧する第1の倍力率と、スピンドルが最後方に位置した第2の時点で倍力レバーが従動側クラッチを押圧する第2の倍力率とが、以下の関係となるものであってもよい。
第1の倍力率×0.5<第2の倍力率
上記目的を達成するために、本開示の第3の構成は、ボード用スクリュードライバであって、
モータと、
モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
スピンドルの径方向外側に配置され、スピンドルの軸線方向の何れか一方側への移動に伴って姿勢変更して従動側クラッチを駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなるものであってもよい。
そして、スピンドルの移動前の倍力レバーは、スピンドル側の端部が、径方向外側の端部よりも前方に位置する傾斜姿勢となっているものであってもよい。
上記目的を達成するために、本開示の第4の構成は、ボード用スクリュードライバであって、
モータと、
モータの駆動により回転する駆動側クラッチと、
駆動側クラッチと接触することにより回転が伝達される従動側クラッチと、
従動側クラッチにより回転が伝達されて前後方向に延び、ドライバビットを前端に保持可能なスピンドルと、
スピンドルの径方向外側に配置され、スピンドルの軸線方向の何れか一方側への移動に伴って姿勢変更して従動側クラッチを駆動側クラッチに押圧させる倍力レバーと、を含んでなり、
スピンドルの移動前の倍力レバーは、径方向に対して前後何れか一方側へ傾斜する姿勢となっているものであってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、駆動側クラッチと従動側クラッチとからなる摩擦クラッチを用いても、駆動側クラッチと従動側クラッチとの押し付け力を倍力機構によって上げることにより、伝達トルクを大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ボード用スクリュードライバの斜視図である。
ボード用スクリュードライバの中央縦断面図である(クラッチOFF状態)。
図2の前側部分の拡大図である。
出力部の前方からの分解斜視図である。
駆動側クラッチ及び従動側クラッチ、倍力機構の後方からの分解斜視図である。
図3のA-A線断面図である。
図3のB-B線断面図で、図7Aは正転時、図7Bは逆転時をそれぞれ示す。
ボード用スクリュードライバの前側部分の拡大図である(クラッチON状態)。
図3における倍力機構部分の拡大図である。
図8における倍力機構部分の拡大図である。
比較例の倍力機構の説明図で、図11AはクラッチOFF状態、図11BはクラッチON状態をそれぞれ示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、駆動側クラッチが前側、従動側クラッチが後側に配置され、駆動側クラッチの後面と従動側クラッチの前面とに互いに接触するクラッチ面がそれぞれ形成されていると共に、スピンドルは、駆動側クラッチと従動側クラッチとを貫通していてもよい。
そして、倍力レバーは、従動側クラッチの後方でスピンドルの径方向外側に配置されて、正面視でスピンドルの径方向に延びており、スピンドルが軸線方向に後退して倍力レバーのスピンドル側の端部に当接して後方へ押圧することで、倍力レバーの径方向外側の端部が従動側クラッチに当接して従動側クラッチを駆動側クラッチに押圧させるものであってもよい。
この構成によれば、スピンドルの後退の際の力を従動側クラッチの押圧力に効率よく変換することができる。
【0010】
本開示の一実施形態において、スピンドルが倍力レバーのスピンドル側の端部に当接して当該端部を押圧する力点の作用線と、倍力レバーの径方向外側の端部が従動側クラッチに当接して従動側クラッチを押圧する作用点の作用線とは、共にスピンドルの軸線と平行であってもよい。
この構成によれば、作用線の傾きによる分力が発生せず、力点の作用線に沿って発生する力がロスなく増大され、増大された力は従動側クラッチへダイレクトに伝わる。
本開示の一実施形態において、倍力レバーは、スピンドルの後退前では、スピンドル側の端部が、径方向外側の端部よりも前方に位置する傾斜姿勢となっていてもよい。
この構成によれば、倍力レバーの後側に倍力レバーを傾動させるスペースを確保する必要がなくなる。このため倍力機構が前後方向にコンパクト化し、ボード用スクリュードライバ自体の全長の短縮化に繋がる。
本開示の一実施形態において、倍力レバーは、スピンドル側の端部の前面と径方向外側の端部の前面とが鈍角で繋がる屈曲形状であってもよい。
この構成によれば、倍力レバーの姿勢変更に伴う従動側クラッチとの当接を確実に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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