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公開番号2024087186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201831
出願日2022-12-19
発明の名称携帯用加工機
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B23D 47/00 20060101AFI20240624BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】カバーを容易に開くことが可能な携帯用加工機を提供する。
【解決手段】
携帯用加工機は、左右方向に平行な第1軸を有するシャフトと、スピンドルと、スピンドルに装着された先端工具の少なくとも一部を覆うカバー部とを備える。カバー部は、第1カバー部と第2カバー部とベース部とを含む。第1カバーは、ベース部の当接面から離れる第1方向と、第1方向と反対の第2方向とに第1軸周りに回動可能に構成されている。ベース部は、左右方向における第1の側に移動されることで第2カバーとの係合が解除される。第1カバーの第1方向への回動角度が第1角度範囲内である場合、ベース部は、左右方向における第1の側への移動が規制され、第1角度範囲を超えた場合には、ベース部は、第1の側への移動が許容されて、第2カバーとの係合が解除されるように構成されている。
【選択図】図26
特許請求の範囲【請求項1】
携帯用加工機であって、
前記携帯用加工機の左右方向を規定する出力軸周りに回転可能なスピンドルであって、円盤状の先端工具を取り外し可能に装着するように構成された工具装着部を有するスピンドルと、
前記出力軸と平行に延在する第1軸を有するシャフトと、
前記工具装着部に装着された前記先端工具の少なくとも一部を覆うように構成されたカバー部であって、
前記シャフト周りに設けられた第1筒状部を備え、前記工具装着部に装着された前記先端工具に対して前記左右方向における第1の側を覆う、第1カバーと、
前記シャフト周りに設けられた第2筒状部を備え、前記工具装着部に装着された前記先端工具に対して前記左右方向における前記第1の側とは反対側の第2の側を覆う、第2カバーと、
前記第1筒状部と前記第2筒状部との間で前記シャフト周りに配置された第3筒状部と、加工材に当接させるための当接面と、前記当接面に設けられ前記先端工具が露出可能な貫通孔とを有し、前記左右方向において前記第2カバーと係合されたベース部と、を含むカバー部と、
前記当接面に直交する方向を前記携帯用加工機の上下方向と規定した場合に、前記第1カバーと前記第2カバーとは、前記当接面に対し上側に配置され、
前記第1カバーは、前記当接面から離れる第1方向と前記第1方向とは反対側の第2方向とに、前記第1軸周りに回動可能に構成され、
前記ベース部は、
前記左右方向における前記第1の側に移動されることで前記第2カバーとの係合が解除されるように構成されており、
前記カバー部は、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が基準位置に対して第1角度範囲内である場合、前記ベース部の前記第1の側への移動が規制され、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合には、前記ベース部の前記第1の側への移動が許容され、前記左右方向において前記第2カバーとの係合が解除されるように構成されている、
携帯用加工機。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の携帯用加工機であって、
前記ベース部は、前記左右方向において前記第2カバーとの係合が解除された場合に、前記第2方向へ回動可能に構成されている、携帯用加工機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の携帯用加工機であって、
前記第1筒状部は、前記左右方向における前記第2の側に設けられた第1当接部を備え、
前記第3筒状部は、前記左右方向における前記第1の側に設けられた第2当接部を備え、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲内である場合、前記第1当接部は、前記左右方向において前記第2当接部に当接し、前記ベース部の前記第1の側への移動を規制するように構成されている、携帯用加工機。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用加工機であって、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合、前記第1当接部は、前記第1軸を中心とした周方向において前記第2当接部と異なる位置に移動され、前記ベース部の前記第1の側への移動を許容するように構成されている、携帯用加工機。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯用加工機であって、
前記第1筒状部は、前記第1当接部に対し前記第2方向側に設けられた第1凹部を備え、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合、前記第1凹部は前記第2当接部と前記左右方向において並ぶのに連動して、前記ベース部は前記第1の側への移動が許容される、携帯用加工機。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の携帯用加工機であって、
前記第3筒状部は、前記第2当接部に対し前記第1方向側に設けられ、かつ、前記第2当接部に対し前記第2の側へ窪んだ第3当接部を更に備え、
前記第3当接部は、
前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合、前記第3当接部は前記第1当接部と前記左右方向において並び、
前記ベース部が前記第1の側へ移動された場合に、前記第1当接部と当接する、携帯用加工機。
携帯用加工機。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、
前記ベース部は、
前記当接面と前記貫通孔とを含むベース本体と、
前記ベース本体に接続され、前記ベース本体に対し上側、かつ、前記左右方向において前記第1カバーと前記第2カバーの内側に配置された補助カバーとを備え、
前記補助カバーは、前記第2カバーと前記左右方向において係合する第1係合部を有し、
前記第2カバーは、前記補助カバーと前記左右方向において係合する第2係合部を有し、
前記第1係合部は、
少なくとも前記第1カバーの回動角度が前記第1角度範囲内である場合に、前記第2係合部と係合しており、
前記第1カバーが前記第1角度範囲を超えて回動され前記ベース部が前記第1の側へ移動されるのに応じて、前記第2係合部との係合が解除される、携帯用加工機。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯用加工機であって、
前記第1カバーと前記第2カバーとは、前記第1方向と前記第2方向とへ一体に回動可能であり、前記第1方向へ回動されることで、前記先端工具を前記貫通孔から下側へ突出させるように構成されており、
前記カバー部は、前記当接面に対する前記先端工具の下側への突出深さを規制するためのデプスガイドであって、
前記第2カバーに設けられた円弧状のガイド溝と、
前記ガイド溝内の所定の位置に固定可能であり、前記第2カバーの前記第2方向への回動を規制するように構成されたストッパとを備える、デプスガイドを更に有し、
前記第1係合部は、前記補助カバーから前記第2の側へ突出する突起であり、
前記第2係合部は、前記ガイド溝である、携帯用加工機。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯用加工機であって、
前記シャフト周りに設けられ前記第2カバーを前記第1方向へ付勢する付勢部材を更に備え、
前記突起は、前記第2カバーの前記第1方向への移動を規制する、携帯用加工機。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、更に、
前記シャフト周りにおいて、前記第1筒状部の前記第1の側に設けられた第1車輪と、
前記シャフト周りにおいて、前記第3筒状部の前記第2の側に設けられた第2車輪と、を更に備える、携帯用加工機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯用加工機に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
携帯用加工機の一種として、壁、床、天井などの加工材に溝切り加工を行うためのウォールチェイサーが知られている。例えば、特許文献1記載のウォールチェイサーは、加工材に当接されるためのベース部と、ベース部の一方側に配置された本体部とを備えている。本体部は、モータ及びギヤ機構を収容するハウジングと、刃具を覆うカバー本体とを備える。ベース部を加工材に当接させ、モータを回転させた状態で、ユーザが、ベース部に近づく方向に本体部を回動(揺動)させると、回転する刃具がベース部を越えて突出する。この状態で、刃具の回転軸線と直交する方向へウォールチェイサーを平行移動させることで、加工材に溝が形成される。こうして形成された溝は、例えば、電気配線のために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2006/0191387号明細書
米国特許出願公開第2006/0164449号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のウォールチェイサーは、改善の余地を残している。例えば、この種の工具では、ベース部とカバー本体とを含むカバー部を開いて刃具が交換されるため、カバー部の構造が複雑になったり、カバー部を開くための手間がかかったりする場合があった。そのため、ウォールチェイサーに限らず、カバー部によって先端工具が部分的に覆われるように構成された携帯用加工機では、カバー部を容易に開くことが可能な技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、携帯用加工機が提供される。前記携帯用加工機は、スピンドルと、シャフトと、カバー部とを備える。前記スピンドルは、前記携帯用加工機の左右方向を規定する出力軸周りに回転可能に構成されている。前記スピンドルは、円盤状の先端工具を取り外し可能に装着するように構成された工具装着部を有する。前記シャフトは、前記出力軸と平行に延在する第1軸を有する。前記カバー部は、前記工具装着部に装着された前記先端工具を少なくとも部分的に覆うように構成されている。前記カバー部は、第1カバーと、第2カバーと、ベース部とを備える。前記第1カバーは、前記シャフト周りに設けられた第1筒状部を備える。前記第1カバーは、前記工具装着部に装着された前記先端工具に対して前記左右方向における第1の側を覆うように構成されている。前記第2カバーは、前記シャフト周りに設けられた第2筒状部を備える。前記第2カバーは、前記工具装着部に装着された前記先端工具に対して前記左右方向における前記第1の側とは反対側の第2の側を覆うように構成されている。前記ベース部は、前記第1筒状部と前記第2筒状部との間で前記シャフト周りに配置された第3筒状部を備える。前記ベース部は、加工材に当接させるための当接面と、前記当接面に設けられ前記先端工具が露出可能な貫通孔とを有する。前記ベース部は、前記左右方向において前記第2カバーと係合されるように構成されている。前記当接面に直交する方向を前記携帯用加工機の上下方向と規定した場合に、前記第1カバーと前記第2カバーとは、前記当接面に対し上側に配置されている。前記第1カバーは、前記当接面から離れる第1方向と前記第1方向とは反対側の第2方向とに、前記第1軸周りに回動可能に構成されている。前記ベース部は、前記左右方向における前記第1の側に移動されることで前記第2カバーとの係合が解除されるように構成されている。前記カバー部は、前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が基準位置に対して第1角度範囲内である場合、前記ベース部の前記第1の側への移動が規制されるように構成されている。前記カバー部は、前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合には、前記ベース部の前記第1の側への移動が許容され、前記左右方向において前記第2カバーとの係合が解除されるように構成されている。
【0006】
この態様によれば、第1カバーを第1方向へ第1角度範囲を超えて回動(回転、揺動)させることで、第2カバーとベース部との係合が解除可能となる。そのため、カバー部を容易に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態としてのウォールチェイサーを示す斜視図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの後面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
バッテリが装着されたウォールチェイサーの斜視図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの部分下面図である。
ウォールチェイサーの上面図である。
図9のX-X線における断面図である。
図3のXI-XI線における断面図である。
図9のXII-XII線におけるシャフト付近の断面図である。
図9のXIII-XIII線における断面図であり、刃具から第2カバーまでの電流の経路を説明する図である。
図13の部分拡大図であり、ベアリングボックス及び第1連結部の周辺を示す図である。
図13の部分拡大図であり、第2連結部及び第3連結部の周辺を示す図である。
ウォールチェイサーにおける右部分を主に示す図であり、第1突出部及び第2突出部を説明するための図である。
ギヤハウジング本体の斜視図である。
ギヤハウジング本体を示す別の図である。
シャフトとシャフト周りに設けられた各筒状部とを示す図である。
左カバーの斜視図である。
ベース部の左側面図である。
第3筒状部周辺を後から見た図である。
第3筒状部周辺を左から見た図である。
カバー部におけるシャフト周りを左から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部におけるシャフト周りを上から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部の左側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
カバー部の右側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記ベース部は、前記左右方向において前記第2カバーとの係合が解除された場合に、前記第2方向へ回動可能に構成されていてもよい。
この実施形態によれば、第2カバーとの係合が解除されるとベース部を第2方向へ回動できるので、先端工具を第2の側へ露出させることができる。そのため、先端工具をより容易に交換できる。
【0009】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1筒状部は、前記左右方向における前記第2の側に設けられた第1当接部を備えていてもよい。前記第3筒状部は、前記左右方向における前記第1の側に設けられた第2当接部を備えていてもよい。前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲内である場合、前記第1当接部は、前記左右方向において前記第2当接部に当接し、前記ベース部の前記第1の側への移動を規制するように構成されていてもよい。
この実施形態によれば、第1カバーに第1当接部を設け、ベース部に第2当接部を設けることによって、ベース部の左右方向への移動を規制できる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1カバーの前記第1方向への回動角度が前記第1角度範囲を超えた場合、前記第1当接部は、前記第1軸を中心とした周方向において前記第2当接部と異なる位置に移動され、前記ベース部の前記第1の側への移動を許容するように構成されていてもよい。
この実施形態によれば、第1カバーの第1方向への回動に連動して第1当接部とベース部の第2当接部とが当接が解除されるので、ベース部の左右方向への移動を許容できる。
(【0011】以降は省略されています)

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