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公開番号
2024073723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-30
出願番号
2022184583
出願日
2022-11-18
発明の名称
冷却構造
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B23K
11/30 20060101AFI20240523BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】簡単な構成で、高温部の温度に応じて冷媒の流量を調節できる冷却構造を提供する。
【解決手段】溶接機の高温部に近接された第一管路と、前記第一管路の内部に配置された第二管路とを備え、前記第二管路は、前記第二管路の外周面と前記第一管路の内周面との隙間に冷媒を供給する開口部を備え、前記第二管路における少なくとも前記開口部を含む部分は、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変形する材料によって構成され、前記開口部の開口面積が、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変化する、冷却構造。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
溶接機の高温部に近接された第一管路と、
前記第一管路の内部に配置された第二管路とを備え、
前記第二管路は、前記第二管路の外周面と前記第一管路の内周面との隙間に冷媒を供給する開口部を備え、
前記第二管路における少なくとも前記開口部を含む部分は、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変形する材料によって構成され、
前記開口部の開口面積が、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変化する、
冷却構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接機の高温部を冷却する冷却構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2は、スポット溶接機における電極チップを冷却する冷却構造を開示する。電極チップは、溶接機が使用される際に高温となる高温部である。冷却構造は、電極チップに近接するシャンクと、シャンクの内部に配置される給水管とを備える。給水管の端部からシャンク内に供給された冷却水は、給水管の外周面とシャンクの内周面との隙間を通ってシャンク外に排出される。冷却水は高温部を冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2-133179号公報
実開平3-70873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶接機は通常、複数の高温部を有する。例えばスポット溶接機は、溶接対象を挟み込む二つの電極チップと、電極チップに電力を供給するトランスとを備える。二つの電極チップとトランスは高温部に相当する。これら高温部のそれぞれに冷却構造が配置されている。複数の冷却構造のそれぞれには、冷媒を供給する一つの主管から分岐した複数の分岐路のそれぞれがつながっている。このような構成において、例えば電極チップAの温度が高くなり過ぎると、溶接された箇所の品質が低下する恐れがある。高温の電極チップAの温度を下げるために主管全体の流量を増加させると、電極チップAよりも低温の電極チップBの温度が下がり過ぎる恐れがある。従って、各冷却構造において、高温部の温度に応じて冷媒の流量を調整する構成が望まれている。しかし、電極チップの温度を測定する温度センサを配置して、温度センサの測定結果に基づいて冷媒の流量を調整すると、冷却構造が複雑化し、冷却構造のコストが増加する。
【0005】
本発明の目的の一つは、簡単な構成で、高温部の温度に応じて冷媒の流量を調節できる冷却構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る冷却構造は、
溶接機の高温部に近接された第一管路と、
前記第一管路の内部に配置された第二管路とを備え、
前記第二管路は、前記第二管路の外周面と前記第一管路の内周面との隙間に冷媒を供給する開口部を備え、
前記第二管路における少なくとも前記開口部を含む部分は、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変形する材料によって構成され、
前記開口部の開口面積が、前記隙間における前記冷媒の温度に応じて変化する。
【発明の効果】
【0007】
上記冷却構造では、発熱部を冷却した冷媒の温度に応じて、発熱部に冷媒を供給する第二管路の開口端の開口面積が変化する。そのため、発熱部が冷媒によって適切に冷却される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に記載される溶接機の概略構成図である。
図2は、実施形態1に記載される冷却構造の概略説明図である。
図3は、実施形態1に記載される第二管路の一例を示す概略図である。
図4は、実施形態2に記載される第二管路の一例を示す概略図である。
図5は、実施形態3に記載される第二管路の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の冷却構造の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。各図面が示す部材の大きさは、説明を明確にする目的で表現されており、必ずしも実際の寸法を表すものではない。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0010】
<実施形態1>
図1に示される溶接機1は、スポット溶接を行う溶接機である。この溶接機1は、二つの電極2,3とトランス4と供給管6と排出管7とを備える。電極2,3の先端には電極チップ20,30が配置されている。電極チップ20,30は、溶接機1の使用時に高温となる高温部10である。トランス4は、電極チップ20,30に電力を供給する。トランス4も溶接機1の使用時に高温となる高温部10の一つである。図1では供給管6と排出管7は太線矢印で示されている。供給管6は各高温部10に冷媒を供給する。供給管6は、主管60と、主管60から分岐する複数の分岐管61,62,63とを備える。分岐管61と分岐管62と分岐管63はそれぞれ、トランス4と電極2と電極3につながっている。排出管7は、各高温部10を冷却した冷媒を排出する。排出管7は、複数の分岐管71,72,73と、集合管70とを備える。分岐管71と分岐管72と分岐管73はそれぞれ、トランス4と電極2と電極3につながっている。各分岐管71,72,73の冷媒は集合管70に流れ込み、集合管70を通って溶接機1の外部に排出される。主管60と集合管70は図示しない冷却装置につながれている。集合管70から排出された冷媒は、冷却装置によって冷やされ、再び主管60から高温部10に向けて供給される。つまり、冷媒は、溶接機1と冷却装置との間を循環している。
(【0011】以降は省略されています)
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