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公開番号2024061282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022169134
出願日2022-10-21
発明の名称ねじ締め機
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B23P 19/06 20060101AFI20240425BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】本発明は、シール部品が破損し難いねじ締め機を提供する。
【解決手段】ドライバビット34と、ドライバビット34を回転駆動させる回転駆動源と、ドライバビット34を内包するとともにドライバビット34に対して相対移動可能に構成されたスクリューガイド35と、スクリューガイド35を常時先端側に付勢する付勢部材36を備え、スクリューガイド35は、外部の負圧発生手段が接続される通気孔354および通気孔354より基端側に配置されるとともに当該スクリューガイド35とドライバビット34の隙間を気密に保持する円環形状のシール部品38を有し、負圧発生手段が駆動により、その先端側開口部にねじを吸着保持可能に構成され、通気孔354とシール部品38との間には、ドライバビット34の表面に付着した付着物を除去可能な払拭部品37が設けられていることを特徴とするねじ締め機。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ねじと嵌合するドライバビットと、このドライバビットを回転駆動させる回転駆動源と、前記ドライバビットを内包するととともに前記ドライバビットに対して軸方向に相対移動可能に構成されたスクリューガイドと、スクリューガイドを常時先端側に付勢する付勢部材を備え、
前記スクリューガイドは、外部の負圧発生手段が接続される通気孔および通気孔より基端側に配置されるとともに当該スクリューガイドと前記ドライバビットの隙間を気密に保持する円環形状のシール部品を有し、前記負圧発生手段が駆動により、その先端側開口部にねじを吸着保持可能に構成されているねじ締め機において、
前記通気孔と前記シール部品との間には、前記ドライバビットの表面に付着した付着物を除去可能な払拭部品が設けられていることを特徴とするねじ締め機。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記払拭部品およびシール部品には、前記ドライバビットが軸方向に相対移動可能かつ回転時自在に貫通していることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。
【請求項3】
前記スクリューガイドは、前記ドライバビットを内包するとともに前記通気孔が交差する吸着パイプと、この吸着パイプに連続し、前記付勢部材を収容する収容穴を備え、
前記払拭部品およびシール部品は前記収容穴の内部に配置されており、前記付勢部材によって収容穴の吸着パイプ側の底面に押圧されていることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。
【請求項4】
前記払拭部品は、ドライバビットに接触するダストシールと、このダストシールを保持する保持部材とからなることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじをワークに締結するねじ締め機に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ねじと嵌合可能なドライバビットおよびドライバビットを内包するスクリューガイドを備えたねじ締め機として、特許文献1および特許文献2に開示されるねじ締め機が知られている。このようなねじ締め機のスクリューガイドには、負圧発生手段が連続しており、スクリューガイドのワーク側開口部にねじを吸着保持することができ、吸着したねじを締結箇所にまで搬送することが可能である。また、ドライバビットは、スクリューガイドに対して相対移動可能に構成されており、搬送時、スクリューガイドの奥方に位置する一方、締結時、ワーク側に相対移動する。これにより、スクリューガイドの内部で吸着保持されたねじとドライバビットとが嵌合可能となる。なお、このように構成されたねじ締め機は、ねじを吸着保持するスクリューガイドのワーク側開口部および負圧発生手段との接続部分以外の開口部が気密に閉じられており、もちろんドライバビットとスクリューガイドとの間にもドライバビットの回転を許容し、なおかつ気密性を保持可能なシール部品が設けられてる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平01-000172号公報
特開平03-277431号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のようにねじを吸着保持するねじ締め機は、負圧発生手段の駆動時に空気中の埃や締結位置周辺飛散している鉄粉等がスクリューガイドに侵入して、ドライバビットの表面に付着することがあった。このようにドライバビットの表面に付着した鉄粉等の付着物は、前述のようにスクリューガイドに対してドライバビットが相対移動した際、前記シール部品を傷つけたり、シール部品とドライバビットとの間に入り込み気密性を弱めたりすることがあった。このため、従来のねじ締め機は、比較的短期間毎にドライバビットの洗浄またはシール部品の交換等のメンテナンス作業を行う必要があり、作業効率が悪いという問題があった。
【0005】
そのため、本発明は、シール部品が破損し難いねじ締め機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するため、本発明は、ねじと嵌合するドライバビットと、このドライバビットを回転駆動させる回転駆動源と、前記ドライバビットを内包するととともに前記ドライバビットに対して軸方向に相対移動可能に構成されたスクリューガイドと、スクリューガイドを常時先端側に付勢する付勢部材を備え、前記スクリューガイドは、外部の負圧発生手段が接続される通気孔および通気孔より基端側に配置されるとともに当該スクリューガイドと前記ドライバビットの隙間を気密に保持する円環形状のシール部品を有し、前記負圧発生手段が駆動により、その先端側開口部にねじを吸着保持可能に構成されているねじ締め機において、前記通気孔と前記シール部品との間には、前記ドライバビットの表面に付着した付着物を除去可能な払拭部品が設けられていることを特徴とする。なお、前記払拭部品には、前記ドライバビットが軸方向に相対移動可能かつ回転時自在に貫通していることが好ましい。また、前記スクリューガイドは、前記ドライバビットを内包するとともに前記通気孔が交差する吸着パイプと、この吸着パイプに連続し、前記付勢部材を収容する収容穴を備え、前記払拭部品およびシール部品は前記収容穴の内部に配置されており、前記付勢部材によって収容穴の吸着パイプ側の底面に押圧されていることが好ましい。さらに前記払拭部品は、ドライバビットに接触するダストシールと、このダストシールを保持する保持部材とからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明のねじ締め機によれば、スクリューガイド内部の前記通気孔と前記シール部品との間に払拭部品が設けられているため、スクリューガイド内部に吸引された空気に含まれる鉄粉や埃等等がシール部品と接することが防止される。これにより、ドライバビット表面に付着していた鉄粉や埃等の付着物がシール部品を傷つけたり、シール部品とドライバビットとの間に入り込み気密性を弱めたりすること等が防止される。この結果、メンテナンスの頻度を低減させることが可能となり、作業効率が向上する等の利点がある。なお、前記ドライバビットが前記払拭部品を貫通しているため、全周に渡り均一に付着物を払拭可能等の利点がある。また、前記払拭部品およびシール部品が前記付勢部材によって収容穴の底面に押圧されているため、ドライバビットが軸方向に相対移動した際、これらがドライバビットに追従して動くことを防止できる等の利点がある。さらに前記払拭部品がドライバビットに接触するダストシールと、このダストシールを保持する保持部材とからなるため、ダストシールの横揺れを防止でき、ドライバビットの回転を阻害しない等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るねじ締め機の構造を示す一部断面側面図である。
本発明に係るねじ締め機の構造を示す要部拡大図で、(a)はスクリューガイドがドライバビットに対して上昇した状態を示す一部切欠き断面正面図であり、(b)はスクリューガイドがドライバビットに対して下降した状態を示す一部切欠き断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において10は、ワーク(図示せず)に締結部品の一例であるねじSを締結するねじ締め機である。このねじ締め機10は、多関節ロボット(図示せず)の駆動を受けて水平移動する位置制御機構20と、この位置制御機構20の駆動を受けて昇降するドライバユニット30と、各種駆動部の駆動を制御する制御手段を備えている。
【0010】
前記位置制御機構20は、図1に示すように鉛直方向に延びるフレーム21を備えており、このフレーム21の上下端部には、水平方向に延びる上板22および下板23が一体に固定されている。この上板22および下板23の間には、フレーム21と平行に延びるガイドロッド24が設けられており、このガイドロッド24には、摺動自在に構成されたドライバ台25が昇降自在に装着されている。また、前記上板22には、昇降駆動源の一例であるACサーボモータ26(以下、昇降モータ26という)が載置されており、この昇降モータ26の出力軸には、ボールねじ27が一体に回転可能に連結されている。このボールねじ27は、前記上板22および下板23の間に設けられており、このボールねじ27には、その回転によって昇降する駆動ナット(図示せず)を介して、前記ドライバ台25が連結されている。このドライバ台25には、前記ドライバユニット30が連結されている。このため、昇降モータ26の回転駆動により、前記ドライバ台25およびこれに連結されるドライバユニット30が昇降する。
(【0011】以降は省略されています)

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