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公開番号2024058551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023065140
出願日2023-04-12
発明の名称着脱装置
出願人株式会社コスメック
代理人個人
主分類B23Q 3/10 20060101AFI20240418BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】簡単な操作で確実に作動する着脱装置を提供する。
【解決手段】着脱装置(10)は、第2連結部材(60)を第1連結部材(20)に着脱可能に装着する。第2連結部材(60)のプルロッド(64)が、挿入孔(22)に挿入されたとき、第1連結部材(20)は、クランプアームの係合部をプルロッド(64)の溝(65、66)に進入させることにより、係合する。第1連結部材(20)は、第1連結部材(20)の厚さ方向(p)に浮き上がるよう弾発支持されロック部材を具備している。ロック部材は、溝(65、66)に進入した係合部が被さる位置に設けられる。プルロッド(64)は、ロック部材に対向する側に、袋面(71)と、押さえ面(72)とを上から順に具備している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第2連結部材を第1連結部材に着脱可能に装着する着脱装置において、
前記第1連結部材は、
前記第2連結部材が当接可能となるように形成される着座面と、前記着座面に開口される挿入孔を介して外部に連通される作動室が形成された基部材と、
前記作動室内にその軸心を中心とし、前記第1連結部材の幅方向に左右対称となるように設けられ、長手方向の途中部が前記作動室の内壁から突設される回転支軸によって回転可能に支持される2つのクランプアームであって、各クランプアームは長手方向の一端に係合部が形成され、他端が前記作動室の外部に突出した操作部が形成されたクランプアームと、
前記操作部を離間させるように、前記クランプアームを付勢する付勢部材とを有し、
一方、前記第2連結部材は、
前記第2連結部材が前記着座面に当接したときに、前記挿入孔に挿入されるプルロッドであって、前記プルロッドは前記係合部が進入して係合可能となるように、前記第2連結部材の幅方向の左右に溝が形成されており、
前記第1連結部材は、さらに、前記第1連結部材の厚さ方向に前記作動室の内壁から浮き上がるよう弾発支持され、前記溝に進入した前記係合部が前記浮き上がりを押さえるように被さる位置に設けられたロック部材を具備し、
前記プルロッドは、さらに、前記挿入孔に挿入されたときに前記ロック部材に対向する側に、前記溝の高さ位置から下降するにつれて前記プルロッドの軸心から離れる袋面と、前記係合部の前記浮き上がりを阻止するのに十分なだけ前記プルロッドの軸心との間隔が離れた押さえ面とを上から順に具備していることを特徴とする着脱装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1の着脱装置において、
前記第1連結部材および前記第2連結部材のうちの一方の部材に形成される基準孔に挿入可能となるように、前記第1連結部材および前記第2連結部材のうちの他方の部材から突設される位置決めピンを備えることを特徴とする着脱装置。
【請求項3】
請求項1の着脱装置において、
前記プルロッドは、さらに、前記押さえ面の下側に、下降するにつれて前記プルロッドの軸心に近付く乗り上げ面を具備しており、前記乗り上げ面の下側は浮き上がった前記ロック部材よりも前記プルロッドの軸心に近付いていることを特徴とする着脱装置。
【請求項4】
請求項2の着脱装置において、
前記基準孔の内周面には、内径r1の第1内周受け面と、内径r2の第2内周受け面が形成され、前記第1内周受け面は前記位置決めピンが挿入される入口側に設けられ、第2内周受け面は奥側に設けられており、内径r1の方が内径r2より大きく、
前記位置決めピンの外周面には、外径d1の第1外周受け面と、外径d2の第2外周受け面と、第1外周受け面s1と第2外周受け面s2に挟まれた外径d3の外周中間面s3が形成され、前記第1外周受け面は位置決めピンの先端側に設けられ、前記第2外周受け面は根元側に設けられ、外径d2の方が外径d1より大きく、外径d3は外径d1よりも小さく、外径d1は内径r2に対して嵌め合いで一致し、外径d2は内径r1に対して嵌め合いで一致することを特徴とする着脱装置。
【請求項5】
請求項1の着脱装置において、
前記2つのクランプアームの操作部の間に圧縮バネの弾発力に対抗して前記作動室の押し込み移動可能な安全装置が設けられ、
前記安全装置は、前記作動室内に押し込まれたときに、前記操作部が近接する事を許可し、
前記圧縮バネの弾発が開放されたときに、前記2つのクランプアームの操作部が近接する事を阻害することを特徴とする着脱装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、基台、ロボット、スライダにワーク、金型、パレット、ロボットハンド、ツール等を取り付けまたは取り外しする着脱装置に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種の着脱装置には、従来では、特許文献1に記載された着脱装置がある。この着脱装置は、成型品取出し装置の取出しアームに固定されるアタッチメントに、治工具を保持するホルダーを着脱する装置である。ホルダーの下壁から係止爪部が下方に突設される。係止爪部が挿入可能な挿入孔がアタッチメント本体に形成される。その挿入孔に出し入れ可能に摺動されるスライド爪が、アタッチメント本体内に挿入される。そのスライド爪から右方にレバーを介してノブがアタッチメント本体の外方へ突設されている。そのレバーの外周壁の外側であってスライド爪とアタッチメント本体の右壁との間にスプリングが装着され、アタッチメント本体に対してスプリングがスライド爪を挿入孔内に挿入させるように付勢する。ホルダーをアタッチメントに取り付けるときには、作業者がノブを引くように操作して、ホルダーの係止爪部を挿入孔に挿入する。次いで、作業者がノブを離すと、スプリングがスライド爪を係止爪部に係合させる。これにより、ホルダーがアタッチメントに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-87971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術は次の問題がある。
従来技術では、取出しアームのアタッチメントからホルダーを着脱するときに、作業者は、一方の手で取出しアームが動かないよう押さえ持つと同時に、治工具が落下しないように持ち、他方の手で着脱装置のノブを引く操作を行う必要がある。このため、ノブを引く力が取出しアームに作用して取出しアームの位置がずれたりしないように複数の作業を同時に、細心の注意を払いながら着脱作業をする必要がある。
【0005】
本特許出願人は、特願2021-93912により、把持操作による押圧力がスライダ等のほかの部材を押動してその停止位置をずらすことを防止した着脱装置を提案している。この着脱装置は、第1連結部材と第2連結部材との間で着脱するものであり、次のように構成される。第1連結部材に形成された着座面に、第2連結部材が当接する。第1連結部材内には、2本のクランプアームが左右対称に設けられる。各クランプアームは一端が係止部、他端が操作部であり、係止部同士が近接し、又は、操作部同士が近接するように、各クランプアームの中心の回転支軸で軸支されている。付勢手段は、2本のクランプアームには、操作部同士を離間させ、係止部同士を近接させるように弾発する。第2連結部材には、プルロッドが突設されており、着座面に開口した挿入孔に挿入可能となっている。挿入孔に挿入されたプルロッドは、互いに近接した係止部により把持される。
この発明によれば、第1連結部材の挿入孔から第2連結部材のプルロッドを抜き出すときに、2本のクランプアームを作業者が把持すると、プルロッドと係止部との係合が外れる。この際、2本のクランプアームを把持することにより加えられる押圧力は相殺されて、その押圧力が第1連結部材や第2連結部材などのほかの部材にほとんど作用しない。
本発明の目的は、上記先願の発明に機能を追加するものであり、簡単な操作で確実に作動する着脱装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
2本のクランプアームには、係止部同士を近接させるように付勢手段が弾発している。よって、第1連結部材の挿入孔から第2連結部材のプルロッドを抜き出すまでの間、2本のクランプアームを把持操作していなければならない。単独の作業者による操作において、一方の手で2本のクランプアームを把持し、他方の手で第2連結部材を取り外すことになる。本発明では、両手で第2連結部材を取り外すことを可能にする機能を付加するものである。
【0007】
本発明では、第2連結部材を第1連結部材に着脱可能に装着する着脱装置において、
前記第1連結部材は、
前記第2連結部材が当接可能となるように形成される着座面と、前記着座面に開口される挿入孔を介して外部に連通される作動室が形成された基部材と、
前記作動室内にその軸心を中心とし、前記第1連結部材の幅方向に左右対称となるように設けられ、長手方向の途中部が前記作動室の内壁から突設される回転支軸によって回転可能に支持される2つのクランプアームであって、各クランプアームは長手方向の一端に係合部が形成され、他端が前記作動室の外部に突出した操作部が形成されたクランプアームと、
前記操作部を離間させるように、前記クランプアームを付勢する付勢部材とを有し、
一方、前記第2連結部材は、
前記第2連結部材が前記着座面に当接したときに、前記挿入孔に挿入されるプルロッドであって、前記プルロッドは前記係合部が進入して係合可能となるように、前記第2連結部材の幅方向の左右に溝が形成されており、
前記第1連結部材は、さらに、前記第1連結部材の厚さ方向に前記作動室の内壁から浮き上がるよう弾発支持され、前記溝に進入した前記係合部が前記浮き上がりを押さえるように被さる位置に設けられたロック部材を具備し、
前記プルロッドは、さらに、前記挿入孔に挿入されたときに前記ロック部材に対向する側に、前記溝の高さ位置から下降するにつれて前記プルロッドの軸心から離れる袋面と、前記係合部の前記浮き上がりを阻止するのに十分なだけ前記プルロッドの軸心との間隔が離れた押さえ面とを上から順に具備していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第2連結部材を第1連結部材から取り外すときに、作業者は、クランプアームの操作部を近接させる把持操作を行うと、クランプアームはロック部材に干渉されて元に戻らなくなる。よって、作業者は、操作部から手を離し、両手を利用して第2連結部材側のツールを持ち上げることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
取出装置のスライダの可動部にツールを着脱可能に装着する着脱装置を示す図であり、図1Aは環境説明図、図1Bは分解図である。
分離状態における着脱装置を説明する断面図であって、図2Aは第2連結部材のs-s断面図、図2Bは第2連結部材の側断面図、図2Cは第1連結部材のY1-Y1断面図、図2Dは第1連結部材のX1-X1断面図、図2Eは第1連結部材のZ1-Z1断面図である。
接続過程における着脱装置を説明する断面図であって、図3Aは第1連結部材のY2-Y2断面図、図3Bは第1連結部材のX2-X2断面図、図3Cは第1連結部材のZ2-Z2断面図である。
接続過程における着脱装置を説明する断面図であって、図4Aは第1連結部材のY3-Y3断面図、図4Bは第1連結部材のX3-X3断面図、図4Cは第1連結部材のZ3-Z3断面図である。
接続後における着脱装置を説明する断面図であって、図5Aは第1連結部材のY4-Y4断面図、図5Bは第1連結部材のX4-X4断面図、図5Cは第1連結部材のZ4-Z4断面図である。
分離初期における着脱装置を説明する断面図であって、図6Aは第1連結部材のY5-Y5断面図、図6Bは第1連結部材のX5-X5断面図、図6Cは第1連結部材のZ5-Z5断面図である。
分離過程における着脱装置を説明する断面図であって、図7Aは第1連結部材のY6-Y6断面図、図7Bは第1連結部材のX6-X6断面図、図7Cは第1連結部材のZ6-Z6断面図である。
分離過程における着脱装置を説明する断面図であって、図8Aは第1連結部材のY7-Y7断面図、図8Bは第1連結部材のX7-X7断面図、図8Cは第1連結部材のZ7-Z7断面図である。
基準孔と位置決めピンとの嵌め合いを示す図であって、図9Aは寸法関係を示す図、図9B-9Dは嵌め合いの過程を示す図である。
分離状態における着脱装置を説明する断面図であって、図10Aは第2連結部材のs2-s2断面図、図10Bは第2連結部材の側断面図、図10Cは第1連結部材のY8-Y8断面図、図10Dは第1連結部材のX8-X8断面図、図10Eは第1連結部材のZ8-Z8断面図である。
接続過程における着脱装置を説明する断面図であって、図11Aは第1連結部材のY9-Y9断面図、図11Bは第1連結部材のX9-X9断面図、図11Cは第1連結部材のZ9-Z9断面図である。
接続過程における着脱装置を説明する断面図であって、図12Aは第1連結部材のY10-Y10断面図、図12Bは第1連結部材のX10-X10断面図、図12Cは第1連結部材のZ10-Z10断面図である。
接続後における着脱装置を説明する断面図であって、図13Aは第1連結部材のY11-Y11断面図、図13Bは第1連結部材のX11-X11断面図、図13Cは第1連結部材のZ11-Z11断面図である。
分離初期における着脱装置を説明する断面図であって、図14Aは第1連結部材のY12-Y12断面図、図14Bは第1連結部材のX12-X12断面図、図14Cは第1連結部材のZ12-Z12断面図である。
分離初期における着脱装置を説明する断面図であって、図15Aは第1連結部材のY13-Y13断面図、図15Bは第1連結部材のX13-X13断面図、図15Cは第1連結部材のZ13-Z13断面図である。
分離過程における着脱装置を説明する断面図であって、図16Aは第1連結部材のY14-Y14断面図、図16Bは第1連結部材のX14-X14断面図、図16Cは第1連結部材のZ14-Z14断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を用いて本発明の実施形態を説明する。
[実施形態1]
この実施形態では、取出装置1に着脱装置10を適用した場合を例示している。図1Aにおいて、取出装置1は、モータとボールねじ軸などから構成されるaスライダ2、bスライダ3、cスライダ4を備え、最下層のcスライダ4の先端部5にツール6が取り付けられている。ツール6としては、真空チャック、ニッパ等である(図では真空チャック)。このような取出装置1は、例えば射出成型機から成型品を取り出す用途等に用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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