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公開番号2024032294
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135875
出願日2022-08-29
発明の名称位置検出装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B23P 19/00 20060101AFI20240305BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】ワークに設けられた挿入部と、挿入装置の保持部との位置関係を精度良く調整可能な位置検出装置を実現すること。
【解決手段】位置検出装置10は、ワークが備える挿入部が到来すると想定される位置の指標として設置される指標部20と、挿入装置210の保持部220に装着される装着部30とを有する。装着部30は、保持部220に組み付けられる第一組付部40と、第一組付部40に挿入される第二組付部50と、支軸部60と、ホルダ部90と、テスタ部100とを有する。第一内周面40aは、第二組付部50の挿入方向奥側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されている。第二組付部50の外周面は、第一組付部40への挿入方向先頭側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワークにおいて第一方向に延びるように形成される被挿入部に挿入される挿入物を挿入可能な挿入装置と、前記挿入部との位置関係を調整するために用いられる位置検出装置であって、
前記被挿入部に前記挿入物が挿入される挿入位置、あるいは前記挿入装置に設けられ前記挿入物を前記被挿入部に挿入して保持可能な保持部の位置の指標として設置される指標部と、
前記挿入装置、あるいは前記被挿入部に装着される装着部と、
を有し、
前記指標部が、前記挿入位置に設置される前記挿入物、あるいは前記挿入装置に設けられ前記挿入物を前記被挿入部に挿入して保持可能な保持部と軸心位置が一致し、前記第一方向に延びるように設けられる軸部とを有し、
前記装着部は、
前記保持部の内周面、あるいは前記被挿入部の内周面に沿って、組付けられる第一組付部と、
前記第一組付部の内周をなす第一内周面に囲まれた内側空間に、前記第一方向に向けて挿入される第二組付部と、
前記第二組付部と軸心位置及び第一方向が一致するように形成される支軸部と、
前記支軸部に対して、前記支軸部の軸心位置を中心として回動可能に設けられるホルダ部と、
前記ホルダ部に保持されたテスタ部と、
を有するものであり、
前記保持部あるいは前記被挿入部に対して前記第一組付部及び前記第二組付部が組付けられた状態において、前記支軸部に対して前記ホルダ部を回動させ、前記テスタ部を前記軸部の周囲において移動させることにより、前記ワークに形成された前記挿入物と、前記挿入装置との位置関係を検出可能であり、
前記第一組付部の前記第一内周面と前記第二組付部の外周面とが合わさるように、挿入方向奥側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されていること、を特徴とする位置検出装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記装着部が、
前記第一組付部に前記第二組付部を挿入した状態において、前記第一組付部及び前記第二組付部の少なくとも一方を前記挿入方向奥側から手前側に向けて押圧する押圧力作用機構と、
前記第二組付部において第一方向に延びるように貫通した貫通孔と、
を有し、
前記押圧力作用機構が、
前記挿入方向奥側において前記第一組付部に当接する第一押圧部と、
前記貫通孔を介して前記挿入方向奥側から手前側に向けて延びる操作軸と、
前記操作軸に対して連結され、前記第一押圧部を前記挿入方向奥側から当接する第二押圧部と、
を有し、
前記第二組付部の挿入方向手前側から前記操作軸を操作することにより、前記操作軸の軸線方向に前記第二押圧部を移動させることにより、前記第二押圧部から前記第一押圧部に押圧力を作用させるとともに、前記第一押圧部から前記第一組付部に対して第二組付部の挿入方向奥側から手前側に向かう方向への押圧力を作用させることが可能であること、を特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記第一組付部が、前記第一方向に押圧力を作用させることにより、前記第一方向に対して交差する第二方向に拡大可能とされていること、を特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の位置検出装置。
【請求項4】
前記ワークが、エンジンのシリンダヘッドであり、
前記挿入物が、バルブガイドであり、
前記被挿入部が、前記バルブガイドを挿入する挿入穴であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているバルブガイド圧入装置のように、ワークに形成された被挿入部に対して挿入される挿入物を挿入するために用いられる挿入装置がある。特許文献1のバルブガイド圧入装置は、エンジンのシリンダヘッドに形成されたバルブガイド用の挿入部に対し、挿入物としてバルブガイドを挿入するために用いられるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-070513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述したバルブガイド圧入装置のような装置においては、シリンダヘッド等のワークに設けられた被挿入部と、バルブガイド等の挿入物を保持するための保持部との位置関係を正確に調整し、位置合わせ(芯出し)をしておかねばならない。
【0005】
そこで本発明者らは、ワークに設けられた被挿入部と、挿入装置に設けられた保持部との位置関係を正確に調整するための位置検出装置を準備し、位置検出装置により得られる被挿入部と保持部との位置関係に基づいて、両者の位置合わせ(芯出し)を行うことを検討した。具体的には、図6に示すように、挿入装置210の保持部220に装着可能な装着部230と、ワークを所定位置に設置した状態において被挿入部が到来すると想定される位置に設けられる軸部240とを備えた位置検出装置200について検討した。この位置検出装置200において、装着部230は、保持部220に嵌め込み可能なホルダ軸250と、ホルダ軸250に対して回動可能に設けたホルダ部260とを備えたものとされ、ホルダ部260にピックテスタからなるテスタ部270を設けたものとした。
【0006】
本発明者らが、上述した位置検出装置200について検討したところ、保持部220とホルダ軸250との間に形成されるガタや、ホルダ軸とホルダ部260との間に形成されるガタ等の存在により、被挿入部に見立てて設けられた軸部240と保持部220との位置関係の調整精度に影響が生じるとの知見が得られた。
【0007】
そこで本発明は、ワークに設けられた被挿入部と、挿入装置の保持部との位置関係を精度良く調整可能な位置検出装置の実現を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の位置検出装置は、ワークにおいて第一方向に延びるように形成される被挿入部に挿入される挿入物を挿入可能な挿入装置と、前記挿入部との位置関係を調整するために用いられる位置検出装置であって、前記被挿入部に前記挿入物が挿入される挿入位置、あるいは前記挿入装置に設けられ前記挿入物を前記被挿入部に挿入して保持可能な保持部の位置の指標として設置される指標部と、前記挿入装置、あるいは前記被挿入部に装着される装着部と、を有し、前記指標部が、前記挿入位置に設置される前記挿入物、あるいは前記挿入装置に設けられ前記挿入物を前記被挿入部に挿入して保持可能な保持部と軸心位置が一致し、前記第一方向に延びるように設けられる軸部とを有し、前記装着部は、前記保持部の内周面、あるいは前記被挿入部の内周面に沿って、組付けられる第一組付部と、前記第一組付部の内周をなす第一内周面に囲まれた内側空間に、前記第一方向に向けて挿入される第二組付部と、前記第二組付部と軸心位置及び第一方向が一致するように形成される支軸部と、前記支軸部に対して、前記支軸部の軸心位置を中心として回動可能に設けられるホルダ部と、前記ホルダ部に保持されたテスタ部と、を有するものであり、前記保持部あるいは前記被挿入部に対して前記第一組付部及び前記第二組付部が組付けられた状態において、前記支軸部に対して前記ホルダ部を回動させ、前記テスタ部を前記軸部の周囲において移動させることにより、前記ワークに形成された前記挿入物と、前記挿入装置との位置関係を検出可能であり、前記第一組付部の前記第一内周面と前記第二組付部の外周面とが合わさるように、挿入方向奥側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されていること、を特徴とするものである。
【0009】
本発明の位置検出装置は、保持部の内周面、あるいは被挿入部の内周面に沿って組み付けられる第一組付部の内側に形成される組付空間に対して第二組付部を挿入することにより、保持部あるいは被挿入部に対して装着部を装着可能とされている。また、第一組付部の内周をなす第一内周面は、組付空間に対して第二組付部を挿入する際の挿入方向奥側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されている。また、第二組付部の外周面は、第一組付部への挿入方向先頭側から手前側に向けて広がるようにテーパー状に形成されている。そのため、本発明の位置検出装置は、第一組付部に対して第二組付部を組み付けることにより、装着部を保持部に対してガタの原因となるような隙間が生じるのを抑制しつつ、保持部あるいは被挿入部に対して装着部を装着できる。従って、本発明の位置検出装置は、第一組付部と第二組付部との間に形成される隙間を原因とするガタの発生を抑制し、ワークに設けられた被挿入部と、挿入装置の保持部との位置関係を精度良く調整できる。
【0010】
(2)本発明の位置検出装置は、前記装着部が、前記第一組付部に前記第二組付部を挿入した状態において、前記第一組付部及び前記第二組付部の少なくとも一方を前記挿入方向奥側から手前側に向けて押圧する押圧力作用機構と、前記第二組付部において第一方向に延びるように貫通した貫通孔と、を有し、前記押圧力作用機構が、前記挿入方向奥側において前記第一組付部に当接する第一押圧部と、前記貫通孔を介して前記挿入方向奥側から手前側に向けて延びる操作軸と、前記操作軸に対して連結され、前記第一押圧部を前記挿入方向奥側から当接する第二押圧部と、を有し、前記第二組付部の挿入方向手前側から前記操作軸を操作することにより、前記操作軸の軸線方向に前記第二押圧部を移動させることにより、前記第二押圧部から前記第一押圧部に押圧力を作用させるとともに、前記第一押圧部から前記第一組付部に対して第二組付部の挿入方向奥側から手前側に向かう方向への押圧力を作用させることが可能であること、を特徴とするものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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