TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023180634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-21
出願番号2022094093
出願日2022-06-10
発明の名称工作機械
出願人株式会社FUJI
代理人個人
主分類B23B 31/00 20060101AFI20231214BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】主軸チャックの動作不良に対して動作テストを自動で行わせる工作機械を提供すること。
【解決手段】チャック爪の把持動作をチャックシリンダによって行う主軸チャックおよび、前記チャックシリンダに対する作動油の供給を高圧と低圧とに切り換えることが可能な油圧回路を備えた主軸装置と、前記主軸チャックに把持されたワークに対する加工を行う加工装置と、前記主軸チャックとの間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送装置と、前記主軸装置、前記加工装置および前記ワーク自動搬送装置の駆動制御を行うものであり、前記チャックシリンダに対して低圧の作動油を供給することで前記主軸チャックに動作不良が生じた場合に、前記作動油の供給を高圧に切り換えて前記主軸チャックに動作テストを行わせる駆動制御と、を有する工作機械。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
チャック爪の把持動作をチャックシリンダによって行う主軸チャックおよび、前記チャックシリンダに対する作動油の供給を高圧と低圧とに切り換えることが可能な油圧回路を備えた主軸装置と、
前記主軸チャックに把持されたワークに対する加工を行う加工装置と、
前記主軸チャックとの間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送装置と、
前記主軸装置、前記加工装置および前記ワーク自動搬送装置の駆動制御を行うものであり、前記チャックシリンダに対して低圧の作動油を供給することで前記主軸チャックに動作不良が生じた場合に、前記作動油の供給を高圧に切り換えて前記主軸チャックに動作テストを行わせる駆動制御と、
を有する工作機械。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記動作テストは、前記ワーク自動搬送装置が前記主軸チャックに対する受け渡し位置にワークを維持させた状態で行われる請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記駆動制御は、前記動作テストを実行した後に、前記チャックシリンダに対して供給する作動油を低圧に戻して前記主軸チャックを動作させる請求項1または請求項2に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを把持する力の強弱が切り換え可能な主軸装置を備え、弱い力の把持で起こる動作不良に対して動作テストを実行する工作機械に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
旋盤などの工作機械では、例えば主軸チャックがワーク自動搬送装置からワークを受け取り、把持したワークに回転を与えながら工具を当てることによって切削加工などが行われる。そうした主軸チャックは、油圧シリンダによってチャック爪の開閉すなわち把持動作が行われるが、工作機械によってはワークを把持する力が油圧の切り換えに従って調整可能なものがある。ワークの把持力の調整は、油圧ポンプからの油圧(元圧)で主軸チャックを動作させる場合と、元圧からの作動油を減圧して主軸チャックを動作させる場合とがある。
【0003】
ここで、元圧でワークを把持する場合を強圧把持といい、減圧した状態でワークを把持する場合を弱圧把持という。こうした把持力の調整は、例えばワークに対しては元圧による高圧の強圧把持によって掴んだワークに対して荒加工などが行われる一方で、元圧を減圧させた弱圧把持によって掴んだワークに対しては歪みを生じさせないようにして仕上げ加工などが行われる。また、チャック爪による把持動作でワーク表面に傷がついてしまうことを回避するような場合にも弱圧把持への切り換えが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-91483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうした主軸チャックに対する油圧の切り換えが可能な工作機械では、チャック爪の開状態が圧力のかかったまま一定時間経過すると、その後にワークを弱圧把持しようとした場合に動作不良によってワークの把持ができないことがあった。例えば、その日の作業後にチャック爪が開状態のまま一晩維持され、その主軸チャックによる次の日の最初のワークの受け取りが弱圧把持によって行われるような場合である。これまでは、前記特許文献1に記載する動作確認フローのように、クランプ指令に従ってクランプ動作が適切に行われなければ、検出センサからのクランプ位置決め信号が発せられず、動作不良と判断されてアラーム停止処理が実行されていた。
【0006】
すなわち工作機械は、動作不良の確認によってアラームが鳴らされるとともに駆動停止が行われ、その後は主軸チャックに対する動作テストが行われることとなっていた。ところが、主軸チャックによってはワークを用いることなくチャック爪を開閉させる空クランプを禁止するものがある。そうした場合の動作テストでは、作業者が主軸チャックにワークを持っていき、手動操作によって主軸チャックの開閉動作を行わなければならなかった。また、主軸チャックの動作不良が確認された場合は、ワークを受け渡しできなかったワーク自動搬送装置のロボットハンドを退避位置へと戻さなればならず、復旧までに手間と時間がかかってしまっていた。
【0007】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、主軸チャックの動作不良に対して動作テストを自動で行わせる工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る工作機械は、チャック爪の把持動作をチャックシリンダによって行う主軸チャックおよび、前記チャックシリンダに対する作動油の供給を高圧と低圧とに切り換えることが可能な油圧回路を備えた主軸装置と、前記主軸チャックに把持されたワークに対する加工を行う加工装置と、前記主軸チャックとの間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送装置と、前記主軸装置、前記加工装置および前記ワーク自動搬送装置の駆動制御を行うものであり、前記チャックシリンダに対して低圧の作動油を供給することで前記主軸チャックに動作不良が生じた場合に、前記作動油の供給を高圧に切り換えて前記主軸チャックに動作テストを行わせる駆動制御と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
前記構成によれば、チャックシリンダに対して低圧の作動油を供給することで主軸チャックに動作不良が生じた場合であっても、作動油の供給を高圧に切り換えて主軸チャックに動作テストを行わせることにより、主軸チャックを正常に動作させるようにすることができ、アラーム停止処理を実行することなくチャックシリンダに対して供給する作動油を低圧に戻して主軸チャックを動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
工作機械の一実施形態を示した正面図である。
工作機械の内部構造を示した側面図である。
ワーク自動搬送装置を簡略化して示した側面図である。
工作機械の制御システムを表すブロック図である。
主軸チャックの油圧回路を示した図である。
動作確認プログラムの処理を示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社FUJI
ストッカ
24日前
株式会社FUJI
工作機械
24日前
株式会社FUJI
工作機械
25日前
株式会社FUJI
基板搬送装置
25日前
株式会社FUJI
ストッカシステム
9日前
株式会社FUJI
ストッカシステム
9日前
株式会社FUJI
貸出ロッカーおよびロッカーシステム
9日前
株式会社FUJI
荷物管理方法およびストッカ用札並びにストッカシステム
2日前
津田駒工業株式会社
工作機械
1か月前
個人
低周波振動発生出力方法
22日前
日東精工株式会社
ねじ締め機
3か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
9日前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
2か月前
個人
パワーデバイスの接合方法
2か月前
日東精工株式会社
着座確認装置
1か月前
株式会社コスメック
クランプ装置
2か月前
ウエダ産業株式会社
カッター装置
1か月前
株式会社FUJI
工作機械
24日前
アズビル株式会社
溶接方法
1か月前
株式会社不二越
ドリル
1か月前
株式会社コスメック
着脱装置
2日前
津田駒工業株式会社
回転テーブル装置
2か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
1か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
4日前
株式会社ダイヘン
くびれ検出制御方法
4日前
個人
クーラント装置
1か月前
ニフコプラント株式会社
ろ過装置
3か月前
株式会社小島半田製造所
はんだ線
1か月前
株式会社不二越
管用タップ
1か月前
一文機工株式会社
スタッド溶接用プラグ
3か月前
株式会社不二越
複合加工機
3か月前
株式会社不二越
エンドミル
2か月前
株式会社FUJI
工具交換アーム
3か月前
工機ホールディングス株式会社
工具
29日前
有限会社 ナプラ
接合材用金属粒子
12日前
株式会社不二越
歯車加工装置
19日前
続きを見る