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公開番号2024008428
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022110301
出願日2022-07-08
発明の名称ねじ締め機
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B23P 19/06 20060101AFI20240112BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】スクリューガイド内でねじが傾斜するのを防止可能なねじ締め機を提供する。
【解決手段】
ねじSと嵌合可能な嵌合部35を備えたドライバビット34およびこのドライバビット34を回転自在に内包するとともに当該ドライバビット34に対して軸方向摺動自在に構成されるスクリューガイド36を備え、前記ドライバビット34は、回転駆動源32の駆動を受けて回転可能に構成され、前記スクリューガイド36には、吸気手段が連続し、前記ドライバビット34には、軸方向に相対移動可能に構成されたねじ保持部40が装着されており、前記ねじ保持部40は、その内部に前記嵌合部35を常時内包可能かつ、ねじ締結時にその先端から前記嵌合部35が突出可能に構成されていることを特徴とするねじ締め機10による。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
ねじと嵌合可能な嵌合部を備えたドライバビットおよびこのドライバビットを回転自在に内包するとともに当該ドライバビットに対して軸方向摺動自在に構成されるスクリューガイドを備え、
前記ドライバビットは、回転駆動源の駆動を受けて回転可能に構成され、
前記スクリューガイドには、吸気手段が連続しているねじ締め機において、
前記ドライバビットには、軸方向に相対移動可能に構成されたねじ保持部が装着されており、
前記ねじ保持部は、その内部に前記嵌合部を常時内包可能かつ、ねじ締結時にその先端から前記嵌合部が突出可能に構成されていることを特徴とするねじ締め機。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記ねじ保持部は、前記嵌合部を内包する保持部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。
【請求項3】
前記ねじ保持部は、前記保持部材を常時先端側に付勢する付勢ばねを有し、当該付勢ばねは、前記吸気手段の吸着力で撓むことがないよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載のねじ締め機。
【請求項4】
前記ねじ保持部は、ねじを着磁保持可能な磁石を備えていることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。
【請求項5】
前記磁石は、ねじと接触しないように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のねじ締め機。
【請求項6】
前記ねじ保持部の外径がねじの頭部外径以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークWにねじを締結するねじ締め機に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来回転駆動源の駆動を受けて回転可能なドライバビットと、このドライバビットを内包するスクリューガイドを備えたねじ締め機として、特許文献1に開示のものが知られている。このねじ締め機は、前記スクリューガイドに吸気手段が連続しており、吸気手段の駆動により、スクリューガイドの下端開口部にねじを吸着保持可能に構成されていた。そして、スクリューガイド内に吸着保持されたねじは、その頭部上端が前記ドライバビットの嵌合部が当接することで、スクリューガイド内で停止していた。そして、前記ドライバビットがモータの駆動を受けて、回転することにより、ドライバビットの下端とスクリューガイドの内部に吸着保持されたねじとが嵌合するように構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-178231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のねじ締め機は、吸気手段による吸引力のみでねじを保持する構成であったため、ドライバビットの回転時、ドライバビットがねじと嵌合する前にねじが傾いたり、倒れたりすることがあった。このようにスクリューガイド内でねじが傾くと、斜め締付けが生じたりねじの先端部がめねじに入らなかったり等、締付け不良が発生するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて創生されたものであり、スクリューガイド内でねじが傾くことを防止するねじ締め機の提供を目的とする。この目的を達成するために本発明はねじと嵌合可能な嵌合部を備えたドライバビットおよびこのドライバビットを回転自在に内包するとともに当該ドライバビットに対して軸方向摺動自在に構成されるスクリューガイドを備え、前記ドライバビットは、回転駆動源の駆動を受けて回転可能に構成され、前記スクリューガイドには、吸気手段が連続しているねじ締め機において、前記ドライバビットには、軸方向に相対移動可能に構成されたねじ保持部が装着されており、前記ねじ保持部は、その内部に前記嵌合部を常時内包可能かつ、ねじ締結時にその先端から前記嵌合部が突出可能に構成されていることを特徴とする。なお、前記ねじ保持部は、嵌合部を内包する保持部材を備えていることが好ましい。また、前記ねじ保持部は、前記保持部材を常時先端側に付勢する付勢ばねを有しており、当該付勢ばねは、前記吸気手段の吸着力によって撓まないように設定されていることが好ましい。さらに、前記ねじ保持部は、ねじを着磁保持可能な磁石を備えていることが好ましい。また、前記磁石がねじと接触しないように配置されていることが好ましい。さらに前記ねじ保持部の外径がねじの頭部外径以下に設定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明のねじ締め機は、ねじ保持部がスクリューガイド内部でドライバビットとねじとが接触することを防止するため、スクリューガイド内部でねじが傾斜し難くなる。これにより、斜め締付け等の締付け不良を防止できる等の利点がある。なお、前記ねじ保持部が嵌合部を内包する保持部材を備え、スクリューガイド内部でねじが保持部材と面接触する構成のため、スクリューガイド内部でねじがより傾斜し難くなる等の利点も有する。また、前記保持部材を先端側に付勢する付勢ばねが吸気手段の吸着力によって撓まないように設定されているため、吸気手段が駆動していてもドライバビットが保持部材の先端から突出することがない。このため、スクリューガイド内部でドライバビットとねじとが接触することを防止可能等の利点がある。さらに、前記ねじ保持部が磁石を備え、ねじを着磁保持可能なため、ねじの脱落を防止可能等の利点も有する。また、前記磁石がねじと接触しないように配置されているため、ねじが磁石に衝突することがなく、磁石の破損が防止される等の利点も有する。さらに、前記ねじ保持部の外径がねじの頭部外径以下に設定されている場合、狭い所でも問題無く締付け可能となる等の利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係るねじ締め機の概略側面図である。
本発明に係るねじ締め機の要部拡大図であり、(a)はスクリューガイド内部にねじを吸着保持した状態の一部断面側面図であり、(b)はねじをワークに締結している状態の一部断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、10は、ワークWに対して頭部および軸部を備えたねじSを締め付けるねじ締め機である。このねじ締め機10は、位置制御機構20と、この位置制御機構20の駆動を受けて昇降するねじ締めツール30と、前記位置制御機構20およびねじ締めツール30の駆動を制御する制御部(図示せず)を備える。
【0009】
前記位置制御機構20は、鉛直方向に延びるフレーム21を備えており、このフレーム21の上下端部には、水平方向に延びる上板211および下板212が一体に固定されている。この上板211および下板212の間には、フレーム21と平行に延びるガイドロッド22が設けられており、このガイドロッド22には、摺動自在に構成されたドライバ台23が昇降自在に装着されている。また、前記上板211には、昇降駆動源の一例である昇降用ACサーボモータ24(以下、昇降モータ24という)が載置されており、この昇降モータ24は、その出力軸にボールねじ25が一体に回転可能に連結されている。このボールねじ25は、前記上板211および下板212の間に設けられており、このボールねじ25には、その回転によって昇降する駆動ナット(図示せず)を介して前記ドライバ台23が連結されている。これら構造により、前記ドライバ台23は、前記昇降モータ24の回転駆動を受けて、ガイドロッド22に沿って昇降可能となる。なお、前記昇降モータ24には、その出力軸の回転量を検出可能な位置検出手段の一例であるエンコーダ(図示せず)が備えられている。
【0010】
なお、前記位置制御機構20は、ロボットハンド等の多関節機構(図示せず)に支持されており、その多関節機構の駆動により水平方向に移動自在に構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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