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公開番号2024033272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136770
出願日2022-08-30
発明の名称工作機械
出願人津田駒工業株式会社
代理人
主分類B23Q 16/02 20060101AFI20240306BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】回転割出し装置を含む工作機械において、その回転割出し装置に供給される作動流体がフレーム内の空間に漏洩したことを検知できる構成を提供すること。
【解決手段】回転軸の端部に取り付けられた回転対象部材の角度位置を割り出すための回転割出し装置を含む工作機械であって、回転割出し装置が、割り出された角度位置で回転軸を保持するクランプ装置、及び、フレーム内の空間の内圧を高めるように空間に圧縮空気を供給するエアパージ装置であって圧縮空気の供給源とフレームとを接続する供給管路中に設けられた圧力調整器を含むエアパージ装置を備えた工作機械において、供給管路における圧力調整器よりもフレーム側に設けられると共に供給管路内の圧力に応じて圧力信号を出力する圧力センサと、圧力センサからの圧力信号に基づいて異常の有無を判別する判別器とを含む異常判別装置を備える。

【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸の端部に取り付けられた回転対象部材の角度位置を割り出すための回転割出し装置を含む工作機械であって、前記回転割出し装置が、割り出された角度位置で前記回転軸を保持するクランプ装置、及び、フレーム内の空間の内圧を高めるように前記空間に圧縮空気を供給するエアパージ装置であって圧縮空気の供給源と前記フレームとを接続する供給管路中に設けられた圧力調整器を含むエアパージ装置を備えた工作機械において、
前記供給管路における前記圧力調整器よりも前記フレーム側に設けられると共に前記供給管路内の圧力に応じて圧力信号を出力する圧力センサと、前記圧力センサからの圧力信号に基づいて異常の有無を判別する判別器とを含む異常判別装置を備えた
ことを特徴とする工作機械。
続きを表示(約 60 文字)【請求項2】
前記圧力センサは、圧力スイッチである
ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸の端部に取り付けられた回転対象部材の角度位置を割り出すための回転割出し装置を含む工作機械であって、その回転割出し装置が、割り出された角度位置で回転軸を保持するクランプ装置、及び、フレーム内の空間の内圧を高めるように前記空間に圧縮空気を供給するエアパージ装置であって圧縮空気の供給源とフレームとを接続する供給管路中に設けられた圧力調整器を含むエアパージ装置を備えた工作機械に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
そのような工作機械に備えられる回転割出し装置は、割り出された回転軸の角度位置を保持するためのクランプ装置を備えている。また、そのような回転割出し装置には、そのフレーム内の空間にクーラント液等が侵入しないようにするために、その空間に圧縮空気を供給するためのエアパージ装置を備えているものがある。そして、そのような回転割出し装置の一例として、特許文献1に開示された装置が挙げられる。
【0003】
その特許文献1に開示された回転割出し装置について、より詳しくは、その回転割出し装置は、作動流体が供給されるクランプ用の空間(以下、「圧力室」と言う)と、回転部材(回転軸)の軸線方向に作動するピストンと、回転軸に対して相対回転不能に設けられたブレーキディスクと、ケース(フレーム)に固定された被制動部材とを含むクランプ機構(クランプ装置)を備えている。そして、その回転割出し装置では、作動流体が圧力室に供給されることで、ピストンを回転部材(回転軸)の軸線方向に作動させ、そのピストンがブレーキディスクを被制動部材に押し付けることで、割り出された角度位置で回転軸が保持されるようになっている。
【0004】
また、その回転割出し装置は、供給管路等を介して圧縮空気の供給源に接続されるエアパージ機構(エアパージ装置)を備えている。そして、その回転割出し装置では、そのエアパージ装置によりケース内(フレーム内)の空間に圧縮空気が供給され、その空間の圧力が大気圧よりも高く保持されることで、その空間への切削油剤等の侵入が防止されるようになっている。
【0005】
なお、そのような工作機械に備えられる回転割出し装置には、回転軸(回転対象部材)に取り付けられた治具ユニットに作動流体を供給するために、フレームの内部にロータリージョイントを備えたものがある。そして、そのような回転割出し装置の一例として、特許文献2に開示された装置が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-160262号公報
特開2021-088004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前述した特許文献1に開示されているようなクランプ装置を備えた回転割出し装置においては、作動流体が供給されるクランプ用の空間は、Oリング等のシール材により密封されている。しかし、そのシール材は、経年変化や回転割出し装置の使用中の摺動に伴い、そのシール性能が低下する場合がある。そして、そのようにシール性能が低下すると、圧力室に供給される作動流体がフレーム内の空間に漏洩する状態となる場合がある。そして、そのような状態となると、作動流体によって作動されるクランプ装置の動作が正常に行われなくなって、回転軸における角度位置の精度が低下するといった問題が生じる場合がある。
【0008】
また、クランプ装置に限らず、特許文献2に開示された回転割出し装置におけるロータリージョイントでも、フレーム内の空間への作動流体の漏洩が発生する場合がある。すなわち、そのロータリージョイントにおいても、その内部において作動流体が供給される流路を密閉するために設けられたシール材が劣化し、シール性能が低下した場合において、その流路に供給される作動流体がフレーム内の空間に漏洩する状態となる場合がある。そして、そのような状態となると、そのロータリージョイントを介して作動流体が供給される治具ユニット等の装置の動作が正常に行われなくなり、回転割出し装置の作動が正常に行われないといった問題が生じる場合がある。
【0009】
しかし、従来の工作機械では、前記のような問題を生じる回転割出し装置のフレーム内部での作動流体の漏洩を検出する手段は備えられていない。そのため、前記のような問題が発生しても、その原因が作動流体の漏洩によるものであるということが直ぐには判別できず、その原因(作動流体が漏洩した状態)が解消されない状態が続く虞がある。
【0010】
以上のような従来の工作機械における問題を鑑み、本発明は、前記のような回転割出し装置を含む工作機械において、その回転割出し装置に供給される作動流体がフレーム内の空間に漏洩したことを検知できる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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