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公開番号2024039483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022144075
出願日2022-09-09
発明の名称フラックス入りワイヤ
出願人四国溶材株式会社
代理人個人
主分類B23K 35/368 20060101AFI20240314BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】低コストで安定した埋もれアーク溶接を実現することのできるフラックス入りワイヤを提供する。
【解決手段】埋もれアーク溶接用のフラックス入りワイヤ1は、鋼製外皮6と、鋼製外皮6中に充填されたフラックス5とを有し、フラックス5は、ワイヤ全質量に対して、金属酸化物からなるスラグ形成剤を0.40~1.20質量%含み、金属粉を13.70質量%以上含み、アルカリ金属を含むフッ化物又は酸化物を、アルカリ金属換算値の合計で0.05~0.50質量%含む。また、フラックス5は、ワイヤ全質量に対して、フッ化物からなるガス発生剤を0.19~1.00質量%含む。また、フラックス5は、ワイヤ全質量に対して、金属炭酸塩からなるガス発生剤を0.30~1.00質量%含む。また、フラックス5は、ワイヤ全質量に対して、Ti又はTi化合物をTi換算値の合計で0.30~0.75質量%含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製外皮と、前記鋼製外皮中に充填されたフラックスとを有する埋もれアーク溶接用のフラックス入りワイヤにおいて、
前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、
金属酸化物からなるスラグ形成剤を0.40~1.20質量%含み、
金属粉を13.70質量%以上含み、
アルカリ金属を含むフッ化物又は酸化物を、アルカリ金属換算値の合計で0.05~0.50質量%含むことを特徴とするフラックス入りワイヤ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、フッ化物からなるガス発生剤を0.19~1.00質量%含むことを特徴とする請求項1記載のフラックス入りワイヤ。
【請求項3】
前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、金属炭酸塩からなるガス発生剤を0.30~1.00質量%含むことを特徴とする請求項1又は2記載のフラックス入りワイヤ。
【請求項4】
前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、Ti又はTi化合物をTi換算値の合計で0.30~0.75質量%含むことを特徴とする請求項1記載のフラックス入りワイヤ。
【請求項5】
前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、B化合物をB換算値で0.0010~0.0085質量%含むことを特徴とする請求項1記載のフラックス入りワイヤ。
【請求項6】
前記フラックスの充填率が、ワイヤ全質量に対する質量比で17.5~19.5質量%であることを特徴とする請求項1記載のフラックス入りワイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アーク溶接に用いられるフラックス入りワイヤに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ガスアーク溶接の一手法として、埋もれアーク溶接という方法が従来から知られており、例えば、下記特許文献1に開示されている。一般的なアーク溶接では、ワイヤ先端のアーク発生位置が母材表面よりも上方に位置するオープンアーク溶接の状態となり、アーク直下に母材とワイヤが溶融した溶融池が形成される。
【0003】
一方、埋もれアーク溶接においては、溶接電圧を低下させると共に溶接電流を増加させ、アーク圧力を高くする。これにより、埋もれアーク溶接では、ワイヤ先端のアーク発生位置が母材表面よりも下方に位置するようになり、溶融池の溶け込み深さが深くなって、厚板でも少ない溶接回数で効率良く溶接を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6777969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、埋もれアーク溶接においては、上述したようにアーク発生位置が溶融池内に進入して蛸壺状の深いアークによる窪み(以後アークホールと呼称する)が形成される。その為、ワイヤ先端に形成された溶滴と周囲の溶融金属が接触して短絡することでアークが消弧すると共に、その後に爆発的なアークの再点弧が起きる現象が繰り返される等、アークが安定しないという課題がある。
【0006】
これに対して、上記特許文献1では、溶接電流を高精度に制御することで、アークを安定して発生させるようにしている。しかし、このような溶接電流を高精度に制御するためには高価な電源装置が必要となり、コストもかかる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、低コストで安定した埋もれアーク溶接を実現することのできるフラックス入りワイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明に係るフラックス入りワイヤは、鋼製外皮と、前記鋼製外皮中に充填されたフラックスとを有する埋もれアーク用のフラックス入りワイヤにおいて、前記フラックスは、ワイヤ全質量に対して、金属酸化物からなるスラグ形成剤を0.40~1.20質量%含み、金属粉を13.70質量%以上含み、アルカリ金属を含むフッ化物又は酸化物を、アルカリ金属換算値の合計で0.05~0.50質量%含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るフラックス入りワイヤによれば、金属酸化物からなるスラグ形成剤、金属粉、アルカリ金属を含むフッ化物又は酸化物を所定量含むことで、安定した埋もれアーク溶接を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るフラックス入りワイヤの模式断面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る埋もれアーク溶接について説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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