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公開番号2024044479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150015
出願日2022-09-21
発明の名称工作機械
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人ネクスト,個人,個人
主分類B23Q 1/00 20060101AFI20240326BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】タレット本体の剛性を高め、且つ、タレット本体に配管の配置スペースを確保できる工作機械を提供すること。
【解決手段】工作機械は、旋回軸と、旋回軸に取り付けられた刃物台と、旋回軸を回転させ刃物台を回転させる刃物台駆動源を設けられたタレット本体と、刃物台が配置された加工室と、刃物台駆動源が設けられた機械室とを区画する区画部材と、機械室から加工室の刃物台へ流体を供給する配管と、を備える。タレット本体は、区画部材に挿入される挿入部を、断面が矩形となる形状で形成され、且つ、挿入部の内部に旋回軸が設けられる。配管は、断面が矩形の挿入部の内部で、且つ、旋回軸の外側となる位置に配設される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
旋回軸と、
前記旋回軸に取り付けられた刃物台と、
前記旋回軸を回転させ前記刃物台を回転させる刃物台駆動源を設けられたタレット本体と、
前記刃物台が設けられた加工室と、前記刃物台駆動源が設けられた機械室とを区画する区画部材と、
前記機械室から前記加工室の前記刃物台へ流体を供給する配管と、
を備え、
前記タレット本体は、
前記区画部材に挿入される挿入部を、断面が矩形となる形状で形成され、且つ、前記挿入部の内部に前記旋回軸が設けられ、
前記配管は、
断面が矩形の前記挿入部の内部で、且つ、前記旋回軸の外側となる位置に配設される、工作機械。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記刃物台は、
回転工具を取り付け可能であり、
前記旋回軸は、
前記回転工具を回転させる駆動軸が内部に設けられる、請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記挿入部は、
前記旋回軸の軸方向に直交する平面で切断した断面形状が四角形をなし、
前記区画部材は、
前記刃物台の移動に合わせて伸縮するテレスコカバーであり、前記挿入部の断面形状に合わせて形成された四角形の貫通孔を形成され、
前記旋回軸は、
四角形の前記貫通孔の中央に配置される、請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
ワークを保持するワーク保持装置を、さらに備え、
前記刃物台は、
前記刃物台の移動に応じて前記ワーク保持装置に保持された前記ワークと接触するプッシャを取り付け可能であり、前記プッシャと連通される連通孔が形成され、
前記タレット本体は、
前記配管を通じて供給された流体を、前記連通孔を介して前記刃物台に取り付けられた前記プッシャに供給する連結部を有する、請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
【請求項5】
制御装置を、さらに備え、
前記連結部は、
本体側連結部材と、
前記本体側連結部材を移動させる連結部駆動部と、
を有し、
前記制御装置は、
前記連結部駆動部を駆動し、前記本体側連結部材を前記連通孔に連結する連結処理と、
前記連結処理を実行した後、前記本体側連結部材から前記連通孔を通じて前記プッシャに流体を供給し、供給した流体の圧力に基づいて前記ワーク保持装置に保持された前記ワークの保持状態を判断する判断処理と、
を実行する、請求項4に記載の工作機械。
【請求項6】
前記連結部は、
前記プッシャを前記刃物台の作業位置に配置した場合、前記旋回軸の軸方向と平行な方向において前記連通孔と互いに対向する位置に設けられ、
前記連結部駆動部は、
気体の供給に応じて、前記旋回軸の軸方向と平行な方向において前記本体側連結部材を前記連通孔に近づく方向へ移動させる前進用シリンダ部と、
気体の供給に応じて、前記旋回軸の軸方向と平行な方向において前記本体側連結部材を前記連通孔から離れる方向へ移動させる後退用シリンダ部と、
を有する、請求項5に記載の工作機械。
【請求項7】
前記プッシャは、
前記ワークに接触する当接部材と、
前記当接部材を前記ワーク側へ付勢する弾性部材と、
前記連通孔を介して供給された流体を排出する排出口と、
を有し、
前記当接部材は、
前記ワークと接触していない状態では前記弾性部材の弾性力によって前記排出口を開放する位置に配置され、前記ワークと接触した状態では前記ワークから付与された力に応じて前記弾性部材を収縮させ前記排出口を閉塞する位置に配置され、
前記制御装置は、
前記判断処理において、前記プッシャに供給した流体の圧力の上昇に基づいて前記プッシャが前記ワーク保持装置に保持された前記ワークに接触したか否かを判断する、請求項5に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、工作機械における流体を流す配管の技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、工作機械において流体を流す配管に係わる技術が種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、刃物台本体に軸支されたタレット軸を回転させ、タレット軸の先端に固定された刃物台を回転させる旋盤について記載されている。この旋盤のタレット軸の内部には、タレットに連通する配管が形成されている。この配管には、切削液や作動油などの流体が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-25403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、工作機械は、必要な機能などに応じてタレット軸の構成が変更される。タレット軸の構成によっては、配管をタレット軸の内部に設けることが困難となる場合がある。一方で、刃物台本体は、タレットの工具をワークに当てて加工を行なう間、タレット軸を安定して軸支する必要があり、一定の剛性が要求される。このため、剛性を高めつつ、配管を配置できる刃物台本体が必要となってくる。
【0005】
本願は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、タレット本体の剛性を高め、且つ、タレット本体に配管の配置スペースを確保できる工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書は、旋回軸と、前記旋回軸に取り付けられた刃物台と、前記旋回軸を回転させ前記刃物台を回転させる刃物台駆動源を設けられたタレット本体と、前記刃物台が設けられた加工室と、前記刃物台駆動源が設けられた機械室とを区画する区画部材と、前記機械室から前記加工室の前記刃物台へ流体を供給する配管と、を備え、前記タレット本体は、前記区画部材に挿入される挿入部を、断面が矩形となる形状で形成され、且つ、前記挿入部の内部に前記旋回軸が設けられ、前記配管は、断面が矩形の前記挿入部の内部で、且つ、前記旋回軸の外側となる位置に配設される、工作機械を開示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の工作機械によれば、区画部材によって加工室と機械室とを区画し、加工室で発生した切粉等が機械室へ侵入することを抑制できる。また、この区画部材に挿入する装着本体部の挿入部を、断面が矩形となる形状で形成することで、他の形状(丸形など)のタレット本体に比べて断面二次モーメントを大きくすることができ、タレット本体の剛性を高めることができる。そして、矩形の挿入部において、旋回軸の外側となる位置に配管を配置することで、旋回軸内部とは別に配管を配置するスペースを確保できる。従って、タレット本体の剛性を高め且つ、タレット本体に配管の配置スペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の工作機械の斜視図。
複合加工機の主要な構造を示す斜視図。
複合加工機の主要な構造を示す右側面図。
工作機械のブロック図。
左側タレット及びテレスコカバーを加工室側から見た斜視図。
左側タレット及びテレスコカバーを機械室側から見た斜視図。
左側タレット及びテレスコカバーを機械室側から見た斜視図。
テレスコカバーを加工室側から見た平面図。
左側タレットの断面図。
連結部、プッシャ、刃物台の断面図。
図10の連結部の拡大図。
図10のプッシャの拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の工作機械を具体化した一実施例について、図を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施例の工作機械1を正面側の右上方から見た斜視図を示している。以下の説明では、図1に示すように、工作機械1を正面から見た方向を基準として、機械幅方向であって装置の設置面に水平な方向をZ軸方向(左右方向)、装置の設置面に平行でZ軸方向に垂直な方向をY軸方向(前後方向)、Z軸方向及びY軸方向の両方に垂直な方向をX軸方向(上下方向)と称して説明する。また、図1は、後述するワーク搬送装置7、スピンドルモータ27など、工作機械1の一部の部品の図示を省略している。また、図1は、前方に向かって回転する操作盤3の動作状態を連続的に図示している。
【0010】
(工作機械1の構成)
図1に示すように、工作機械1は、前面を機体カバー2によって覆われており、機体カバー2の前方に操作盤3が設けられている。操作盤3は、ユーザインタフェースであり、機体カバー2の前面に設けられ、タッチパネル、押しボタンなどを備えている。尚、図1は、機体カバー2の一部(左正面扉など)を取り外した状態を示している。また、機体カバー2の内部には、後述する複合加工機10(図2参照)が収納されている。工作機械1は、機械正面の中央部分を間に挟んだ左右両側に右正面扉4と、左正面扉(図示略)が設けられている。左正面扉は、右正面扉4と左右対称な構成となっている。各正面扉の後方には、後述する左側及び右側加工装置11L,11RによりワークWに対する加工を実行する加工室5が設けられている。ユーザは、右正面扉4等を開けることで加工室5にアクセス可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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