TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024002442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-11
出願番号2022101614
出願日2022-06-24
発明の名称ろ過装置
出願人ニフコプラント株式会社
代理人個人
主分類B23Q 11/00 20060101AFI20231228BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】フィルタクリーニング直後の初期通過を防止する。
【解決手段】クリーン液を貯留するクリーン槽11と、使用済みのダーティ液を貯留するダーティ槽12と、上記ダーティ液をろ過するフィルタユニット20と、上記ダーティ液を上記フィルタユニット20に送液するフィルタポンプ13と、上記フィルタユニット20のフィルタ21を上記フィルタポンプ13を停止してクリーニングするクリーニング手段30と、上記クリーン槽11におけるクリーン液の液位の変動を検知する液位検知センサ40と、上記液位検知センサ40が検知した液位の変動に基づいて、上記フィルタポンプ13の送液流量を変動させるポンプ制御手段45とを備え、上記ポンプ制御手段45は、上記クリーン槽11の液位が上記クリーニングの実行によって下降し終了に伴い上昇に転じることを上記液位検知センサ40が検知すると、上記フィルタポンプ13の送液流量を通常運転よりも減らす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
工作機械で使用される加工用の液をろ過するためのろ過装置であって、
ろ過済みのクリーン液が貯留されるクリーン槽と、
上記クリーン槽のクリーン液を工作機械に供給するための供給ポンプと、
上記工作機械で使用済みのダーティ液が貯留されるダーティ槽と、
上記ダーティ液をろ過してクリーン液にするためのフィルタを有するフィルタユニットと、
上記ダーティ槽のダーティ液を上記フィルタユニットに送液するフィルタポンプと、
上記フィルタユニットのフィルタを上記フィルタポンプを停止した状態でクリーニングするクリーニング手段と、
上記クリーン槽におけるクリーン液の液位の変動を検知する液位検知センサと、
上記液位検知センサが検知した液位の変動に基づいて、上記フィルタポンプの送液流量を変動させるポンプ制御手段とを備え、
上記ポンプ制御手段は、上記クリーン槽の液位が上記クリーニングの実行によって下降したのちクリーニングの終了に伴い上昇に転じることを上記液位検知センサが検知したタイミングで、上記フィルタポンプの送液流量を所定時間のあいだ通常運転よりも減少させる初期通過制御を行う
ことを特徴とするろ過装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
上記ポンプ制御手段による初期通過制御は、
上記液位検知センサで検知するクリーン槽の液位の変動がないように行う
請求項1記載のろ過装置。
【請求項3】
上記ポンプ制御手段による初期通過制御は、
上記液位検知センサで検知するクリーン槽の液位の変動が微増するように行う
請求項1記載のろ過装置。
【請求項4】
上記ポンプ制御手段は、
上記供給ポンプによる工作機械へのクリーン液の供給流量が減少し、上記液位検知センサが検知する上記クリーン槽におけるクリーン液の液位の減少が緩やかになったとき、それに応じて上記フィルタポンプの送液流量を通常運転よりも減少させるよう制御する
請求項1記載のろ過装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、研削盤,旋盤,マシニングセンタ等に用いられるクーラント液のような液中に存在する異物を除去するろ過装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
研削盤や旋盤等の工作機械に用いられるクーラント液のろ過装置として、加工で生じたスラッジをフィルタでろ過し、スラッジが体積したフィルタをクリーニングしてろ過を再開することを繰り返す装置が用いられている。
【0003】
上記のようなフィルタ洗浄機能を有する切削液濾過装置として、本出願人は下記の特許文献1を把握している。
【0004】
上記特許文献1にはつぎの記載がある。
[請求項1]
工作機械を用いてワークを加工する際に使用した切削液を貯留するダーティー槽と、前記切削液に含まれる不純物を濾過するフィルタと、前記フィルタに前記切削液を供給するポンプと、前記フィルタで濾過した切削液を貯留するクリーン槽と、前記フィルタに捕捉された不純物を洗浄するフィルタ洗浄機能を備えた切削液濾過装置において、
前記クリーン槽に貯留した切削液の液面の下限位置と上限位置を検出する2つの液面検出器と、
前記2つの液面検出器により前記切削液の液面が下限位置を下回ると前記ポンプを駆動して前記切削液をフィルタに供給し、上限位置にあることを検出すると前記ポンプを停止するポンプ制御部と、
前記ポンプの動作時間を積算するポンプ動作時間積算部と、
前記ポンプ動作時間積算部で積算された積算時間と予め設定された前記フィルタの洗浄動作間隔時間とを比較し、該積算時間が該洗浄動作間隔時間以上となった場合に前記フィルタの洗浄を指令する洗浄指令部と、
前記フィルタの洗浄が終了してから次の洗浄を行うまでの間に前記ポンプが動作した積算時間を記憶する積算時間記憶部と、
前記フィルタを洗浄後、前記ポンプ動作時間積算部で積算された前記ポンプの動作時間を新たに積算した積算時間と、前回のフィルタ洗浄前に前記ポンプの動作時間を積算して前記積算時間記憶部に記憶された積算時間とを比較し、新たに積算した積算時間が前回のフィルタ洗浄前の積算時間より長い場合には前記洗浄動作間隔時間を短くし、短い場合には前記洗浄動作間隔時間を長くするように調整する洗浄動作間隔時間調整部と、
を有することを特徴とする切削液濾過装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5383864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、フィルタに堆積したスラッジをクリーニングで除去するろ過装置は、ダーティ液を貯留するダーティタンク、ダーティタンクのダーティ液をろ過するフィルタ、クリーン液を貯留するクリーンタンクを備えている。クリーンタンクのクリーン液が工作機械に供給され、ダーティ液となって工作機械からダーティタンクに戻される。ダーティタンクのダーティ液は、フィルタポンプでフィルタに供給されてろ過され、クリーン液となってクリーンタンクに移送される。フィルタに堆積したスラッジは、クリーニング手段で除去され、クリーニング後のフィルタでろ過が再開される。
【0007】
フィルタクリーニング中においては、フィルタポンプは停止し、フィルタへのダーティ液の供給は停止される。フィルタクリーニング中でも、工作機械に対するクリーン液の供給は継続するため、クリーンタンク中のクリーン液の液面は低下する。フィルタクリーニングが終了すると、フィルタポンプが稼働し、フィルタへのダーティ液の供給が再開される。フィルタを通過したクリーン液はクリーンタンクに流れ込み、クリーンタンク中のクリーン液の液面は復旧する。
【0008】
このような装置では、フィルタを通過するクリーン液の流量が増減するのを吸収する必要があり、必要なときにクリーンタンクからダーティタンクへクリーン液をオーバーフローさせるようになっている。
【0009】
つまり、ダーティ液をフィルタに通過させてろ過してクリーン液とするろ過の過程では、フィルタを通過するクリーン液の流量が時間の経過とともに変化する。つまり、クリーニング直後はフィルタ面のスラッジ量が少ないため、フィルタを通過するクリーン液の流量が多い。一方、ろ過が進むにつれてスラッジの体積が増えるため、フィルタを通過するクリーン液の流量が少なくなる。
【0010】
このように、クリーニング直後は、フィルタを通過する液の流量が多いため、スラッジの初期通過が生じてクリーン液にスラッジが混入してしまう問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
低周波振動発生出力方法
23日前
日東精工株式会社
ねじ締め機
10日前
津田駒工業株式会社
工作機械
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
2か月前
日東精工株式会社
着座確認装置
1か月前
ウエダ産業株式会社
カッター装置
1か月前
株式会社FUJI
工作機械
25日前
アズビル株式会社
溶接方法
1か月前
株式会社コスメック
クランプ装置
2か月前
株式会社コスメック
着脱装置
3日前
株式会社不二越
ドリル
1か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
5日前
株式会社ダイヘン
くびれ検出制御方法
5日前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
1か月前
株式会社不二越
管用タップ
1か月前
個人
クーラント装置
1か月前
株式会社小島半田製造所
はんだ線
1か月前
株式会社不二越
エンドミル
2か月前
有限会社 ナプラ
接合材用金属粒子
13日前
工機ホールディングス株式会社
工具
1か月前
株式会社ダイヘン
正逆送給アーク溶接方法
2か月前
株式会社永木精機
埋設管窓開け工具
18日前
株式会社不二越
歯車製造装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
位置検出装置
1か月前
株式会社不二越
歯車加工装置
20日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1か月前
SUS株式会社
ナット挿入装置
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1か月前
清水建設株式会社
溶接装置
25日前
日立造船株式会社
溶接装置
17日前
四国溶材株式会社
フラックス入りワイヤ
1か月前
矢崎総業株式会社
レーザー溶接方法
1か月前
株式会社ダイヘン
炭酸ガスパルスアーク溶接装置
1か月前
京セラ株式会社
ドリル及び切削加工物の製造方法
2か月前
榎本ビーエー株式会社
切粉濾過装置
1か月前
続きを見る