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公開番号2024021376
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124164
出願日2022-08-03
発明の名称ドリル及び切削加工物の製造方法
出願人京セラ株式会社
代理人
主分類B23B 51/00 20060101AFI20240208BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】先端側においては切屑が外部に排出されにくく、後端側においては切屑が外部に排出され易いドリルが求められている。
【解決手段】本開示の一態様に基づくドリルは、回転軸に沿って先端から後端に向かって延びた棒形状であって、切刃、排出溝、第1外周面及び第2外周面を有する。排出溝は、先端の側に位置する第1領域と、後端の側に位置する第2領域と、を有する。第1断面において、排出溝及び第1外周面のなす角が鋭角であって、排出溝及び第2外周面のなす角が鋭角であって、第2断面において、排出溝及び第1外周面のなす角が鋭角であって、排出溝及び第2外周面のなす角が鈍角である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸に沿って先端から後端に向かって延びた棒形状であって、
前記先端の側に位置する切刃と、
前記切刃から前記後端に向かって延びた排出溝と、
前記回転軸の回転方向の前方において前記排出溝と隣り合う第1外周面と、
前記回転方向の後方において前記排出溝と隣り合う第2外周面と、を有し、
前記排出溝は、
前記先端の側に位置する第1領域と、
前記後端の側に位置する第2領域と、を有し、
前記第1領域を通り、前記回転軸に直交する第1断面において、
前記排出溝及び前記第1外周面のなす角が鋭角であって、
前記排出溝及び前記第2外周面のなす角が鋭角であって、
前記第2領域を通り、前記回転軸に直交する第2断面において、
前記排出溝及び前記第1外周面のなす角が鋭角であって、
前記排出溝及び前記第2外周面のなす角が鈍角である、回転工具。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記排出溝及び前記第2外周面のなす角は、前記第1断面から前記第2断面に向かうにしたがって大きくなっている、請求項1に記載の回転工具。
【請求項3】
前記排出溝及び前記第2外周面のなす角は、前記第1断面から前記第2断面に向かうにしたがって一定の比率で大きくなっている、請求項2に記載の回転工具。
【請求項4】
前記第1断面における前記排出溝及び前記第1外周面のなす角が、前記第2断面における前記排出溝及び前記第1外周面のなす角よりも大きい、請求項1に記載の回転工具。
【請求項5】
前記排出溝及び前記第1外周面のなす角は、前記第2断面から前記第1断面に向かうにしたがって大きくなっている、請求項4に記載の回転工具。
【請求項6】
前記第1断面における前記第1領域は、全体が凹曲線形状であって、
前記第2断面における前記第2領域は、
前記第1外周面に接続され、凹曲線形状である第1部位と、
前記第2外周面及び前記第1部位に接続され、直線形状である第2部位と、を有する、請求項1に記載の回転工具。
【請求項7】
前記排出溝は、前記第1領域及び前記第2領域の間に位置する第3領域をさらに有し、
前記第3領域は、前記回転軸に直交する第3断面において、
前記第1外周面に接続され、凹曲線形状である第3部位と、
前記第2外周面及び前記第1部位に接続され、直線形状である第4部位と、を有し、
前記第2部位が、前記第4部位よりも長い、請求項6に記載の回転工具。
【請求項8】
前記第3部位が、前記第1部位よりも長い、請求項7に記載の回転工具。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載の回転工具を回転させる工程と、
前記回転工具を被削材に接触させる工程と、
前記回転工具を被削材から離す工程と、を有する切削加工物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被削材の切削加工に用いられる回転工具及び切削加工物の製造方法に関する。回転工具としては、例えば、ドリル及びリーマが挙げられる。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属などの被削材を切削加工する際に用いられる回転工具として、例えば特許文献1~3に記載のドリルが知られる。特許文献1~3に記載のドリルは、いずれも先端から後端に向かって延びた排出溝を有する。先端で生じた切屑は、排出溝を通って後端側へと流れ、外部へと排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭62-188313号公報
特開平03-142118号公報
特開平09-501109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回転工具(ドリル)の先端側において、切屑が外部へ飛び出すと、切屑によって被削材の加工面が傷つけられる恐れがある。また、ドリルの後端側において切屑が外部へ飛び出しにくいと、切屑の詰まりが生じる恐れがある。そのため、ドリルの先端側においては切屑が外部に排出されにくく、ドリルの後端側においては切屑が外部に排出され易いことが望まれる。
【0005】
例えば、特許文献1~3に記載のドリルは、各実施形態において開示されているラジアルレーキ及びヒール角が設定されているため、上記の課題が解決されていない。(特許文献1の図3、特許文献2の図3、特許文献3の図3等参照)。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の限定されない一面の回転工具は、回転軸に沿って先端から後端に向かって延びた棒形状であって、前記先端の側に位置する切刃と、前記切刃から前記後端に向かって延びた排出溝と、前記回転軸の回転方向の前方において前記排出溝と隣り合う第1外周面と、前記回転方向の後方において前記排出溝と隣り合う第2外周面と、を有する。前記排出溝は、前記先端の側に位置する第1領域と、前記後端の側に位置する第2領域と、を有する。前記第1領域を通り、前記回転軸に直交する第1断面において、前記排出溝及び前記第1外周面のなす角が鋭角であって、前記排出溝及び前記第2外周面のなす角が鋭角である。前記第2領域を通り、前記回転軸に直交する第2断面において、前記排出溝及び前記第1外周面のなす角が鋭角であって、前記排出溝及び前記第2外周面のなす角が鈍角である。
【発明の効果】
【0007】
上記のドリルは、先端側においては切屑が外部に排出されにくく、後端側においては切屑が外部に排出され易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る回転工具を示す斜視図である。
図1に示すドリルをA1方向から見た平面図である。
図1に示すドリルをA2方向から見た平面図である。
図2に示すIV-IV断面の断面図である。
図2に示すV-V断面の断面図である。
図2に示すVI-VI断面の断面図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の回転工具について、図面を用いて詳細に説明する。また、以下で参照する各図では、説明の便宜上、実施形態を構成する部材における主要な部材のみを簡略化して示している。したがって、回転工具は、本明細書が参照する各図に示されない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率を忠実に表したものではない。なお、本実施形態に示す回転工具はドリルであるが、例えば、リーマ又はエンドミルに本実施形態に示す回転工具の構成を適用してもよい。
【0010】
本実施形態のドリル1は、図1に示す一例のように、先端3Aから後端3Bに向かって回転軸O1に沿って延びた略円柱形状の本体3を有する。本体3は、回転軸O1を中心として、回転方向O2に回転しながら穴あけ加工を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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