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公開番号2024054279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2024018370,2023556682
出願日2024-02-09,2022-10-28
発明の名称捺染用インク組成物
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類C09D 11/30 20140101AFI20240409BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】追従性の向上だけでなく、摩擦堅ろう性の向上、さらに、捺染対象の生地のごわつきを抑え、肌触りなどの風合いを良好にする捺染用インク組成物を提供する。
【解決手段】本開示の一局面は、樹脂と、顔料と、水性媒体と、有機溶剤とを含み、前記樹脂は、伸度が500%以上750%以下、かつ、引張強度が25MPa以上40MPa以下である第一樹脂と、伸度が250%以上550%以下、かつ、引張強度が55MPa以上90MPa以下である第二樹脂とを含有する、捺染用インク組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂と、顔料と、水性媒体と、有機溶剤とを含み、
前記樹脂は、伸度が500%以上750%以下、かつ、引張強度が25MPa以上40MPa以下である第一樹脂と、伸度が250%以上550%以下、かつ、引張強度が55MPa以上90MPa以下である第二樹脂とを含有する、捺染用インク組成物。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
第一樹脂と第二樹脂との重量比(第二樹脂/第一樹脂)が、0.6~1.7である、請求項1に記載の捺染用インク組成物。
【請求項3】
第二樹脂の引張強度が、60MPa以上90MPa以下である、請求項1に記載の捺染用インク組成物。
【請求項4】
第一樹脂および第二樹脂がポリウレタン樹脂である、請求項1に記載の捺染用インク組成物。
【請求項5】
前記樹脂の含有量が、インク組成物全体に対して、6質量%以上、9質量%以下である、請求項1に記載の捺染用インク組成物。
【請求項6】
インクジェット捺染に使用される、請求項1~5のいずれかに記載の捺染用インク組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、捺染用インク組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、綿や、絹、ポリエステル等の布帛に捺染を行う方法としては、スクリーン捺染法やローラー捺染法などが広く用いられていた。これらの捺染方法は、図柄毎にスクリーン枠や彫刻ローラーなどを用意する必要があるため、多品種少量生産の捺染には不向きであった。また、糊剤等を洗い落とす必要があり大量の廃水を排出するため環境負荷の増大が課題になっていた。これに対して、インクジェット捺染方法は、スクリーン枠や彫刻ローラーなどの製版作業が不要であり、デジタルデータを変更するだけで図柄や色を変更することができるため、多品種少量生産に向いており、廃水の排出量も大幅に低減できることで近年広く用いられてきている。
【0003】
インクジェット捺染方法には、これまでにも顔料及び樹脂を含有するインクジェット用インクが用いられており、例えば、特許文献1には、樹脂粒子と水と有機溶剤とを含有する顔料捺染インク組成物が開示されており、前記樹脂粒子は、ガラス転移温度が5℃以下であり、前記インク組成物の総量に対して6.5質量%以上含有されていること、並びに、皮膜伸度が400%以上600%以下であり、被膜強度が50MPa以上であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-104362号公報
【発明の概要】
【0005】
本開示の一局面に関する捺染用インク組成物は、樹脂と、顔料と、水性媒体と、有機溶剤とを含み、前記樹脂は、伸度が500%以上750%以下、かつ、引張強度が25MPa以上40MPa以下である第一樹脂と、伸度が250%以上550%以下、かつ、引張強度が55MPa以上90MPa以下である第二樹脂とを含有している。
【発明を実施するための形態】
【0006】
上述したような特許文献1に記載の発明は、捺染用インク組成物に、上述したような樹脂粒子を含有させることで、布帛の伸縮に対して追従性が良好であり、耐擦性等に優れた画像を形成できるとしている。
【0007】
しかしながら、捺染に使用されるインクジェット記録の場合、追従性の向上だけでなく、摩擦堅ろう性の向上、さらに、捺染対象の生地のごわつきを抑え、肌触りなどの風合いを良好にすること等が求められている。この点、上述したような所定の皮膜伸度及び被膜強度を有する樹脂粒子を使用するだけでは、当該インク組成物で画像を形成した捺染物において十分な摩擦堅ろう性や風合いを得ることができないおそれがある。
【0008】
以下、本開示に係る実施形態について具体的に説明するが、本開示は、これらに限定されるものではない。
【0009】
[捺染用インク組成物]
本開示の一実施形態に係る捺染用インク組成物(以下、単に「インク組成物」と称することもある)は、樹脂と、顔料と、水性媒体と、有機溶剤とを含む。そして、前記樹脂は、伸度が500%以上750%以下、かつ、引張強度が25MPa以上40MPa以下である第一樹脂と、伸度が250%以上550%以下、かつ、引張強度が55MPa以上90MPa以下である第二樹脂とを含有する。このようなインク組成物を使用することによって、優れた乾燥摩擦堅ろう性及び湿潤摩擦堅ろう性を有する捺染物を得ることができ、さらに、捺染対象の生地の風合いも良好になる。
【0010】
(樹脂)
本実施形態の樹脂は少なくとも2種の樹脂を有する。第一樹脂は、伸度が500%以上750%以下、かつ、引張強度が25MPa以上40MPa以下である。第二樹脂は、伸度が250%以上550%以下、かつ、引張強度が55MPa以上90MPa以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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