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公開番号2024030397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133262
出願日2022-08-24
発明の名称切粉濾過装置
出願人榎本ビーエー株式会社
代理人個人,個人
主分類B23Q 11/00 20060101AFI20240229BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】1次貯留槽及びクリーン槽の切粉の堆積を抑制できる切粉濾過装置を提供すること。
【解決手段】切粉濾過装置10は、1次貯留槽20と、無端状のベルトとしての第2ベルトと、2次貯留槽30と、ドラムフィルタ40と、クリーン槽50と、サイクロン分離器91と、磁力分離器93と、を備えている。1次貯留槽20には、1次切削油L1が貯留される。第2ベルトには、1次貯留槽20の底55に到達した切粉Chを収集するスクレーパが取り付けられている。ドラムフィルタ40は、1次切削油L1から切粉Chを濾過する。2次貯留槽30には、2次切削油L2が貯留される。サイクロン分離器91は、2次切削油L2を、1次排出物E1と、1次戻し油Lr1とに分ける。クリーン槽50には、1次戻し油Lr1が貯留される。磁力分離器93は、1次排出物E1を、2次排出物E2と、1次貯留槽20へ戻される2次戻し油Lr2とに分ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
切粉を含む切削油である1次切削油が貯留される1次貯留槽と、
前記1次貯留槽の底に到達した前記切粉を収集するスクレーパが取り付けられた無端状のベルトと、
前記1次貯留槽に収容されており、前記1次切削油から前記切粉を濾過する筒状のフィルタ部材であって、前記ベルトの上段部と前記ベルトの下段部との間に配置されたドラムフィルタと、
前記ドラムフィルタにより前記1次切削油から前記切粉を濾過した2次切削油が貯留される2次貯留槽と、
前記2次切削油から前記切粉を更に濾過するものであって、前記2次切削油を、前記切粉を含む1次排出物と、1次戻し油とに分けるサイクロン分離器と、
前記1次戻し油が貯留されるクリーン槽と、
前記1次排出物から前記切粉を更に濾過するものであって、前記切粉を磁力で吸着することにより前記1次排出物を、前記切粉を含む2次排出物と、前記1次貯留槽へ戻される2次戻し油とに分ける磁力分離器と、を備える切粉濾過装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記1次貯留槽の一部は、前記2次貯留槽に収容されており、
前記1次貯留槽には、前記2次切削油を前記2次貯留槽に排出するための連通口が形成されており、
前記1次貯留槽は、
前記底から前記ベルトの長手方向において前記ドラムフィルタから離れつつ上方に延びるとともに、前記ベルトの一部が収容された収容部と、
前記収容部内を前記ベルトの前記下段部が通過することにより前記スクレーパが収集した前記切粉を前記収容部内から排出する排出部と、を有し、
前記磁力分離器は、前記収容部に固定されており、
前記2次排出物、及び前記排出部から排出される前記切粉は、同一の回収箱に収集される、請求項1に記載の切粉濾過装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切粉濾過装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クーラント処理装置が記載されている。
上記のクーラント処理装置は、1次貯留槽としてのダーティタンクと、サイクロン分離器と、二次分離機構と、クリーン槽としてのクリーンタンクと、を備えている。ダーティタンクは、工作機械から排出されたクーラントを貯留する。工作機械から排出されたクーラントには切粉が混ざっている。サイクロン分離器は、ダーティタンクに貯留されたクーラントを導入して、比重差に基づく固液分離作用により、切粉とクーラントとを分離する。サイクロン分離器により分離されたクーラントは、クリーンタンクへ戻される。クリーンタンクは、工作機械へ戻すためのクーラントを貯留する。サイクロン分離器により分離された切粉は、二次分離機構に投入される。サイクロン分離器により分離された切粉には、クーラントが付着している。
【0003】
二次分離機構は、ケーシングと、旋回ドラムと、を有している。ケーシングは、一部が外側に円弧状に膨出した一対の膨出部を有している。一対の膨出部内に旋回ドラムが収容されている。一対の膨出部には、複数のスリットが形成されている。サイクロン分離器により分離された切粉は、ケーシング内に投入される。ケーシングに投入された切粉は、旋回ドラムの回転で一対の膨出部に押し付けられる。これにより、ケーシングに投入された切粉に付着したクーラントが複数のスリットから滲出する。スリットから滲出したクーラントは、ダーティタンクへ戻される。二次分離機構は、ケーシングに投入された切粉に付着したクーラントを分離して、残った切粉を回収箱に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-66641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
切粉が微小になるほど、切粉とクーラントとの比重差が小さくなる。このため、サイクロン分離器によって切粉とクーラントとが分離しにくくなる。その結果、微小な切粉がクリーン槽へ排出されてしまうため、微小な切粉がクリーン槽に堆積するとともに、微小な切粉が含まれたクーラントが工作機械へ戻される虞がある。
【0006】
さらに、微小な切粉が二次分離機構のケーシングに投入された場合、微小な切粉は、ケーシングのスリットをクーラントとともに通過した後、1次貯留槽へ戻されてしまう。すると、微小な切粉が1次貯留槽の底に堆積する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための切粉濾過装置は、切粉を含む切削油である1次切削油が貯留される1次貯留槽と、前記1次貯留槽の底に到達した前記切粉を収集するスクレーパが取り付けられた無端状のベルトと、前記1次貯留槽に収容されており、前記1次切削油から前記切粉を濾過する筒状のフィルタ部材であって、前記ベルトの上段部と前記ベルトの下段部との間に配置されたドラムフィルタと、前記ドラムフィルタにより前記1次切削油から前記切粉を濾過した2次切削油が貯留される2次貯留槽と、前記2次切削油から前記切粉を更に濾過するものであって、前記2次切削油を、前記切粉を含む1次排出物と、1次戻し油とに分けるサイクロン分離器と、前記1次戻し油が貯留されるクリーン槽と、前記1次排出物から前記切粉を更に濾過するものであって、前記切粉を磁力で吸着することにより前記1次排出物を、前記切粉を含む2次排出物と、前記1次貯留槽へ戻される2次戻し油とに分ける磁力分離器と、を備えることを要旨とする。
【0008】
上記の切粉濾過装置について、前記1次貯留槽の一部は、前記2次貯留槽に収容されており、前記1次貯留槽には、前記2次切削油を前記2次貯留槽に排出するための連通口が形成されており、前記1次貯留槽は、前記底から前記ベルトの長手方向において前記ドラムフィルタから離れつつ上方に延びるとともに、前記ベルトの一部が収容された収容部と、前記収容部内を前記ベルトの前記下段部が通過することにより前記スクレーパが収集した前記切粉を前記収容部内から排出する排出部と、を有し、前記磁力分離器は、前記収容部に固定されており、前記2次排出物、及び前記排出部から排出される前記切粉は、同一の回収箱に収集されていてもよい。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、1次貯留槽及びクリーン槽の微小な切粉の堆積を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
切粉濾過装置の斜視図である。
図1の2-2線で切断したときの断面図である。
切粉濾過装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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