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公開番号2024072127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182810
出願日2022-11-15
発明の名称動力工具
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20240520BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】経年変化によってブレーキシューが摩耗してもブレーキ力の低下を抑制して先端工具の停止時間の遅延を防止する。
【解決手段】グラインダ1のブレーキ機構75は、ブレーキドラム40の軸心Oから偏心する軸心O1を支点として揺動可能なブレーキアーム76A,76Bと、ブレーキアーム76A,76Bに保持され、ブレーキアーム76A,76Bの揺動に伴ってブレーキドラム40に当接可能なブレーキシュー77,77と、軸心Oを挟んだ軸心O1の反対側で、且つ軸心Oと軸心O1とを結ぶ直線L1と直交する直線L2上の第2の偏心位置に軸心O2が配置されて、弾性力を有する作用端79b,79bがブレーキアーム76A,76Bの端部に当接し、スイッチのOFF状態でブレーキシュー77,77がブレーキドラム40に当接する位置へブレーキアーム76A,76Bを付勢するトーションバネ79,79と、を含んでなる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング内に、操作部材の操作に伴ってON/OFF動作するスイッチと、前記スイッチのON動作で回転する回転軸と、前記スイッチのOFF状態で前記回転軸を制動し、前記スイッチをON動作させる前記操作部材の操作に連動して前記回転軸の制動を解除するブレーキ機構と、が設けられてなる動力工具であって、
前記回転軸には、外形が円形のブレーキ部材が同軸で固定されており、
前記ブレーキ機構は、前記ブレーキ部材の中心から偏心する第1の偏心位置を支点として揺動可能な揺動部材と、
前記揺動部材に保持され、前記揺動部材の揺動に伴って前記ブレーキ部材に当接可能な押圧部材と、
前記ブレーキ部材の中心を挟んだ前記支点の反対側で、且つ前記ブレーキ部材の中心と前記支点とを結ぶ第1の直線と直交する第2の直線上の第2の偏心位置に中心が配置されて、弾性力を有する作用端が前記揺動部材の端部に当接し、前記スイッチのOFF状態で前記押圧部材が前記ブレーキ部材に当接する位置へ前記揺動部材を付勢するバネ部材と、を含んでなることを特徴とする動力工具。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第2の直線に対する前記作用端の角度は、前記押圧部材の摩耗の進行に応じて変化することを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
【請求項3】
前記揺動部材への前記作用端の弾性力の作用方向と、前記揺動部材の端部の揺動方向とがなす角度が、前記押圧部材の摩耗が進行するに従って小さくなることを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
【請求項4】
前記揺動部材に前記作用端が当接する位置は、前記第2の直線方向で、前記押圧部材の摩耗が進行するに従って前記第2の偏心位置の中心に近づくことを特徴とする請求項2又は3に記載の動力工具。
【請求項5】
前記揺動部材の端部に、前記作用端が当接する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の動力工具。
【請求項6】
前記作用端が当接する前記突起部の外面は、曲面形状であることを特徴とする請求項5に記載の動力工具。
【請求項7】
前記揺動部材と前記バネ部材とは、前記回転軸の軸線方向から見て、前記ブレーキ部材の中心を挟んでそれぞれ一対ずつ設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の動力工具。
【請求項8】
前記バネ部材は、トーションバネであり、前記トーションバネの中心は、前記第2の直線方向で、前記揺動部材の端部に前記作用端が当接する位置よりも前記第1の直線側に位置していることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の動力工具。
【請求項9】
前記ブレーキ機構は、前記スイッチをON動作させる前記操作部材の操作に連動して、前記押圧部材が前記ブレーキ部材から離間する方向へ前記揺動部材を揺動させて前記回転軸の制動を解除することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の動力工具。
【請求項10】
前記ブレーキ機構は、前記スイッチをON動作させる前記操作部材の操作に連動して前記揺動部材に当接し、前記押圧部材が前記ブレーキ部材から離間する方向へ前記揺動部材を揺動させる楔部材をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の動力工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、先端工具を回転させるグラインダ等の動力工具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
円盤状砥石等の先端工具を回転させて作業を行うグラインダ等の動力工具においては、作業終了時の先端工具の惰性回転を短時間で停止させるために、ブレーキ機構が設けられている。このブレーキ機構は、特許文献1に例示されるように、モータの出力軸の後端に設けたブレーキ板を、コイルバネで付勢されるブレーキシューによって押圧することで出力軸に制動をかけるものである。工具の使用時には、パドルスイッチ等の操作部材の押し込み操作により、スイッチがONすると共に、操作部材に連動して回転するレバーによってブレーキシューをブレーキ板から離間させることで制動が解除される。操作部材の押し込み操作を解除すると、スイッチがOFFすると共に、ブレーキシューをブレーキ板に押圧させて制動をかけることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6953252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、制動時には回転するブレーキ板にブレーキシューが面当たりするため、経年変化によってブレーキシューが摩耗し、ブレーキ力が低下して先端工具の停止時間が延びてしまうおそれがあった。
【0005】
そこで、本開示は、経年変化によってブレーキシューが摩耗してもブレーキ力の低下を抑制して先端工具の停止時間の遅延を防止することができる動力工具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、動力工具であって、ハウジング内に、操作部材の操作に伴ってON/OFF動作するスイッチと、スイッチのON動作で回転する回転軸と、スイッチのOFF状態で回転軸を制動し、スイッチをON動作させる操作部材の操作に連動して回転軸の制動を解除するブレーキ機構と、が設けられてなる動力工具であって、
回転軸には、外形が円形のブレーキ部材が同軸で固定されており、
ブレーキ機構は、ブレーキ部材の中心から偏心する第1の偏心位置を支点として揺動可能な揺動部材と、
揺動部材に保持され、揺動部材の揺動に伴ってブレーキ部材に当接可能な押圧部材と、
ブレーキ部材の中心を挟んだ支点の反対側で、且つブレーキ部材の中心と支点とを結ぶ第1の直線と直交する第2の直線上の第2の偏心位置に中心が配置されて、弾性力を有する作用端が揺動部材の端部に当接し、スイッチのOFF状態で押圧部材がブレーキ部材に当接する位置へ揺動部材を付勢するバネ部材と、を含んでなることを特徴とする。
なお、本開示において、「バネ部材」は、所定方向に突出する作用端を備え、その作用端が当該作用端と交差する方向に弾性力を生じさせるものを指す。例えばトーションバネや板バネが含まれる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、支点を中心に揺動する揺動部材の端部をバネ部材の作用端によって付勢することで制動をかけるので、経年変化によって押圧部材が摩耗してもブレーキ力の低下を抑制して先端工具の停止時間の遅延を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
グラインダの斜視図である。
グラインダの中央縦断面図である(スイッチOFF状態)。
図2のブレーキ機構部分の拡大図である。
ブレーキ機構部分及び右側の半割ハウジングを後方から見た分解斜視図である。
ブレーキ機構部分及び左側の半割ハウジングを前方から見た分解斜視図である。
ブレーキ機構部分の分解斜視図である。
図3のA-A線断面図である。
図3のB-B線断面図である。
ブレーキ機構部分のみを下方から見た斜視図である。
図3のC-C線断面図である。
図3のD-D線断面図である。
左側の半割ハウジングを省略したブレーキ機構部分の側面図である(スイッチOFF状態)
制動時のブレーキアームの位置をブレーキシューの初期状態と摩耗状態とでそれぞれ示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、第2の直線に対する作用端の角度は、押圧部材の摩耗の進行に応じて変化するものであってもよい。
この構成によれば、押圧部材の摩耗の進行に応じて作用端の弾性力を揺動部材へ効率よく伝えることができる。
本開示の一実施形態において、揺動部材への作用端の弾性力の作用方向と、揺動部材の端部の揺動方向とがなす角度が、押圧部材の摩耗が進行するに従って小さくなるものであってもよい。
この構成によれば、押圧部材の摩耗が進行するに従って揺動方向への弾性力の分力を大きくすることができる。
本開示の一実施形態において、揺動部材に作用端が当接する位置は、第2の直線方向で、押圧部材の摩耗が進行するに従って第2の偏心位置の中心に近づくものであってもよい。
この構成によれば、作用端の弾性力を揺動部材を回転させる方向へ効果的に伝えることができる。
【0010】
本開示の一実施形態において、揺動部材の端部に、作用端が当接する突起部が形成されているものであってもよい。
この構成によれば、作用端の弾性力を揺動部材へロスなく伝えることができる。
本開示の一実施形態において、作用端が当接する突起部の外面は、曲面形状であってもよい。
この構成によれば、揺動部材の揺動と作用端の角度の変更とがスムーズに行える。
本開示の一実施形態において、揺動部材とバネ部材とは、回転軸の軸線方向から見て、ブレーキ部材の中心を挟んでそれぞれ一対ずつ設けられているものであってもよい。
この構成によれば、バランスのよい制動及びその解除が可能となる。
本開示の一実施形態において、バネ部材は、トーションバネであり、トーションバネの中心は、第2の直線方向で、揺動部材の端部に作用端が当接する位置よりも第1の直線側に位置しているものであってもよい。
この構成によれば、初期状態と摩耗状態とのブレーキ力の調整が容易に行える。
(【0011】以降は省略されています)

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