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公開番号
2025029330
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023133881
出願日
2023-08-21
発明の名称
把持装置
出願人
株式会社コスメック
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B25J
15/08 20060101AFI20250227BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】出力部材を安定して移動させることができる把持装置を提供すること。
【解決手段】把持装置は、出力部材3と、第1爪部材16と、第2爪部材17と、第1爪部材16に設けられた第1ピン部材22であって、出力部材3の出力部材本体部4に形成された第1楔溝12に配置される第1ピン部材22と、第2爪部材17に設けられた第2ピン部材26であって、出力部材本体部4に形成された第2楔溝13に配置される第2ピン部材26と、ハウジング1に固定された出力部ガイド部材9であって、出力部材本体部4の軸方向の端部に形成された出力部ガイド溝8に配置される出力部ガイド部材9と、を備える。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
ハウジング(1)と、
前記ハウジング(1)に形成された孔(2)に当該孔(2)の軸方向へ移動可能となるように配置された出力部材(3)と、
前記出力部材(3)の側方に配置された第1爪部材(16)であって、前記ハウジング(1)に形成された第1溝(18)に前記軸方向に対して交差する方向へ移動可能となるように配置された第1爪部材(16)と、
前記出力部材(3)の側方に配置された第2爪部材(17)であって、前記ハウジング(1)に形成された第2溝(19)に前記軸方向に対して交差する方向へ移動可能となるように配置された第2爪部材(17)と、
前記第1爪部材(16)に設けられた第1ピン部材(22)であって、前記出力部材(3)の出力部材本体部(4)に形成された第1楔溝(12)に配置される第1ピン部材(22)と、
前記第2爪部材(17)に設けられた第2ピン部材(26)であって、前記出力部材本体部(4)に形成された第2楔溝(13)に配置される第2ピン部材(26)と、
前記ハウジング(1)に固定された出力部ガイド部材(9)であって、前記出力部材本体部(4)の前記軸方向の端部に形成された出力部ガイド溝(8)に配置される出力部ガイド部材(9)と、
前記出力部材(3)を前記軸方向へ移動させるための駆動手段(D)と、
を備え、
前記出力部材(3)を前記軸方向へ移動させることで、前記第1楔溝(12)の楔面(12aまたは12b)が前記第1ピン部材(22)を押し、且つ、前記第2楔溝(13)の楔面(13aまたは13b)が前記第2ピン部材(26)を押して、前記第1爪部材(16)および前記第2爪部材(17)が互いに異なる方向へ移動する、
把持装置。
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【請求項2】
請求項1の把持装置において、
前記駆動手段(D)は、
前記出力部材(3)において前記軸方向のうちの前記出力部ガイド溝(8)とは反対側に設けられた、前記出力部材(3)の操作部(5)であって、前記孔(2)の内面で支持され、且つ、前記孔(2)から外方へ突出する操作部(5)と、
前記操作部(5)に形成された筒孔(5a)に配置され、前記操作部(5)が前記孔(2)に押し込まれる方向とは反対方向へ前記出力部材(3)を付勢するバネ(6)と、
を有する、
把持装置。
【請求項3】
請求項2の把持装置において、
前記バネ(6)は、前記出力部ガイド部材(9)で受け止められる、
把持装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの把持装置において、
前記第1ピン部材(22)の端部は、前記第1溝(18)の内面に形成された第1ガイド溝(24)に配置されており、
前記第2ピン部材(26)の端部は、前記第2溝(19)の内面に形成された第2ガイド溝(28)に配置されている、
把持装置。
【請求項5】
請求項4の把持装置において、
前記第1爪部材(16)に設けられた第1補助ピン部材(30)、および前記第2爪部材(17)に設けられた第2補助ピン部材(32)をさらに備え、
前記第1補助ピン部材(30)の端部は、前記第1ガイド溝(24)に配置され、前記第2補助ピン部材(32)の端部は、前記第2ガイド溝(28)に配置されている、
把持装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかの把持装置において、
前記第1ピン部材(22)と前記第1楔溝(12)との間に、第1楔溝用転がり軸受(23)が配置されており、
前記第2ピン部材(26)と前記第2楔溝(13)との間に、第2楔溝用転がり軸受(27)が配置されている、
把持装置。
【請求項7】
請求項4の把持装置において、
前記第1ピン部材(22)の端部は、第1転がり軸受(25)を介して前記第1ガイド溝(24)に配置されており、
前記第2ピン部材(26)の端部は、第2転がり軸受(29)を介して前記第2ガイド溝(28)に配置されている、
把持装置。
【請求項8】
請求項5の把持装置において、
前記第1補助ピン部材(30)の端部は、第1補助転がり軸受(31)を介して前記第1ガイド溝(24)に配置されており、
前記第2補助ピン部材(32)の端部は、第2補助転がり軸受(33)を介して前記第2ガイド溝(28)に配置されている、
把持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークなどの部品を挟んで固定する把持装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
この種の装置として特許文献1に記載のグリッパがある。このグリッパは、流体式ピストンに固定されたアクチュエータを備える。このアクチュエータが、2つの鍔部を互いに反対方向へ移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-260066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のアクチュエータは、流体式ピストンのロッド先端部に片持ちで固定されている。アクチュエータが鍔部を押す際、アクチュエータには鍔部から反力が作用し、モーメント(アクチュエータを回転させようとする力)が作用する。このモーメントが、流体式ピストンの軸方向への安定した移動を阻害する。
【0005】
本発明の目的は、出力部材を安定して移動させることができる把持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本願で開示する把持装置は、例えば、図1Aから図4Bに示すように、次のように構成される。
【0007】
(1)把持装置は、ハウジング1と、前記ハウジング1に形成された孔2に当該孔2の軸方向へ移動可能となるように配置された出力部材3と、前記出力部材3の側方に配置された第1爪部材16であって、前記ハウジング1に形成された第1溝18に前記軸方向に対して交差する方向へ移動可能となるように配置された第1爪部材16と、前記出力部材3の側方に配置された第2爪部材17であって、前記ハウジング1に形成された第2溝19に前記軸方向に対して交差する方向へ移動可能となるように配置された第2爪部材17と、前記第1爪部材16に設けられた第1ピン部材22であって、前記出力部材3の出力部材本体部4に形成された第1楔溝12に配置される第1ピン部材22と、前記第2爪部材17に設けられた第2ピン部材26であって、前記出力部材本体部4に形成された第2楔溝13に配置される第2ピン部材26と、前記ハウジング1に固定された出力部ガイド部材9であって、前記出力部材本体部4の前記軸方向の端部に形成された出力部ガイド溝8に配置される出力部ガイド部材9と、前記出力部材3を前記軸方向へ移動させるための駆動手段Dと、を備える。前記出力部材3を前記軸方向へ移動させることで、前記第1楔溝12の楔面12aまたは12bが前記第1ピン部材22を押し、且つ、前記第2楔溝13の楔面13aまたは13bが前記第2ピン部材26を押して、前記第1爪部材16および前記第2爪部材17が互いに異なる方向へ移動する。
【0008】
本願で開示する把持装置は次の作用効果を奏する。出力部材は出力部ガイド部材で支持(ガイド)されながら軸方向へ移動する。そのため、出力部材が各爪部材を移動させていく際、出力部材を回転させようとする力(モーメント)は、出力部ガイド部材で受け止められる。そのため、当該把持装置によると出力部材を従来よりも安定して移動させることができる。
【0009】
(2)上記(1)の把持装置において、前記駆動手段Dは、前記出力部材3において前記軸方向のうちの前記出力部ガイド溝8とは反対側に設けられた、前記出力部材3の操作部5であって、前記孔2の内面で支持され、且つ、前記孔2から外方へ突出する操作部5と、前記操作部5に形成された筒孔5aに配置され、前記操作部5が前記孔2に押し込まれる方向とは反対方向へ前記出力部材3を付勢するバネ6と、を有してもよい。
【0010】
この構成によると、圧縮空気、圧油などの圧力流体を用いずに、出力部材(出力部材本体部)を駆動できる。
(【0011】以降は省略されています)
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