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公開番号2024087187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201832
出願日2022-12-19
発明の名称携帯用加工機
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25F 5/00 20060101AFI20240624BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】金属製の刃具の少なくとも一部を覆うカバーを有する携帯用加工機において、カバーの絶縁に関する技術を提供する。
【解決手段】携帯用加工機は、金属製の先端工具を着脱可能に構成された工具装着部を有する金属製のスピンドルと、スピンドルを収容する金属製の第1ハウジングと、工具装着部に装着された先端工具の少なくとも一部を覆うように構成されたカバーと、複数の介在部材とを備える。カバーは、スピンドルの駆動軸に平行な軸方向において第1ハウジングと連結された金属カバー部を含む。複数の介在部材は、第1ハウジングに収容されたスピンドルと金属カバー部との間に介在する。複数の介在部材は、第1ハウジングに収容されたスピンドルと金属カバー部とを絶縁する少なくとも1つの絶縁部材を含む。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
携帯用加工機であって、
出力軸に沿って延在し、モータの動力によって駆動する金属製のスピンドルであって、金属製の先端工具を着脱可能に構成された工具装着部を有するスピンドルと、
前記スピンドルの前記工具装着部を露出させた状態で前記スピンドルを収容する金属製の第1ハウジングと、
前記工具装着部に装着された前記先端工具の少なくとも一部を覆うように構成されたカバーであって、前記出力軸に平行な軸方向において前記第1ハウジングと連結された金属カバー部を含む、カバーと、
前記第1ハウジングに収容された前記スピンドルと前記金属カバー部との間に介在する複数の介在部材と、を備え、
前記複数の介在部材は、前記第1ハウジングに収容された前記スピンドルと前記金属カバー部とを絶縁する少なくとも1つの絶縁部材を含む、
携帯用加工機。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の携帯用加工機であって、
前記複数の介在部材は、前記モータの動力を前記スピンドルに伝達するギヤ機構を含み、
前記第1ハウジングは、前記ギヤ機構を収容し、
前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記軸方向において、前記第1ハウジングと前記金属カバー部との間に配置された少なくとも1つの第1介在部材を含む、携帯用加工機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の携帯用加工機であって、
前記複数の介在部材は、前記軸方向に延在し前記第1ハウジングと前記金属カバー部とを連結する金属製のボルトを含み、
前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の一方は、前記ボルトのシャフトが螺合する螺合部を有し、
前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の他方は、前記軸方向に延在し前記シャフトを内部に配置可能な第1孔を有し、
前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記軸方向に延在する筒部を有する第2介在部材を含み、
前記筒部は、前記第1孔内、かつ、前記シャフトの径方向外側に配置される、携帯用加工機。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用加工機であって、
前記第2介在部材は、更に、前記筒部の端部において径方向外側に突出するフランジ部であって、前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の前記一方の外表面と前記ボルトの頭部との間に配置される、フランジ部を有する、携帯用加工機。
【請求項5】
請求項2、請求項2に従属する請求項3、請求項2に間接的に従属する請求項4のいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、
前記軸方向に延在し、前記第1ハウジングと前記金属カバー部とにわたって配置される、少なくとも1つの金属製の軸部材を備え
前記少なくとも1つの第1介在部材は、前記軸方向に延在し、内部に前記少なくとも1つの金属製の軸部材を配置可能な、第2孔を有する、携帯用加工機。
【請求項6】
請求項4に従属する請求項5記載の携帯用加工機であって、
前記少なくとも1つの第1介在部材は、前記第1ハウジングと前記金属カバー部との間に配置された第1ブッシュであり、
前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の前記他方に設けられた前記第1孔と前記第1ブッシュの前記第2孔とは、前記軸方向に連通しており、
前記第2介在部材の前記筒部は、前記第1ブッシュの前記第2孔内と前記第1孔とにわたって配置される、携帯用加工機。
【請求項7】
請求項2、請求項2に直接又は間接的に従属する請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、
前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングの底部を構成し、前記スピンドルを前記軸方向に挿通可能なハウジング筒部を有する、スピンドルカバーを備え、
前記少なくとも1つの第1介在部材は、前記軸方向に延在する筒状部を有するスペーサを含み、
前記筒状部は、前記軸方向において前記ハウジング筒部とオーバーラップするように、前記ハウジング筒部の径方向外側に配置されている、携帯用加工機。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯用加工機であって、
前記金属カバー部は、前記第1ハウジングに向けて突出した略筒状の連結部を有し、
前記スペーサは、前記軸方向において前記連結部とオーバーラップするように、前記連結部の径方向内側に配置されている、携帯用加工機。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯用加工機であって、
前記スペーサの前記筒状部は、前記軸方向に直交する断面視で、周方向の一部において離間している、携帯用加工機。
【請求項10】
請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、
前記少なくとも1つの絶縁部材の少なくとも一部は、前記携帯用加工機の外表面に現れる、携帯用加工機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯用加工機に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
携帯用加工機の一種として、壁、床、天井などに溝切り加工を行うためのウォールチェイサーが知られている。例えば、特許文献1記載のウォールチェイサーは、加工材(壁、床、天井など)に当接されるためのベース部と、ベース部の一方側に配置された本体部とを備えている。本体部は、モータ及びギヤ機構を収容するハウジングと、金属製の刃具を覆うカバー本体とを備える。ベース部を加工材に当接させ、モータを回転させた状態で、ユーザが、ベース部に近づく方向に本体部を回動(揺動)させると、回転する刃具がベース部を越えて突出する。この状態で、刃具の回転軸線と直交する方向へウォールチェイサーを平行移動させることで、加工材に溝が形成される。こうして形成された溝は、例えば、電気配線のために使用される。
【0003】
この種の工具では、電気配線等が切断された場合に備えて、電気的安全性が担保されている。例えば、特許文献1記載のウォールチェイサーでは、カバー本体の外表面に絶縁体が取り付けられている。ユーザは、絶縁体が取り付けられた部分を把持することで、加工作業を安全に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2006/0191387号明細書
米国特許出願公開第2006/0164449号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のウォールチェイサーは、改善の余地を残している。例えば、特許文献1記載のウォールチェイサーでは、ユーザは、カバー本体の外表面に取り付けられた絶縁体から手が外れないように注意が求められる場合があった。そのため、ウォールチェイサーに限らず、金属製の刃具の少なくとも一部を覆うカバーを有する携帯用加工機では、カバーの絶縁に関し更なる改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様によれば、携帯用加工機が提供される。前記携帯用加工機は、金属製のスピンドルと、金属製の第1ハウジングと、カバーと、複数の介在部材とを備える。前記スピンドルは、出力軸に沿って延在し、モータの動力によって駆動するように構成されている。前記スピンドルは、金属製の先端工具を着脱可能に構成された工具装着部を有する。前記第1ハウジングは、前記工具装着部を露出させた状態で前記スピンドルを収容する。前記カバーは、前記工具装着部に装着された前記先端工具の少なくとも一部を覆うように構成されている。前記カバーは、前記出力軸に平行な軸方向において前記第1ハウジングと連結された金属カバー部を含む。前記複数の介在部材は、前記第1ハウジングに収容された前記スピンドルと、前記金属カバー部との間に介在する。前記複数の介在部材は、前記第1ハウジングに収容された前記スピンドルと前記金属カバー部とを絶縁する少なくとも1つの絶縁部材を含む。
【0007】
この態様によれば、先端工具からカバーまでの電流の経路であって、スピンドル及び複数の介在部材を介した電流の経路を、少なくとも1つの絶縁部材によって遮断できる。そのため、刃具からカバーへ電流が到達することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態としてのウォールチェイサーを示す斜視図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの後面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
バッテリが装着されたウォールチェイサーの斜視図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの部分下面図である。
ウォールチェイサーの上面図である。
図9のX-X線における断面図である。
図3のXI-XI線における断面図である。
図9のXII-XII線におけるシャフト付近の断面図である。
図9のXIII-XIII線における断面図であり、刃具から第2カバーまでの電流の経路を説明する図である。
図13の部分拡大図であり、ベアリングボックスと第1連結部周辺を示す図である。
図13の部分拡大図であり、第2連結部と第3連結部周辺を示す図である。
ウォールチェイサーにおける右部分の斜視図であり、第1突出部及び第2突出部を説明するための図である。
ギヤハウジング本体の斜視図である。
ギヤハウジング本体を示す別の図である。
シャフトとシャフト周りに設けられた各筒状部とを示す図である。
左カバーの斜視図である。
ベース部の左側面図である。
第3筒状部周辺を後から見た図である。
第3筒状部周辺を左から見た図である。
カバー部におけるシャフト周りを左から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部におけるシャフト周りを上から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部の左側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
カバー部の右側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記複数の介在部材は、前記モータの動力を前記スピンドルに伝達するギヤ機構を含んでもよい。前記第1ハウジングは、前記ギヤ機構を収容するように構成されていてもよい。前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記軸方向において、前記第1ハウジングと前記金属カバー部との間に挟まれた、少なくとも1つの第1介在部材を含んでもよい。
この実施形態によれば、少なくとも1つの第1介在部材によって、先端工具からカバーまでの電流の経路を遮断できる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記複数の介在部材は、金属製のボルトを含んでいてもよい。前記ボルトは、前記軸方向に延在し、前記第1ハウジングと前記金属カバー部とを連結するように構成されていてもよい。前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の一方は、前記ボルトのシャフトが螺合する螺合部を有していてもよい。前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の他方は、前記軸方向に延在し、前記シャフトを内部に配置可能な第1孔を有していてもよい。前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記軸方向に延在する筒部を有する第2介在部材を含んでいてもよい。前記筒部は、前記第1孔内、かつ、前記シャフトの径方向外側に配置されてもよい。前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の一方は、前記ボルトのシャフトが螺合する螺合部を有していてもよい。前記第1ハウジング及び前記金属カバー部の他方は、前記軸方向に延在する第1孔を有していてもよい。前記第1孔は、前記シャフトを内部に配置可能に形成されていてもよい。前記少なくとも1つの絶縁部材は、第2介在部材を含んでいてもよい。前記第2介在部材は、前記軸方向に延在する筒部を有していてもよい。前記筒部は、前記第1孔内、かつ、前記シャフトの径方向外側に配置されていてもよい。
この実施形態によれば、第1ハウジングと金属カバー部とを金属製のボルトで強固に連結できるとともに、ボルトを介した金属カバー部への電流の経路を遮断できる。
(【0011】以降は省略されています)

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