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公開番号2024084092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2023015811
出願日2023-02-06
発明の名称駆動機構
出願人台湾保來得股ふん有限公司
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類B25B 21/02 20060101AFI20240617BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】駆動機構に関し、特に、インパクトレンチに適用できる駆動機構を提供する。
【解決手段】本開示は、ドライブシャフト、スリーブ、複数のガイド部材、衝撃部、および、出力シャフトを有する駆動機構を提供する。スリーブは、ドライブシャフトにスリーブ状に装着され、ガイド部材を収容するための複数のガイド溝を有する。衝撃部は、スリーブの外側にスリーブ状に装着される。いくつかのガイド部材は、ドライブシャフトに関して直線的な移動はせず、他のガイド部材は、衝撃部に関して直線的な移動はしない。ガイド溝の設計により、ドライブシャフトに入力されたトルクは、出力シャフトにかけられる衝撃トルクへと変換される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向を規定するドライブシャフトと、
前記ドライブシャフトにスリーブ状に装着され、第1のガイド溝および第2のガイド溝を有するスリーブと、
前記スリーブにスリーブ状に装着された衝撃部と、
前記第1のガイド溝内を移動可能であり、前記ドライブシャフトに関して直線的な移動をしない第1のガイド部材と、
前記第2のガイド溝内を移動可能であり、前記ドライブシャフトに関して直線的な移動をしない第2のガイド部材と、を備える駆動機構であって、
前記第1のガイド溝および前記第2のガイド溝は、前記第1のガイド部材が前記第1のガイド溝内を移動し、前記第2のガイド部材が前記第2のガイド溝内を移動する場合、前記スリーブが、前記ドライブシャフトおよび前記衝撃部に関して軸方向に移動することができるよう構成されている、駆動機構。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記軸方向において、前記ドライブシャフトに対するテンションを前記衝撃部にかける弾性部材と、
前記ドライブシャフトの反対側である前記駆動機構の側に配置された出力シャフトと、をさらに備え、
前記第1のガイド溝内の前記第1のガイド部材の移動と、前記第2のガイド溝内の前記第2のガイド部材との移動によって、前記弾性部材によって前記衝撃部にかけられた前記テンションは、前記衝撃部によって前記出力シャフトにかけられるトルクに変換される、請求項1に記載の駆動機構。
【請求項3】
前記第1のガイド溝と前記第2のガイド溝とは、前記スリーブの前記軸方向に間隔を置いて配置され、前記スリーブの径方向に角度をもって離れて配置されており、
前記第1のガイド溝は、前記第2のガイド溝より、前記軸方向において前記ドライブシャフトに近く、
前記第1のガイド溝は、前記スリーブを貫通する、請求項2に記載の駆動機構。
【請求項4】
前記ドライブシャフトは、前記第1のガイド部材を収容するための凹部を有し、前記衝撃部は、前記第2のガイド部材を収容するための凹部を有する、請求項3に記載の駆動機構。
【請求項5】
前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材は、ボールである、請求項4に記載の駆動機構。
【請求項6】
前記ドライブシャフトは、前記第1のガイド部材を収容するための貫通孔を有し、前記衝撃部は、前記第2のガイド部材を収容するための凹部を有する、請求項3に記載の駆動機構。
【請求項7】
前記第1のガイド部材は、ピンであり、前記第2のガイド部材は、ボールである、請求項6に記載の駆動機構。
【請求項8】
前記スリーブは、第3のガイド溝および第4のガイド溝をさらに有し、 前記第3のガイド溝は、前記第1のガイド溝の反対側に配置され、
前記第4のガイド溝は、前記第2のガイド溝の反対側に配置され、
前記駆動機構は、
前記ドライブシャフトに関して直線的な移動はしないが、前記第3のガイド溝内を移動できる第3のガイド部材と、
前記ドライブシャフトに関して直線的な移動はしないが、前記第4のガイド溝内を移動できる第4のガイド部材と、
をさらに有する、請求項3に記載の駆動機構。
【請求項9】
前記ドライブシャフトは、前記第1のガイド部材および前記第3のガイド部材を収容するための2つの凹部を有し、前記衝撃部は、前記第2のガイド部材および前記第4のガイド部材を収容するための2つの凹部を有する、請求項8に記載の駆動機構。
【請求項10】
前記第1のガイド部材、前記第2のガイド部材、前記第3のガイド部材、および、前記第4のガイド部材は、ボールである、請求項9に記載の駆動機構。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動機構に関し、特に、インパクトレンチに適用できる駆動機構に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
インパクトドライバは、高トルクをかけることができる工具である。一般的なインパクトドライバは、可動なドライブシャフト、衝撃部、出力シャフト、ボール、および、弾性部材を有する。ドライブシャフトと衝撃部とはどちらもガイド溝を有する。衝撃部は、ドライブシャフトにスリーブ状に装着され、ボールは、ガイド溝内に配置される。弾性部材は、ドライブシャフトと衝撃部との間にテンションをもたらす。ドライブシャフトおよび衝撃部のガイド溝の形状の設計では、ガイド溝内をボールが移動することによって、回転しているドライブシャフトが衝撃部を回転させると同時に軸方向に移動させる。出力シャフトが当接する衝撃部の表面は、複数の突起ブロックを有し、回転している衝撃部は、臨界点に達すると自動的に後方へ移動して、突起部ブロックが出力シャフトに当接するようになっている。このとき、弾性部材は、圧縮されて、より大きなテンションを蓄える。出力シャフトが当接する表面が突起ブロックの表面を越えるように衝撃部が回転し続けると、弾性部材に蓄えられたテンションが衝撃部にかけられ、瞬時に前方への衝撃をもたらす。このとき、ボールの移動はガイド溝内に制限されるので、衝撃は、衝撃部にかかるトルクに変換されることになり、それによって、衝撃部の突起ブロックが出力シャフトに周方向の衝撃を与えることにより、出力シャフトが瞬間トルクを生成し、ネジを締める、緩めるといった目的が達成される。
【0003】
しかしながら、ドライブシャフトと衝撃部にガイド溝を形成するには、精密加工技術が要求されるので、加工時間だけでなく、コストも増大することになる。さらに、ガイド溝は、ドライブシャフトおよび衝撃部に配置されるので、ドライブシャフトおよび衝撃部のそれぞれがガイド溝の形状に合わせた設計を有することはできても、異なる用途に合わせてガイド溝の形状を容易に変えることはできない。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態において、本開示は、ドライブシャフト、スリーブ、衝撃部、第1のガイド部材、および、第2のガイド部材を備える駆動機構を提供する。スリーブは、ドライブシャフトにスリーブ状に装着され、第1のガイド溝と第2のガイド溝とを有する。衝撃部は、スリーブにスリーブ状に装着される。第1のガイド部材は、第1のガイド溝内で移動可能であり、ドライブシャフトに関して直線的な移動はしないよう構成されている。第2のガイド部材は、第2のガイド溝内で移動可能であり、衝撃部に関して直線的な移動はしないよう構成されている。第1のガイド溝における第1のガイド部材の移動、および、第2のガイド溝における第2のガイド部材の移動により、スリーブは、ドライブシャフトおよび衝撃部に対して軸方向に移動することができる。
【0005】
いくつかの実施形態において、本開示は、入力機構、スリーブ、衝撃部、および、弾性部材を備える駆動機構を提供する。スリーブは、入力機構にスリーブ状に装着される。衝撃部は、スリーブにスリーブ状に装着される。弾性部材は、軸方向において、入力機構に対するテンションを衝撃部にかけるよう構成されている。力-トルク変換機構により、衝撃部にかけられたテンションは、出力機構にかけられるトルクに変換される。
【0006】
上記内容は、概ね本開示の技術的特徴を説明しており、本開示の詳細は、以下の記載によってより理解されよう。本開示の請求項の対象を構成する他の技術的特徴は、以下の内容に説明されている。本開示の分野における当業者は、概念または特定の実施形態を利用することによって、他の構造または製造プロセスを容易に変更または設計することができ、それによって本開示と同じ目的を達成できる。本開示の分野における一般知識を有する人であれば、等価な構造が、請求項で定義された趣旨および範囲を逸脱し得ないことを理解するはずである。
【0007】
添付の図面と共に本開示を読む場合、本開示の構成は、以下の実施形態によってより理解することができる。本開示の内容を明確に記載するために、特徴は、比率を反映せずに描かれていることがあり、特徴の寸法は、拡大または縮小されていることもあり得ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態による駆動機構を示す斜視図である。
図1の駆動機構を示す側面図および断面図である。
図1の駆動機構を示す分解図である。
本開示の他の実施形態による駆動機構を示す斜視図である。
図1の駆動機構を示す分解図である。
本開示の一実施形態による異なる回転角度における駆動機構を示す透視図である。
図6の駆動機構の透視図に対応する斜視図である。
【0009】
本開示の図面および実施形態において、同じまたは同様の要素は、同じ参照符号によって示されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本開示の一実施形態による駆動機構1を示す斜視図である。図2は、図1の駆動機構を示す側面図および断面図である。図3は、図1の駆動機構を示す分解図である。いくつかの実施形態では、図4は、他の実施形態による駆動機構を示す斜視図であり、図5は、図4に示された駆動機構を示す分解図である。
(【0011】以降は省略されています)

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