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公開番号2024083704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197658
出願日2022-12-12
発明の名称吸着パッド
出願人SMC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B25J 15/06 20060101AFI20240617BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材の寿命を向上する。
【解決手段】吸着パッド10は、ボデイ12およびスポンジ部材20を備える。半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部22を有し、ボデイに取り付けられた筒状のストッパ26がスポンジ部材の空洞部内に配置され、ストッパに形成された吸引通路28がボデイに形成された負圧室16に連通する。ストッパの高さは、スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、スポンジ部材が気密性を発揮するまでスポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ボデイおよびスポンジ部材を備えた吸着パッドであって、
半連半独気泡を有する材料から構成される前記スポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部を有し、前記ボデイに取り付けられた筒状のストッパが前記スポンジ部材の前記空洞部内に配置され、前記ストッパに形成された吸引通路が前記ボデイに形成された負圧室に連通し、前記ストッパの高さは、前記スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、前記スポンジ部材が気密性を発揮するまで前記スポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される吸着パッド。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1記載の吸着パッドにおいて、
前記ストッパの高さは、前記スポンジ部材の前記空洞部の長さの約13~35%である吸着パッド。
【請求項3】
請求項1記載の吸着パッドにおいて、
前記ストッパは、所定の弾性を有する吸着パッド。
【請求項4】
請求項1記載の吸着パッドにおいて、
前記ストッパの外径は、前記スポンジ部材の前記空洞部の内径の約80~90%である吸着パッド。
【請求項5】
請求項1記載の吸着パッドにおいて、
流路面積を調整する流路調整弁が前記ストッパの内部に組み込まれ、前記負圧室に真空圧が生成され、かつ、前記空洞部が前記ワークによって塞がれていないときは、前記流路面積が小さくなるように調整される吸着パッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空圧を用いてワークを吸着する吸着パッドに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ゴム等の材料からなる弾性部材をワークに接触させ、弾性部材の内側に真空圧を用いてワークを吸着する吸着パッドが知られている。弾性部材をワークに接触させるので、ワークの表面に対する密着性が高まり、また、接触時の衝撃を緩和することができる。
【0003】
特許文献1には、剛性を有する基部および弾性を有する接触部から構成されるチャックにより樹脂成形品を取り出す装置が記載されている。接触部は、樹脂成形品の縁部と接触する外枠接触部と、真空溝によって複数の領域に区分された内側接触部とを有する。基部は、真空ポンプに連結された真空吸引路を有し、真空吸引路は、接触部の真空溝に連通する。同文献には、接触部の材質について、ゴム材料が挙げられているほか、連続気泡、独立気泡または半独立気泡を有する材料が挙げられている。
【0004】
連続気泡を有する材料は、気密性が低いため、吸着パッドにおいて、ワークと接触する部材(以下「接触部材」という)を連続気泡のみを有する材料から構成する場合は、必要な真空圧が得られにくい。独立気泡を有する材料は、気密性は高いが、剛性が高いため、接触部材を独立気泡のみを有する材料から構成する場合は、表面に凹凸を有するワークを吸着することに適していない。
【0005】
これに対して、接触部材を連続気泡と独立気泡が混在する材料(半連半独気泡を有する材料)から構成する場合は、ワークを吸着するのに必要な柔軟性と気密性が得られる。接触部材が圧縮されると、連続気泡の体積が縮小して通気性が消失するまでは柔軟性が発揮されるので、接触部材がワークの表面形状に合わせて変形する。連続気泡による通気性が消失した後は気密性が発揮されるので、ワークを吸着するのに必要な真空圧が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-73344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、半連半独気泡を有する材料から構成される接触部材によって、ワークの吸着動作および解放動作が繰り返し行われると、徐々に独立気泡が潰れていく。独立気泡の崩壊が進むと、やがて、接触部材は、連続気泡のみを有する材料と同等になる。すなわち、接触部材が短期間で寿命を迎えるという問題がある。
【0008】
また、半連半独気泡を有する材料から構成される接触部材を用いて、例えば段ボールのように通気性の高いワークを吸着する場合、吸着するための真空圧を十分に高くすることができず、ワークの姿勢が安定しない。このため、ワークが大きく揺動し、落下するおそれがある。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ボデイおよびスポンジ部材を備えた吸着パッドであって、半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部を有する。ボデイに取り付けられた筒状のストッパがスポンジ部材の空洞部内に配置され、ストッパに形成された吸引通路がボデイに形成された負圧室に連通し、ストッパの高さは、スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、スポンジ部材が気密性を発揮するまでスポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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