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公開番号2024087188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201833
出願日2022-12-19
発明の名称ウォールチェイサー
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B23D 45/16 20060101AFI20240624BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】落下による衝撃からウォールチェイサーを保護可能な技術を提供する。
【解決手段】ウォールチェイサーは、第1軸周りに回転可能なモータシャフトを有するモータと、第1軸と直交しウォールチェイサーの左右方向を規定する出力軸周りに回転可能なスピンドルと、スピンドルの工具装着部を左右方向における第1の側に突出させた状態でスピンドルとギヤ機構とを収容するギヤハウジングと、前後方向においてギヤハウジングと接続され、モータを収容するモータハウジングを含むリヤ部分とを備える。ギヤハウジングは、左右方向における第1の側とは反対側の第2の側に突出する第1突出部を有する。リヤ部分は、第2の側に突出する第2突出部を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ウォールチェイサーであって、
前記ウォールチェイサーの前後方向を規定する第1軸周りに回転可能なモータシャフトを有するモータと、
前記第1軸と直交し前記ウォールチェイサーの左右方向を規定する出力軸周りに回転可能なスピンドルであって、円盤状の複数の先端工具を取り外し可能に装着するように構成された工具装着部を有するスピンドルと、
前記モータシャフトの回転を前記スピンドルに伝達するギヤ機構と、
ギヤハウジングであって、前記工具装着部を前記ギヤハウジングに対し前記左右方向における第1の側に突出させた状態で、前記スピンドルと前記ギヤ機構とを収容するギヤハウジングと、
前記前後方向において前記ギヤハウジングと接続され、前記モータを収容するモータハウジングを含むリヤ部分と、を備え、
前記ギヤハウジングは、前記左右方向における前記第1の側とは反対側の第2の側に突出する第1突出部を有し、
前記リヤ部分は、前記第2の側に突出する第2突出部を有する、
ウォールチェイサー。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1突出部は、前記第1軸に直交する第1仮想平面に対し平行に延在する第1リブを有する、ウォールチェイサー。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1突出部は、前記第1軸を含み前記前後方向に延在する第2仮想平面に対し平行な第2リブを有する、ウォールチェイサー。
【請求項4】
請求項2に従属する請求項3に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1リブと前記第2リブとは連結されている、ウォールチェイサー。
【請求項5】
請求項4に記載のウォールチェイサーであって、
前記左右方向及び前記前後方向に直交する方向を前記ウォールチェイサーの上下方向と規定した場合に、前記第1リブと前記第2リブとは前記前後方向及び前記上下方向に離間しており、
前記第1突出部は、前記第1リブと前記第2リブとを連結し、前記第1仮想平面に交差する方向に延在する連結リブを更に備える、ウォールチェイサー。
【請求項6】
請求項5に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1リブにおける前記第2の側の端面と、前記第2リブにおける前記第2の側の端面と、前記連結リブにおける前記第2の側の端面とは、前記第2仮想平面からの距離が等しい、ウォールチェイサー。
【請求項7】
請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1突出部は、前記第2リブの前記前後方向における一端部に設けられた傾斜リブを備え、
前記傾斜リブは、前記第2リブから離れるにつれて前記第2の側への突出高さが低減する、ウォールチェイサー。
【請求項8】
請求項4から請求項7までのいずれか一項に記載のウォールチェイサーであって、
前記ギヤハウジングは、前記モータの冷却風を排出するように構成された排気孔を備え、
前記第1リブと前記第2リブとは、前記ギヤハウジングにおける前記排気孔の周囲に設けられている、ウォールチェイサー。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のウォールチェイサーであって、
前記第2の側から前記第1突出部を見た場合に、前記第1突出部は、前記第1軸に交差する、ウォールチェイサー。
【請求項10】
請求項1に記載のウォールチェイサーであって、
前記第1突出部及び前記第2突出部は、前記モータハウジングよりも前記第2の側に突出している、ウォールチェイサー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ウォールチェイサーに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
壁、床、天井などに溝切り加工を行うためのウォールチェイサーが知られている。例えば、特許文献1記載のウォールチェイサーは、加工材(壁、床、天井など)に当接されるためのベース部と、ベース部の一方側に配置された本体部とを備えている。本体部は、モータ及びギヤ機構を収容するハウジングと、複数の刃具を覆うカバー本体とを備える。ベース部を加工材に当接させ、モータを回転させた状態で、ユーザが、ベース部に近づく方向に本体部を回動(揺動)させると、回転する刃具がベース部を越えて突出する。この状態で、刃具の回転軸線と直交する方向へウォールチェイサーを平行移動させることで、加工材に溝が形成される。こうして形成された溝は、例えば、電気配線のために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2006/0191387号明細書
米国特許出願公開第2006/0164449号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のウォールチェイサーは、改善の余地を残している。ウォールチェイサーでは、例えば複数の刃具が用いられるため、全体の質量が比較的大きい。そのため、他の電動工具と比較して、ユーザが誤ってウォールチェイサーを落下させた場合にウォールチェイサーに加わる衝撃が大きくなり得る。したがって、落下による衝撃からウォールチェイサーを保護可能な技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、ウォールチェイサーが提供される。前記ウォールチェイサーは、モータと、スピンドルと、ギヤ機構と、ギヤハウジングと、リヤ部分とを備える。前記モータは、前記ウォールチェイサーの前後方向を規定する第1軸周りに回転可能なモータシャフトを有する。前記スピンドルは、前記第1軸と直交し前記ウォールチェイサーの左右方向を規定する出力軸周りに回転可能に構成されている。前記スピンドルは、円盤状の複数の先端工具を取り外し可能に装着するように構成された工具装着部を有する。
前記ギヤ機構は、前記モータシャフトの回転を前記スピンドルに伝達するように構成されている。前記ギヤハウジングは、前記工具装着部を前記ギヤハウジングに対し前記左右方向における第1の側に突出させた状態で、前記スピンドルと前記ギヤ機構とを収容する。前記リヤ部分は、前記前後方向において前記ギヤハウジングと接続され、前記モータを収容するモータハウジングを含むように構成されている。前記ギヤハウジングは、前記左右方向における前記第1の側とは反対側の第2の側に突出する第1突出部を有する。前記リヤ部分は、前記第2の側に突出する第2突出部を有する。
【0006】
この態様によれば、ウォールチェイサーが第2の側を略鉛直下側にして落下した場合であっても、第1突出部と第2突出部とが地面等に当たるので、落下時の衝撃を分散することができる。そのため、ウォールチェイサーの一部分に応力が集中することが抑制されるので、ウォールチェイサーを落下時の衝撃から保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態としてのウォールチェイサーを示す斜視図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの後面図であり、本体部が上死点にある状態を示す図である。
バッテリが装着されたウォールチェイサーの斜視図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの左側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの右側面図であり、本体部が下死点にある状態を示す図である。
ウォールチェイサーの部分下面図である。
ウォールチェイサーの上面図である。
図9のX-X線における断面図である。
図3のXI-XI線における断面図である。
図9のXII-XII線におけるシャフト付近の断面図である。
図9のXIII-XIII線における断面図であり、刃具から第2カバーまでの電流の経路を説明する図である。
図13の部分拡大図であり、ベアリングボックスと第1連結部周辺を示す図である。
図13の部分拡大図であり、第2連結部と第3連結部周辺を示す図である。
ウォールチェイサーにおける右部分の斜視図であり、第1突出部及び第2突出部を説明するための図である。
ギヤハウジング本体の斜視図である。
ギヤハウジング本体を示す別の図である。
シャフトとシャフト周りに設けられた各筒状部とを示す図である。
左カバーの斜視図である。
ベース部の左側面図である。
第3筒状部周辺を後から見た図である。
第3筒状部周辺を左から見た図である。
カバー部におけるシャフト周りを左から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部におけるシャフト周りを上から見た部分模式図であり、(a)第1カバーが回動される前の状態と、(b)第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動された状態とを説明するための図である。
カバー部の左側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
カバー部の右側面図であり、第1カバーが第1方向に第1角度範囲を超えて回動され、ベース部が第2方向に回動された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記第1突出部は、第1リブを有していてもよい。前記第1リブは、前記第1軸に直交する第1仮想平面に対し平行に延在するように形成されていてもよい。
この実施形態によれば、第1リブにより落下時の衝撃を分散できるとともに、ギヤハウジングの変形を抑制できる。そのため、落下時の衝撃からウォールチェイサーを保護できる。
【0009】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1突出部は、第2リブを有していてもよい。前記第2リブは、前記第1軸を含み前記前後方向に延在する第2仮想平面に対し平行に形成されていてもよい。
この実施形態によれば、第2リブにより落下時の衝撃を分散できる。また、ユーザは、第2リブを視認することで、ウォールチェイサーが所定の方向に対して傾いているか否かを認識しやすい。そのため、加工精度を向上可能なウォールチェイサーを提供できる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1リブと前記第2リブとは連結されていてもよい。
この実施形態によれば、落下時の衝撃をより分散でき、ギヤハウジングの変形をより抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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