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公開番号
2024085398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-26
出願番号
2023208897
出願日
2023-12-11
発明の名称
トナーバインダー
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
G03G
9/087 20060101AFI20240619BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温定着性、耐ホットオフセット性、高温高湿下での保存性及び耐加水分解性のすべてを満足するトナーバインダー及びトナーを提供することを目的とする。
【解決手段】結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーであって、結晶性ビニル樹脂(A)が単量体(a)と単量体(b)を含む単量体組成物(A0)の重合体であり、単量体(a)が鎖状炭化水素基を有する炭素数が21~40の(メタ)アクリレートであり、単量体(b)がアミド結合と環状構造を有する単量体であり、単量体組成物(A0)の重量を基準として単量体(a)の重量割合が40~90重量%であるトナーバインダー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーであって、
結晶性ビニル樹脂(A)が単量体(a)と単量体(b)を含む単量体組成物(A0)の重合体であり、単量体(a)が鎖状炭化水素基を有する炭素数が21~40の(メタ)アクリレートであり、単量体(b)がアミド結合と環状構造を有する単量体であり、単量体組成物(A0)の重量を基準として単量体(a)の重量割合が40~90重量%であるトナーバインダー。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記単量体(b)が下記一般式(1)及び/又は一般式(2)で表される化合物である請求項1に記載のトナーバインダー。
TIFF
2024085398000005.tif
36
136
[一般式(1)中、R
1
は水素原子又はメチル基であり、R
2
は炭素数2~5のアルキレン基であり、一般式(2)中、R
3
は水素原子又はメチル基であり、R
4
はそれぞれ独立に炭素数1~5のアルキレン基であり、Xは酸素原子、窒素原子又は直接結合を表す。]
【請求項3】
単量体組成物(A0)の重量を基準として前記単量体(b)の重量割合が1~35重量%である請求項1又は2に記載のトナーバインダー。
【請求項4】
前記結晶性ビニル樹脂(A)のキシレン不溶解分が6重量%以下である請求項1又は2に記載のトナーバインダー。
【請求項5】
トナーバインダーの重量を基準として前記結晶性ビニル樹脂(A)の重量割合が10~60重量%である請求項1又は2に記載のトナーバインダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はトナーバインダーに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンター等における画像の定着方式として一般的に採用されている熱定着方式用のトナーバインダーは、低温定着性、耐ホットオフセット性及び保存安定性等を両立させることが要求されている。このため、トナーバインダーは、定着温度より低い温度では貯蔵弾性率が高く、定着し始める温度では短時間で貯蔵弾性率が低くなり、また高い温度まで一定の貯蔵弾性率を維持するというように、定着温度前後で貯蔵弾性率が適切な値に変化することが求められている。
トナーバインダーの前記熱特性を満たす方法として、結晶性樹脂を使用する技術が提案されているが、結晶性樹脂は、長期の保存性や高温高湿下では加水分解による分子量の低下が起こり、特に酸価を有する非晶性樹脂と併用した場合分子量の減少が顕著であるという問題がある。
そこで近年、耐加水分解性に優れるエチレン性不飽和結合を有する単量体の重合物に結晶性を付与してトナーバインダーとして用いる技術が提案されている(特許文献1、2)。しかしながら、この場合においても、特定の高温高湿条件下では加水分解が生じ、樹脂の物性が変化するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-200415号公報
特開2019-219652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、低温定着性、耐ホットオフセット性、高温高湿下での保存性及び耐加水分解性のすべてを満足するトナーバインダー及びトナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーであって、結晶性ビニル樹脂(A)が単量体(a)と単量体(b)を含む単量体組成物(A0)の重合体であり、単量体(a)が鎖状炭化水素基を有する炭素数が21~40の(メタ)アクリレートであり、単量体(b)がアミド結合と環状構造を有する単量体であり、単量体組成物(A0)の重量を基準として単量体(a)の重量割合が40~90重量%であるトナーバインダーである。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、低温定着性、耐ホットオフセット性、高温高湿下での保存性及び耐加水分解性のすべてを満足するトナーバインダー及びトナーを提供することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のトナーバインダーは、結晶性ビニル樹脂(A)を含有するトナーバインダーである。結晶性ビニル樹脂(A)は結晶性のビニル樹脂であり、鎖状炭化水素基を有する炭素数が21~40の(メタ)アクリレートである単量体(a)と、アミド結合と環状構造を有する単量体(b)を含む単量体組成物(A0)の重合体である。
なお、本発明において「結晶性」とは、下記に記載の示差走査熱量測定(DSC測定ともいう)により得られる示差走査熱量曲線の昇温過程において、DSC曲線に極大があり、吸熱ピークのピークトップ温度を有することを意味する。
【0008】
結晶性ビニル樹脂(A)の吸熱ピークのピークトップ温度の測定方法を以下に記載する。
示差走査熱量計{例えば「DSCQ20」[TA Instruments(株)製]}を用いて測定する。結晶性ビニル樹脂(A)を20℃から10℃/分の条件で150℃まで第1回目の昇温を行い、続いて150℃から10℃/分の条件で0℃まで冷却し、続いて0℃から10℃/分の条件で150℃まで第2回目の昇温をした際の第2回目の昇温過程の吸熱ピークのトップを示す温度を結晶性ビニル樹脂(A)の吸熱ピークのピークトップ温度とする。
【0009】
単量体(a)は、鎖状炭化水素基を有する炭素数が21~40の(メタ)アクリレートである。単量体(a)の炭素数は、好ましくは21~36であり、更に好ましくは21~34である。単量体(a)の炭素数が21未満であると結晶性及び高温高湿下での保存性が悪化し、炭素数が40を超えると低温定着性が悪化する。
単量体(a)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、本発明において「(メタ)アクリレート」は「アクリレート」及び/又は「メタクリレート」を意味する。
【0010】
単量体(a)としては、直鎖のアルキル基(アルキル基の炭素数18~36)を有する(メタ)アクリレート[オクタデシル(メタ)アクリレート(ステアリル(メタ)アクリレート)、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ヘンエイコサニル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、リグノセリル(メタ)アクリレート、セリル(メタ)アクリレート、モンタニル(メタ)アクリレート、トリアコンチル(メタ)アクリレート及びドトリアコンチル(メタ)アクリレート等]及び分岐のアルキル基(アルキル基の炭素数18~36)を有する(メタ)アクリレート[2-デシルテトラデシル(メタ)アクリレート等]が挙げられる。
これらの内、結晶性、高温高湿下での保存性及び低温定着性の観点から、好ましくは直鎖のアルキル基(アルキル基の炭素数18~36)を有する(メタ)アクリレートであり、より好ましくは直鎖のアルキル基(アルキル基の炭素数18~30)を有する(メタ)アクリレートであり、更に好ましくはオクタデシル(メタ)アクリレート(ステアリル(メタ)アクリレート)、エイコシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、リグノセリル(メタ)アクリレート、セリル(メタ)アクリレート及びトリアコンチル(メタ)アクリレートであり、特に好ましくはオクタデシルアクリレート(ステアリルアクリレート)、エイコシルアクリレート、ベヘニルアクリレート及びリグノセリルアクリレートであり、最も好ましくはベヘニルアクリレートである。
(【0011】以降は省略されています)
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