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公開番号2024081022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194435
出願日2022-12-05
発明の名称クイックコネクタ
出願人三桜工業株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類F16L 37/091 20060101AFI20240610BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ハウジングへのパイプ挿入前の状態において、押込部材に外力、例えばパイプの挿入方向側及びその反対側からの外力が作用しても、ハウジングから押込部材が外れるのを抑制可能な技術を提供する。
【解決手段】クイックコネクタは、ハウジングと、リテーナと、ハウジングの外周部に装着されパイプが拘束位置まで挿入されると押し込み可能となる押込部材と、を備え、ハウジングの外周部の両側面にはそれぞれパイプ挿入方向に複数の第一嵌合部が設けられると共に引掛口が設けられ、押込部材は、ベース部と、外周部を両側面側から挟む一対の脚部と、一対の脚部にそれぞれ設けられ複数の第一嵌合部の各々とパイプ挿入方向に対して交差する方向に移動可能に嵌まり合う複数の第二嵌合部と、一対の脚部にそれぞれ設けられ引掛口からハウジング内へ入り込み、パイプが拘束位置まで挿入されるとスプール部により引掛口から押し出されるフック部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スプール部を有するパイプが挿入されるハウジングと、
前記ハウジング内に装着され、挿入された前記パイプのスプール部を拘束する爪部を有するリテーナと、
前記ハウジングの外周部に装着され、前記スプール部が前記爪部で拘束される拘束位置まで前記パイプが挿入されると前記パイプの挿入方向と交差する方向に沿って第一位置から第二位置へ押し込み可能となる押込部材と、
を備え、
前記外周部の両側面にはそれぞれ、前記挿入方向に複数の第一嵌合部が設けられると共に引掛口が設けられ、
前記押込部材は、ベース部と、前記ベース部から延びて前記外周部を両側面側から挟む一対の脚部と、一対の前記脚部にそれぞれ設けられ、複数の前記第一嵌合部の各々と前記交差する方向に移動可能に嵌まり合う複数の第二嵌合部と、一対の前記脚部にそれぞれ設けられ、前記引掛口から前記ハウジング内へ入り込み、前記パイプが前記拘束位置まで挿入されると前記スプール部により前記引掛口から押し出されるフック部と、を有する、
クイックコネクタ。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記複数の第一嵌合部は、前記外周部の側面に前記挿入方向に間隔をあけて設けられ、前記側面から突出すると共に周方向に延びる複数のリブであり、
前記複数の前記第二嵌合部は、前記脚部に前記挿入方向に間隔をあけて設けられ、前記脚部の延在方向に延び、前記複数のリブがそれぞれ挿入される複数のスリットである、請求項1に記載のクイックコネクタ。
【請求項3】
前記複数のスリットの各々は、前記脚部の延在方向の中間部に設けられている、請求項2に記載のクイックコネクタ。
【請求項4】
前記脚部において隣接する前記スリット間に形成される板状部には、前記延在方向の根元部側に薄肉部が設けられている、請求項2に記載のクイックコネクタ。
【請求項5】
前記板状部の外面側に凹部が設けられており、
前記板状部における前記凹部に対応する部分が前記薄肉部である、請求項4に記載のクイックコネクタ。
【請求項6】
前記フック部は、前記脚部の先端部でかつ前記挿入方向の中央部に設けられている、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のクイックコネクタ。
【請求項7】
前記フック部の内面には、前記引掛口が引っ掛かる窪み部が設けられている、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のクイックコネクタ。
【請求項8】
前記外周部の両側面には、それぞれ一対の前記リブが設けられており、
前記一対の脚部には、それぞれ一対の前記スリットが設けられている、
請求項3~請求項5のいずれか1項に記載のクイックコネクタ。
【請求項9】
前記脚部において隣接する前記スリット間に形成される第一板状部の厚みよりも、前記脚部の幅方向の端部を形成する第二板状部の厚みが薄い、請求項8に記載のクイックコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、クイックコネクタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハウジングと、リテーナと、結合確認部材とを有するクイックコネクタが開示されている。ハウジングには、スプール部を有する相手方のチューブの端末が挿入されるようになっている。リテーナは、スプール部をロック爪で拘束し、相手方チューブとハウジングとを結合するようになっている。結合確認部材は、スプール部とリテーナとが完全に結合する位置までチューブが十分に挿入されたことを確認する機能を有する。この結合確認部材は、平行に一対の脚部が延びるU字形部材からなる。また、脚部の先端には、ハウジングの側面に開口する引掛穴に係合する鉤部が形成されている。この鉤部の外側面には、引掛穴の下縁に係止するための凹部が形成されている。結合確認部材は、ハウジングの半径方向から押し込む方向にのみ移動可能なようにハウジングに仮組み位置で係合している。ハウジングにチューブを結合位置まで挿入し、スプール部をリテーナのロック爪に完全に係合する位置まで到達させることにより、スプール部により確認部材の鉤部が引掛穴から押し出される。その後、結合確認部材が仮組み位置から押し込める状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4954752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたクイックコネクタでは、ハウジングの側面に結合確認部材の脚部が収まる一対のリブが形成されている。一対のリブは、脚部の外れと脚部を押し込む際の移動の案内をする機能を有している。しかしながら、仮組み位置にある状態で係合確認部材がチューブ挿入方向側及びその反対側から外力を受けた場合、脚部が一対のリブ間から抜け出る、すなわち、脚部が一対のリブによる規制から外れる虞がある。
【0005】
本開示は、ハウジングへのパイプ挿入前の状態において、押込部材に外力、例えばパイプの挿入方向側及びその反対側からの外力が作用しても、ハウジングから押込部材が外れるのを抑制可能な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様のクイックコネクタは、スプール部を有するパイプが挿入されるハウジングと、前記ハウジング内に装着され、挿入された前記パイプのスプール部を拘束する爪部を有するリテーナと、前記ハウジングの外周部に装着され、前記スプール部が前記爪部で拘束される拘束位置まで前記パイプが挿入されると前記パイプの挿入方向と交差する方向に沿って第一位置から第二位置へ押し込み可能となる押込部材と、を備え、前記外周部の両側面にはそれぞれ、前記挿入方向に複数の第一嵌合部が設けられると共に引掛口が設けられ、前記押込部材は、ベース部と、前記ベース部から延びて前記外周部を両側面側から挟む一対の脚部と、一対の前記脚部にそれぞれ設けられ、複数の前記第一嵌合部の各々と前記交差する方向に移動可能に嵌まり合う複数の第二嵌合部と、一対の前記脚部にそれぞれ設けられ、前記引掛口から前記ハウジング内へ入り込み、前記パイプが前記拘束位置まで挿入されると前記スプール部により前記引掛口から押し出されるフック部と、を有する。
【0007】
第1態様のクイックコネクタでは、スプール部を有するパイプを拘束位置までハウジング内に挿入すると、リテーナの爪部によってスプール部が拘束される。すなわち、挿入されたパイプ部がハウジングから抜け出るのが阻止される。また、パイプが拘束位置まで挿入されると、引掛口からハウジング内へ入り込んでいるフック部がスプール部によって引掛口から押し出される。ここで、押込部材は、複数の第二嵌合部の各々が、複数の第一嵌合部の各々とパイプの挿入方向と交差する方向に移動可能に嵌まり合っている。そのため、フック部が引掛口から押し出されることで、押込部材がパイプの挿入方向と交差する方向に沿って第一位置から第二位置へ押込み可能となる。そして、押込部材を押し込むことでベース部が外周部に近づく。これにより、パイプがハウジングに対して所定の位置(拘束位置)まで挿入されていることを例えば目視で確認することができる。
【0008】
また、第1態様のクイックコネクタでは、ハウジングの複数の第一嵌合部の各々と押込部材の複数の第二嵌合部の各々とが嵌まり合っている。このため、ハウジングにパイプを挿入する前であって押込部材が第二位置にある状態で、押込部材にパイプの挿入方向側及びその反対側から外力が作用しても第二嵌合部が第一嵌合部から外れる(嵌め合いが解消される)のが抑制される。すなわち、クイックコネクタによれば、ハウジングへのパイプ挿入前の状態において、押込部材に例えばパイプの挿入方向側及びその反対側から外力が作用しても、ハウジングから押込部材が外れるのを抑制することができる。
【0009】
本開示の第2態様のクイックコネクタは、第1態様のクイックコネクタにおいて、前記複数の第一嵌合部は、前記外周部の側面に前記挿入方向に間隔をあけて設けられ、前記側面から突出すると共に周方向に延びる複数のリブであり、前記複数の前記第二嵌合部は、前記脚部に前記挿入方向に間隔をあけて設けられ、前記脚部の延在方向に延び、前記複数のリブがそれぞれ挿入される複数のスリットである。
【0010】
第2態様のクイックコネクタでは、脚部に複数のスリットを設けていることから、脚部が弾性変形(開脚)しやすくなる。すなわち、パイプを拘束位置まで挿入したときに、スプール部によってフック部が引掛口から押し出されやすくなる。そして、押込部材を押し込むときに必要な押し込み荷重を低減することができる。さらに、脚部に複数のスリットを設けるため、脚部を形成する材料(樹脂)の使用量を減らすことができる。これにより、クイックコネクタの重量も軽くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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