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公開番号2024078658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191133
出願日2022-11-30
発明の名称硬化性樹脂組成物、硬化物及び硬化物の製造方法
出願人東京応化工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08F 279/00 20060101AFI20240604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐薬品性に優れる硬化物を与え、低温で硬化物の形成が可能な硬化性樹脂組成物と、当該硬化性樹脂組成物の硬化物と、当該硬化物の製造方法とを提供すること。
【解決手段】環状オレフィンポリマーと、ラジカル重合性モノマーとを含む硬化性樹脂組成物において、環状オレフィンポリマーとしての重合性基を有する構成単位(A1)、及びエーテル結合、-CO-O-、-CO-S-、及び-CO-NR9-から選択される1以上の結合を含む有機基を有する構成単位(A2)を含む樹脂(A)と、ラジカル重合性モノマー(B)として多官能モノマー(B1)とを用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(a1)で表される化合物に由来する構成単位(A1)及び下記式(a2)で表される化合物に由来する構成単位(A2)を含む樹脂(A)と、
ラジカル重合性モノマー(B)とを含み、
前記モノマー(B)は、エチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性基を3以上有する多官能モノマー(B1)を含む、硬化性樹脂組成物。
TIFF
2024078658000008.tif
36
134
(式(a1)中、R

、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、重合性基であり、R

、R

、R

、及びR

の少なくとも1つは、エチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性基であり、mは0、1、又は2である。
式(a2)中、R

、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素原子数3以上12以下の有機基であり、R

、R

、R

、及びR

の少なくとも1つはエーテル結合、-CO-O-、-CO-S-、及び-CO-NR

-から選択される1以上の結合を有する有機基であり、R

は、水素原子、又は炭素原子数1以上6以下の有機基であり、nは0、1または2である。)
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記多官能モノマー(B1)が、3以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリルモノマーである、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記多官能モノマー(B1)が、脂肪族モノマーである、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記多官能モノマー(B1)の含有量が、前記樹脂(A)100質量部に対して、5質量部以上50質量部以下である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
ラジカル発生剤(C)を含む、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
前記ラジカル発生剤(C)が有機過酸化物である、請求項5に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物の硬化物。
【請求項8】
基板上に請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を塗布して塗布膜を形成する工程と、
前記塗布膜を加熱して硬化させる工程と、を含む硬化物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の構成単位を含む環状オレフィンポリマーと、ラジカル重合性モノマーとを含む硬化性樹脂組成物と、当該硬化性樹脂組成物の硬化物と、当該硬化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ノルボルネンやノルボルネンの誘導体に代表される環状オレフィンモノマーの単独重合体、又は共重合体である環状オレフィンポリマーは、高透明性や低い誘電率等の優れた性質を有するために種々の用途に用いられている。かかる環状オレフィンポリマーを含む組成物として、ビニル基を有する環状オレフィンと、アルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基を有する環状オレフィンとの共重合体を含む、硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-55652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の硬化性樹脂組成物には、硬化性樹脂組成物の硬化物の耐薬品性の点で改善の余地がある。
また、硬化性樹脂組成物の硬化物の形成において、反応を高温で行うと硬化物の光学特性の劣化が生じる場合がある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、耐薬品性に優れる硬化物を与え、低温で硬化物の形成が可能な硬化性樹脂組成物と、当該硬化性樹脂組成物の硬化物と、当該硬化物の製造方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、環状オレフィンポリマーと、ラジカル重合性モノマーとを含む硬化性樹脂組成物において、環状オレフィンポリマーとしての重合性基を有する構成単位(A1)、及びエーテル結合、-CO-O-、-CO-S-、及び-CO-NR

-から選択される1以上の結合を含む有機基を有する構成単位(A2)を含む樹脂(A)と、ラジカル重合性モノマー(B)としての多官能モノマー(B1)とを用いることで、上記課題が解決されることを見出し、本発明に至った。具体的には以下のものを提供する。
【0007】
本発明の第1の態様は、下記式(a1)で表される化合物に由来する構成単位(A1)及び下記式(a2)で表される化合物に由来する構成単位(A2)を含む樹脂(A)と、
ラジカル重合性モノマー(B)とを含み、
モノマー(B)は、エチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性基を3以上有する多官能モノマー(B1)を含む、硬化性樹脂組成物。
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2024078658000001.tif
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134
(式(a1)中、R

、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、重合性基であり、R

、R

、R

、及びR

の少なくとも1つは、エチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性基であり、mは0、1、又は2である。
式(a2)中、R

、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素原子数3以上12以下の有機基であり、R

、R

、R

、及びR

の少なくとも1つは、エーテル結合、-CO-O-、-CO-S-、及び-CO-NR

-から選択される1以上の結合を有する非重合性の有機基であり、R

は、水素原子、又は炭素原子数1以上6以下の有機基であり、nは0、1または2である。)
【0008】
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる硬化性樹脂組成物の硬化物。
【0009】
本発明の第3の態様は、第1の態様にかかる硬化性樹脂組成物を塗布して塗布膜を形成する工程と、
塗布膜を加熱して硬化させる工程と、を含む硬化物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐薬品性に優れる硬化物を与え、成膜性に優れる硬化性樹脂組成物と、当該硬化性樹脂組成物の硬化物と、当該硬化性硬化物の製造方法とを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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